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やりたいことは、見つからないのではなく、止められている。

やりたいことがわからないのではなく、止めることに慣れすぎただけ

「やりたいことがわからない」

そんな悩みを抱えている人は、とても多いです。

でも僕は、本当にやりたいことが“何もない人”は、ほとんどいないと思っています。

小さな子どもを見ていると、人間は本来、とても素直に行動する生き物だと感じます。

高い場所を見つけたら登ってみる。

知っている言葉だけでも、一生懸命に話してみる。

歌詞がわからなくても、大きな声で歌う。

気になるものがあれば、触って確かめる。

転ぶかもしれない。

失敗するかもしれない。

周りから笑われるかもしれない。

そんなことを考える前に、心が動いた方向へ進んでいきます。

ところが、大人になるにつれて、僕たちは少しずつ動けなくなっていきます。

「危ないからやめなさい」

「失敗したらどうするの?」

「そんなことでは食べていけないよ」

「もっと現実的に考えたほうがいい」

もちろん、心配してくれる人に悪意があるわけではありません。

安全を守るために、止めなければならない場面もあります。

ただ、何度も止められるうちに、いつしか誰かに止められなくても、自分で自分を止めるようになります。

本当はやってみたいのに、

「どうせ無理」

「今さら遅い」

「自分には才能がない」

と、挑戦する前に諦めてしまう。

もしかすると、やりたいことがわからないのではありません。

やりたいという気持ちが生まれるたびに、自分で消すことに慣れすぎただけなのかもしれません。


やりたいことがわからなくなる本当の理由

子どもの頃は「やりたい」が行動の理由だった

子どもは、

「成功できるか」

「将来役に立つか」

「人から評価されるか」

とは考えません。

面白そうだからやってみる。

気になるから近づいてみる。

好きだから何度も繰り返す。

とてもシンプルです。

ところが大人になると、「やりたい」だけでは動けなくなります。

仕事になるのか。

お金になるのか。

失敗しないか。

周囲から認められるか。

正解なのか。

こうした条件をすべて満たすものだけを、やりたいこととして認めようとします。

でも、最初から成功や収入が保証された“やりたいこと”なんて、ほとんどありません。

やりたいことの始まりは、

「なぜか気になる」

「もう少し知りたい」

「一度やってみたい」

という、とても小さな心の動きです。

その小さな感覚を、役に立つかどうかで判断し続けると、だんだん自分の気持ちがわからなくなっていきます。


「もっともらしい言葉」が、自分の可能性を止めてしまう

周りから言われる言葉には、説得力があります。

「子どもが小さいのだから、転職は難しい」

「高卒では、今より良い仕事は見つからない」

「家を建てたのだから、安定した会社を辞めないほうがいい」

「才能がある特別な人しか、好きなことは仕事にできない」

「老後になったら、好きなことをすればいい」

どれも、一見すると正しいように聞こえます。

実際に、考えなければならない事情もあるでしょう。

ただ、それが本当に不可能な理由なのか、それとも動かないための理由なのかは、分けて考える必要があります。

子どもが小さくても、会社員を続けながら副業を始めることはできます。

特殊な才能がなくても、まず学んだり、小さく経験を積んだりできます。

家があっても、働き方まで一生固定されるわけではありません。

今すぐすべてを変えられなくても、未来へ向けて準備を始めることはできます。

現実を見ることは大切です。

でも、現実的に考えることと、可能性を最初から諦めることは違います。


自分の人生のハンドルを取り戻す

他人のアドバイスを「答え」にしない

人生には、さまざまな人が意見をくれます。

家族。

友人。

先生。

上司。

もちろん、誰かの経験から学ぶことは大切です。

自分一人では気づけないことを、教えてもらえる場合もあります。

ただ、どれだけあなたを思ってくれる人でも、あなたの人生を代わりに生きることはできません。

