フリーランスになるだけでは、自由になれない。
本当に自由に生きたいなら、「仕事を受ける側」から抜け出す
「もっと自由に生きたい」
そう思って、会社を辞めたり、転職したり、フリーランスを目指したりする人は少なくありません。
好きな場所で働きたい。
関わる人を自分で選びたい。
大切な人との時間を増やしたい。
やりたくない仕事に、人生の大半を使いたくない。
僕も、そんな想いを持って会社員を辞めました。
でも、本当の自由について考えていくと、実は会社を辞めるだけでは自由になれないことが分かります。
フリーランスになっても、仕事を断れない。
クライアントの都合に合わせて働く。
一つの契約がなくなったら、収入の大半を失ってしまう。
これでは、会社員という肩書きを手放しただけで、人生の決定権はまだ相手に預けたままです。
本当に自由に生きるために必要なのは、所属を変えることだけではありません。
自分で選べる仕事を増やし、自分から選択肢を作れる人になること。
今回は、会社員でもフリーランスでも大切になる「本当の自由」について考えていきます。
自由に生きるために難しいのは、始めることより手放すこと
安定を手放すとき、人は「失うもの」ばかり考える
先日、大手自動車メーカーの正社員として働いていた方と話す機会がありました。
自分から辞めなければ、そう簡単には仕事を失わない。
周りから見れば、とても安定した環境です。
だからこそ、辞めるときには大きな葛藤があったそうです。
「せっかく大手企業の正社員になれたのにもったいない」
「この安定を手放して、本当に大丈夫なのか」
「将来、後悔するのではないか」
何かを始めることよりも、すでに持っているものを手放すほうが怖いことがあります。
人は、新しく得られる可能性よりも、今持っているものを失うことに強く反応するからです。
安定した収入。
社会的な信用。
慣れた環境。
会社名や肩書き。
長く働いてきた実績。
それらを失う可能性を考えると、心が動いていても、今の場所へ残る理由はいくらでも見つかります。
手放す判断には「何を得られるか」という視点も必要
その方は、転職することで友人と一緒に働けるようになりました。
仕事の休憩時間も一緒に過ごせる。
仕事が終わったら、一緒に帰って食事ができる。
信頼できる人と、楽しく働ける。
安定を手放す怖さよりも、新しい環境で得られる豊かさのほうが大きいと感じたそうです。
ここが、とても大切だと思います。
環境を変えるか悩んだとき、多くの人は、
「何を失うのか」
ばかりを考えます。
でも、本当に考えたいのは、
「このまま残り続けたら、何を失うのか」
「環境を変えることで、どんな人生を得られるのか」
ということです。
会社を辞めたら、安定した給料を失うかもしれません。
一方で、今の働き方を続けることで、大切な人との時間や健康、自分らしく生きる可能性を失っていることもあります。
手放すかどうかは、収入や肩書きだけでは決められません。
自分は人生で何を大切にしたいのか。
その価値観を含めて、天秤にかける必要があります。
会社を辞めても自由になれない理由
フリーランスでも仕事を断れなければ自由ではない
フリーランスには、自由なイメージがあります。
働く時間を決められる。
好きな場所で働ける。
関わる人を選べる。
もちろん、そのような働き方を実現している人もいます。
でも実際には、フリーランスになってから会社員以上に働いている人も少なくありません。
業務委託先から仕事を受ける。
収入を失うのが怖くて、仕事を断れない。
クライアントから求められた納期に合わせる。
休日や夜でも連絡に対応する。
気づけば、相手の都合を優先する毎日になっている。
これでは、上司がクライアントに変わっただけです。
会社員かフリーランスかよりも大切なのは、
仕事や時間を決める権利を、誰が持っているのか
ということです。
一つのクライアントに依存すると、会社員より不安定になることもある
業務委託で働いている方から、
「収入の柱だった契約が突然なくなりました」
という相談を受けたことがあります。
一つの取引先から、収入の8割を得ていた。
数年間継続していたため、これからも続くと思っていた。
ところが、相手の事情によって契約が終わってしまった。
業務委託では、仕事を受ける側から契約を終了することもできます。
しかし、相手にも契約を終了する権利があります。
一つのクライアントに大きく依存していると、自分では自由に働いているつもりでも、実際には相手の判断に生活を預けている状態になります。
これは、会社員とは違う種類の不安定さです。
フリーランスになることと、自立することは同じではありません。
自分で仕事を獲得し続けられる力や、複数の選択肢を持つことまで含めて、少しずつ自由が育っていきます。
本当の自由とは、自分で選択肢を作れること
仕事を受ける側は、相手が出した手札から選ぶ
業務委託や下請けの仕事では、多くの場合、相手が先に条件を提示します。
仕事内容。
報酬。
納期。
契約期間。
働き方。
こちらは、相手が出した手札の中から、
「受けるか、断るか」
を選びます。
もちろん、断る自由はあります。
ただ、ほかに収入源がなければ、実際には断りにくくなります。
選択肢が一つしかない状態では、形式的には選べても、心理的には選べません。
だから、本当に自由になりたいなら、相手が出した手札から選ぶだけではなく、
自分から手札を提示できる人になること
が必要です。
自分の商品を持つと、仕事の決定権が増えていく
自分から手札を提示するとは、自分の商品やサービスを持つことです。
自分の経験を生かした講座を作る。
相談サービスを提供する。
文章や動画を発信する。
自分の知識をコンテンツにする。
