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会社を辞めても、人生は変わらない。

会社を辞めても、また同じことで苦しむ人の共通点

「もう会社を辞めたいです」

ご相談でも、本当によく聞く言葉です。

朝になると会社へ行くのがつらい。

仕事中も、早く帰りたいことばかり考えてしまう。

休日になっても、月曜日のことが頭から離れない。

そんな毎日が続けば、

「この会社を辞めれば、きっと楽になれる」

と思うのは自然なことです。

僕自身も会社員時代、何度もそう思っていました。

最終的には心と体が限界を迎え、救急搬送されたことをきっかけに、会社を辞める道を選びました。

実際、会社を離れたことで救われた部分はたくさんあります。

だから、会社を辞めることが悪いとはまったく思っていません。

ただ、辞める前に考えておくべき一つの問いがあります。

それは、

「自分は、会社の何が嫌なのか?」

ということです。

ここが曖昧なまま転職や独立をすると、環境を変えたはずなのに、また同じ苦しさを繰り返してしまうことがあります。

人生を変えるために必要なのは、会社を辞めることだけではありません。

自分が何に苦しみ、どんな人生を望んでいるのかを知ること。

そこから、本当に自分らしい働き方が見え始めます。


会社を辞めても苦しさが変わらない理由

「会社員が嫌」と「今の働き方が合わない」は違う

「会社で働くのがつらいから、フリーランスになりたい」

そう考える人は少なくありません。

フリーランスと聞くと、

好きな時間に働ける。

仕事を自由に選べる。

人間関係に縛られない。

そんなイメージがありますよね。

でも、フリーランスになれば、必ず自由になれるわけではありません。

業務委託先から継続的に仕事をもらい、その仕事を断れない。

クライアントの希望に合わせて、休日や夜まで対応する。

収入が不安で、来た仕事をすべて引き受けてしまう。

納期に追われ、会社員時代より長く働いている。

これでは、上司がクライアントに変わっただけです。

所属する会社はなくなっても、

「相手に嫌われないように働く」

「頼まれた仕事を断れない」

「自分の時間より仕事を優先する」

という働き方は変わっていません。

問題が「会社員という肩書き」ではなく、自分と仕事との関わり方にある場合、独立しても同じ苦しさを繰り返してしまいます。


環境を変えても、自分の選び方が同じなら悩みも繰り返す

転職も同じです。

今の職場を辞めて、新しい会社へ移る。

最初は環境が変わったことで、気持ちも軽くなります。

でも、しばらくすると、

また頼まれた仕事を断れなくなる。

また周りの期待に応えようとして無理をする。

また自分の気持ちを後回しにする。

そして、

「この会社も合わなかった」

と感じ始めます。

もちろん、本当に職場環境が悪い場合もあります。

人間関係や労働条件が原因なら、環境を変えることで大きく改善することもあります。

ただ、何度環境を変えても同じ悩みが起きているなら、職場だけではなく、自分の選び方や働き方にも目を向ける必要があります。

会社を変える前に、

「自分は、どんな状況になると苦しくなるのか」

を知っておくことが大切です。


「会社を辞めたい」の奥にある本音を整理する

会社の何が嫌なのかを具体的にする

「会社が嫌」

という言葉だけでは、本当に必要な変化が分かりません。

会社の中でも、何が嫌なのかによって、選ぶべき道は変わります。

たとえば、

通勤そのものがつらい。

毎日決まった時間に働くことが苦しい。

週5日働いて、2日休む生活が合わない。

仕事内容に興味を持てない。

頑張っても収入が変わらないことが嫌。

人間関係で気を使い続けることに疲れた。

自分の意見を言えない環境が苦しい。

仕事に意味を感じられない。

これらは、すべて別の悩みです。

通勤が嫌なら、在宅勤務ができる会社へ移るだけでも変わるかもしれません。

労働時間が合わないなら、時短勤務や柔軟な働き方を探す方法もあります。

仕事内容が嫌なら、会社を辞めなくても部署を変えることで改善する可能性があります。

人に指示されること自体が苦しいなら、自分で仕事を作る道を考える必要があるかもしれません。

「会社を辞める」という答えを出す前に、嫌なことを細かく分けてみる。

それだけでも、必要以上に大きな決断をせずに済むことがあります。


つらい状況から離れることと、理想の人生を作ることは別

会社を辞めることには、二つの目的があります。

一つは、今の苦しさから離れること。

もう一つは、自分が望む人生へ近づくことです。

この二つは、似ているようで違います。

苦しい環境から離れれば、一時的に心は軽くなります。

でも、その後にどんな人生を送りたいのかが分からなければ、次も条件だけで仕事を選びやすくなります。

給料が今より高い。

有名な会社だから安心。

未経験でも採用された。

早く今の会社から逃げたい。

そんな理由だけで次を決めると、しばらくしてから別の不満が出てくることがあります。

つらい場所から離れることは大切です。

逃げることも、決して悪いことではありません。

ただ、苦しさから逃れた先で、

「自分はどんな人生を作りたいのか」

を考える時間も必要です。


転職や独立の前に必要な自己理解とは

「何ができるか」だけでは、理想の働き方は見つからない

自己分析と聞くと、

自分にはどんなスキルがあるのか。