その人の価値観では正しい選択でも、あなたの人生に合うとは限りません。

安定した会社員生活を幸せだと感じる人もいます。

時間や場所に縛られない生活を幸せだと感じる人もいます。

収入を最優先したい人もいれば、大切な人との時間を優先したい人もいます。

だからこそ、アドバイスは参考にしても、最後の決定まで誰かに預けないこと。

自分の人生のハンドルは、自分で握っておくことが大切です。


人生で最優先したいのは「正解」より「納得」

僕は、人生において成功よりも先に大切にしたいものがあると思っています。

それは、納得です。

自分で選んだ道が、必ずうまくいくとは限りません。

挑戦して失敗することもあります。

思っていた仕事とは違うと気づくこともあります。

途中で方向を変えることもあるでしょう。

それでも、自分で考えて選んだ道なら、

「次はどうしよう」

と前を向きやすくなります。

一方で、誰かに言われた通りに選んだ道で苦しくなると、

「あの人の言うことを聞かなければよかった」

という気持ちが残ります。

自分で選ぶことは、すべての責任を一人で背負うことではありません。

誰かに相談してもいい。

助けてもらってもいい。

迷いながら決めてもいい。

大切なのは、最後に、

「自分はこれを選びたい」

と、自分の気持ちを確認することです。


現状を変えられない理由は、本当に事実なのか

人は変化を考えた瞬間に「できない理由」を探す

今の生活を変えようとすると、不安が生まれます。

転職して失敗したらどうしよう。

独立して収入がなくなったらどうしよう。

家族に反対されたらどうしよう。

自分には何もできなかったらどうしよう。

すると頭の中には、驚くほど多くの「できない理由」が浮かびます。

これは、自分が弱いからではありません。

今までと違うことを始めるときに、不安を感じるのは自然なことです。

ただ、不安があることと、本当にできないことは同じではありません。

「無理」と結論を出す前に、少しだけ問い直してみてください。

本当に一歩も動けないのか。

今すぐは無理でも、準備はできないのか。

大きく変えられなくても、小さく試せないのか。

会社を辞めなくても、週末に一時間だけ始められないのか。

人生を一気に変えることは難しくても、今日の行動を少し変えることはできます。


今の環境すべてを、自分の責任にしなくていい

「今の現状を選んでいるのは自分」

そう言われると、苦しくなる人もいると思います。

生まれた環境。

家族の事情。

病気や経済的な問題。

職場で突然起きたこと。

自分では選べなかった出来事も、人生にはあります。

だから、今抱えている苦しみをすべて、

「自分が選んだのだから、自分が悪い」

と責める必要はありません。

ただ、過去を選べなかったとしても、これから何を選ぶかは少しずつ考えられます。

今すぐ環境を変えられなくても、

誰に相談するか。

何を学ぶか。

どんな情報を見るか。

どんな準備を始めるか。

小さな部分には、自分で握れるハンドルがあります。

人生を変えるとは、すべてを一度にコントロールすることではありません。

今の自分が選べる範囲を、少しずつ広げていくことです。


やりたいことがわからない人が最初に考えたいこと

「やりたいこと」より、まず「やりたくないこと」を知る

やりたいことを聞かれても、すぐに答えられない人は多いです。

でも、やりたくないことなら、比較的出てくるのではないでしょうか。

長時間の通勤は嫌。

夜勤を続けるのはつらい。

人間関係に気を使い続けたくない。

休みが少ない働き方は嫌。

誰かの指示だけで一日が終わるのは苦しい。

趣味や家族との時間を諦めたくない。

こうした不満は、ただの愚痴ではありません。

自分が本当に大切にしたいものを教えてくれるヒントです。

通勤が嫌なら、場所に縛られない働き方を望んでいるのかもしれません。

休みが少ないことが嫌なら、自由な時間を大切にしたいのかもしれません。

やりがいがないなら、誰かの役に立っている実感が欲しいのかもしれません。

「嫌」を掘り下げると、その反対側に理想の生き方が見えてきます。