誰を対象に、どのような価値を、どんな形で届けるのかを自分で決める。
自分の商品があれば、
価格。
提供内容。
関わる相手。
働く時間。
受付人数。
サービスを届ける方法。
こうしたことを、自分の価値観に合わせて設計できます。
もちろん、自分の商品を持てば、すぐに安定した収入が得られるわけではありません。
集客も必要です。
改善も必要です。
売れない時期もあります。
それでも、自分の商品を育てるほど、誰かが用意した仕事だけに依存しなくて済むようになります。
自由とは、何もせずに生きられる状態ではありません。
自分が望む働き方を、自分で作っていける状態です。
契約を失う出来事も、自由を取り戻すきっかけになる
仕事がなくなることを、無理に前向きに考えなくていい
大きな契約が突然なくなったら、怖いと思います。
生活費はどうするのか。
次の仕事は見つかるのか。
これまで積み重ねてきたものは何だったのか。
不安になるのは当然です。
だから、
「契約がなくなったのはチャンスです」
と簡単に言うつもりはありません。
現実的に、収入を確保する行動も必要です。
ただ、その出来事によって、
「一つの取引先に依存していた」
「自分では仕事を生み出せていなかった」
「相手の都合で生活が変わる状態だった」
と気づけることがあります。
その気づきを、
「自分には何もできない」
という結論にするのか、
「これからは自分の商品も育てよう」
という選択につなげるのか。
そこで、その後の人生は変わります。
苦しい経験は、自分だけの商品や言葉に変えられる
契約を失った経験がある人だからこそ、同じ状況にいる人へ伝えられることがあります。
一社に依存する怖さ。
契約がなくなる前に準備しておきたいこと。
仕事を受けるだけではなく、自分の商品を持つ必要性。
収入源を分ける方法。
実際に経験した人の言葉には、体験していない人には出せない重みがあります。
苦しかった経験を、そのまま苦しい記憶で終わらせなくてもいい。
自分が学んだことを発信したり、誰かへ教えたりすることで、新しい価値に変えられることがあります。
人生で起きたことを、自分の仕事や強みへ変えていく。
それも、自分で仕事を作るということです。
自由に生きるために、今から増やしたい3つのもの
1.自分で直接つながれるお客様
会社や仲介サービスを通さなければ、誰ともつながれない状態では、関係が切れた瞬間に仕事もなくなります。
SNSやnote、YouTube、公式LINEなどを通して、自分の考えや経験を発信する。
自分の言葉に共感してくれる人と、直接つながれる場所を作る。
小さくても、自分の発信を見てお問い合わせしてくださる方がいれば、それは大切な資産になります。
2.自分で提供できる商品やサービス
自分には何ができるのか。
どんな経験が人の役に立つのか。
誰のどんな悩みを解決できるのか。
最初から完璧な商品を作る必要はありません。
まずは一人の相談に乗る。
小さな講座を開く。
文章や教材を販売してみる。
実際に届けて、反応を見ながら改善する。
自分の商品は、頭の中だけで完成させるものではありません。
人へ届けながら育てていくものです。
3.一つに依存しない収入の選択肢
会社員を続けながら、副業を始める。
業務委託をしながら、自分の商品を育てる。
複数のクライアントと契約する。
発信から相談や講座へつなげる。
一つの仕事を急に手放す必要はありません。
今ある収入を守りながら、新しい選択肢を少しずつ増やすこともできます。
自由になるために、無謀になる必要はありません。
むしろ、依存先を少しずつ減らし、自分で選べる道を増やしていくほうが現実的です。
本当に自由に生きるとは、責任まで自分で引き受けること
自由な働き方には、大きな魅力があります。
関わる人を選べる。
働く時間を決められる。
住む場所に縛られにくい。
やりたいことを仕事にできる。
ただし、自分で選べるということは、自分で責任を持つということでもあります。
仕事が来ないときに、会社のせいにはできません。
商品が売れなければ、届け方や内容を見直す必要があります。
選んだ道が違ったら、自分で修正しなければいけません。
自由とは、責任から逃れることではありません。
誰かに決められた責任ではなく、自分で選んだ責任を持てることです。
そこには、大変さもあります。
でも、自分で選んだ大変さには納得があります。
誰かに決められた道で我慢し続けるよりも、自分が望む人生を作るために試行錯誤するほうが、僕はずっと自由だと感じています。
手放すべきものは、会社ではなく「選べない自分」かもしれない
会社員だから不自由とは限りません。
フリーランスだから自由とも限りません。
会社員でも、自分の意思で働き方を選び、人生を大切にできている人はいます。
反対に、フリーランスでも、相手の都合に振り回され、自分の時間を失っている人もいます。
大切なのは肩書きではありません。
自分が、
誰と働くのか。
何を届けるのか。
どのような条件で働くのか。
どんな人生を大切にするのか。
それをどれくらい自分で選べているかです。
本当に自由に生きたいなら、いきなりすべてを手放さなくても大丈夫です。
まずは、自分で選べるものを一つ増やしてみてください。
一つ発信する。
自分の商品を考えてみる。
一人のお客様へ価値を届けてみる。
一つの取引先に依存しない方法を考える。
関わりたい人とつながってみる。
その小さな選択が、自分の人生の決定権を取り戻す一歩になります。
自由とは、与えられるものではありません。
自分で選択肢を作り、その中から自分の人生を選べるようになることです。
もし今、
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