無意識に繰り返していることに、やりたいことの種がある

やりたいことは、特別な夢として現れるとは限りません。

誰に頼まれなくても、つい調べてしまうこと。

人から相談されると、真剣に考えてしまうこと。

時間を忘れて話せること。

ほかの人は面倒に感じるのに、自分は苦にならないこと。

何度やめても、また興味が戻ってくること。

そうした日常の行動の中に、やりたいことの種があります。

僕も最初から、

「ライフコーチになりたい」

という明確な答えを持っていたわけではありません。

自分の経験や考えを発信すること。

人の話を聞き、その人の気持ちを整理すること。

自分の言葉によって、誰かが前を向いてくれること。

そうした経験に心が動き、少しずつ今の仕事につながっていきました。

やりたいことは、考え続けた先で突然見つかる答えではありません。

小さく行動し、自分の心の反応を確かめながら育てていくものでもあります。


やりたいことを見つけるための小さな行動

人生を変える決断ではなく、実験を始める

「やりたいことをやる」と聞くと、会社を辞めたり、独立したりする大きな決断を想像するかもしれません。

でも、最初から人生を懸ける必要はありません。

まずは、実験として小さく始めればいいと思います。

興味のある仕事について調べてみる。

経験者の話を聞いてみる。

一日だけ講座に参加してみる。

noteやSNSで、自分の考えを発信してみる。

身近な一人に、自分の得意なことを提供してみる。

一時間だけ、昔好きだったことをやってみる。

やってみると、

思っていたより楽しい。

意外と自分に合わない。

もっと学びたい。

仕事にはしたくないけれど、趣味として続けたい。

そんなことが分かります。

どの結果も失敗ではありません。

自分を知るための大切な情報です。


行動するなら、今日が一番若い日

年齢を理由に、諦めようとする人もいます。

「もう30代だから」

「40代からでは遅い」

「40歳になったから、新しいことはできない」

でも、これからの人生の中で、今日が一番若い日です。

40歳の人が65歳まで働くなら、まだ25年もあります。

25年あれば、学べることも、出会える人も、作れる仕事もたくさんあります。

もちろん、若い頃と同じ方法では難しいこともあります。

体力や生活環境に合わせた工夫も必要です。

それでも、

「遅いから何もしない」

と決めてしまえば、可能性はそこで終わります。

一方で、小さく始めれば、必ず今日が新しい人生の初日になります。


やりたいことで生きるとは、自分の人生を自分で選ぶこと

やりたいことで生きることは、好きなことだけをして、嫌なことをすべて避けることではありません。

やりたいことを仕事にしても、大変なことはあります。

不安もあります。

責任も生まれます。

それでも、

「この道は、自分で選んだ」

と思えることには、大きな意味があります。

自分で選んだ苦労と、誰かに決められた道で耐え続ける苦労は、同じではありません。

自分の人生のハンドルを握るとは、いつも正解を選ぶことではありません。

間違えたら修正する。

違ったら選び直す。

必要なら誰かの力を借りる。

それでも、自分が進みたい方向を、自分で確かめ続けることです。

あなたが今感じている不満は、どんな人生を望んでいるかを教えてくれるサインかもしれません。

「自分の人生は、本当にこのままでいいのかな」

そう感じたなら、その問いをすぐに消さないでください。

いきなり大きな決断をしなくても大丈夫です。

まずは今日、自分の心が少し動くことを一つだけ選んでみてください。

気になることを調べる。

ノートに理想を書く。

会いたい人へ連絡する。

一つ発信してみる。

その小さな行動が、自分の人生のハンドルを取り戻す最初の一歩になります。


もし今、

「今の人生を変えたいけれど、何から始めればいいかわからない」

「やりたいことがわからない」

「自分に合う仕事や生き方を見つけたい」

そんな気持ちがあるなら、一人で無理に答えを出さなくても大丈夫です。

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