どんな仕事が向いているのか。

何を得意としているのか。

そうしたことを考える人が多いと思います。

もちろん、それも大切です。

でも、働き方を考えるうえでは、

「何ができるか」より先に、「どう生きたいか」

を考える必要があります。

どれだけ得意な仕事でも、望む暮らしと合わなければ苦しくなります。

人と話すことが得意でも、大勢の人と関わり続けると疲れる人もいます。

文章を書くことが得意でも、毎日厳しい納期に追われたら嫌いになることもあります。

能力が合っていることと、生き方に合っていることは同じではありません。

だからこそ、

どこで働きたいのか。

何時から何時まで働きたいのか。

一人で進めたいのか、人と協力したいのか。

安定を優先したいのか、裁量を持ちたいのか。

どのくらいの収入が必要なのか。

仕事以外に、どんな時間を大切にしたいのか。

こうした部分まで考えることが大切です。

仕事だけを選ぶのではなく、その仕事を含めた人生全体を選ぶ。

その視点が、自分らしい働き方につながります。


理想の暮らしから、必要な仕事を逆算する

僕も以前は、

「どんな仕事をすればいいのか」

から考えていました。

でも、今は先に、

「どんな毎日を送りたいのか」

を考えるほうが大切だと思っています。

僕が望んでいたのは、

好きな場所で暮らすこと。

大切な人や愛犬との時間を持つこと。

時間や場所に縛られすぎずに働くこと。

自分の経験や言葉を通して、誰かの人生に希望を届けること。

そうした暮らしを考えたときに、会社員以外の働き方が選択肢に入りました。

最初から、

「ライフコーチになろう」

という職業名だけがあったわけではありません。

望む生き方を一つずつ言葉にした先で、今の仕事が見えてきました。

仕事から人生を決めるのではなく、望む人生から仕事を考える。

この順番に変えると、自分に必要な選択が見えやすくなります。


会社を辞める前から、やりたいことを小さく始める

転職してから考えようとすると、また仕事に追われる

「今の会社を辞めたら、やりたいことを考えよう」

そう思う人もいると思います。

でも、転職すると最初は新しい仕事を覚えるだけで精いっぱいになります。

人間関係にも慣れなければいけない。

職場のルールも覚えなければいけない。

毎日疲れて帰り、休日は休むだけ。

そうしているうちに、

「本当はやりたかったこと」

を考える余裕がなくなっていきます。

気づけば、新しい会社でも数年が過ぎている。

そんなことも珍しくありません。

だからこそ、会社を辞める前から、少しずつやりたいことに触れておくことが大切です。


いきなり独立せず、副業や発信から試してみる

やりたいことがあるなら、最初から大きく始める必要はありません。

歌が好きなら、休日に動画を投稿してみる。

カフェを開きたいなら、間借り営業やイベント出店を調べてみる。

人の相談に乗りたいなら、まず身近な一人の話を丁寧に聞いてみる。

自分の経験を届けたいなら、noteやSNSで発信を始めてみる。

興味のある仕事があるなら、その仕事をしている人に話を聞いてみる。

小さく試すことで、

本当に楽しいのか。

続けられそうか。

仕事として需要があるのか。

自分に足りないものは何か。

少しずつ分かってきます。

会社員でいる間に試しておけば、収入をすぐに失う必要もありません。

会社を辞めてからゼロから始めるのではなく、会社員のうちから次の人生を育てておく。

それが、焦りを減らし、納得できる選択につながります。


心に余裕がないと、本当にやりたいことは見えにくい

疲れているときは「理想」より「逃げ道」を選びやすい

仕事で心も体も疲れていると、視野が狭くなります。

本当に望んでいる未来より、

とにかく今の苦しさから逃れたい。

一日でも早く辞めたい。

どこでもいいから転職したい。

そんな気持ちが強くなります。

これは、意志が弱いからではありません。

人は追い詰められると、長期的な理想よりも、目の前の苦しさを減らすことを優先するからです。

だから、大きな決断をする前に、可能であれば少し休むことも必要です。

有給休暇を取る。

仕事から距離を置く時間を作る。

信頼できる人に話す。

紙に気持ちを書き出す。

心に少し余白が戻ると、見える選択肢も増えていきます。

ただし、心身が限界に近い場合は、自己分析よりも安全を優先してください。

休職や退職、医療機関への相談など、まず苦しい環境から離れることが最優先で必要な場合もあります。


一人で考えるほど、同じ思考を繰り返してしまう

悩んでいるときは、一人で何度考えても同じ場所へ戻ってしまうことがあります。

辞めたい。

でも怖い。

もう少し頑張るべきかもしれない。

でも、このまま続けるのも苦しい。

頭の中で、同じ考えが繰り返されます。

そんなときは、誰かに話すことで、自分の気持ちが整理されることがあります。

答えを決めてもらうためではありません。

自分の中にある言葉を外へ出し、

「自分は、こんなことを大切にしていたのか」

と気づくためです。

人に話すことで、会社への不満だと思っていたものが、実は自分の生き方への違和感だったと分かることもあります。

一人で正解を出そうとしなくても大丈夫です。


会社を辞める前に考えたい2つの質問

① 自分は会社の何が嫌なのか

まずは、嫌なことを具体的に書き出してみてください。

「会社が嫌」

だけで終わらせずに、

通勤。

勤務時間。

仕事内容。

人間関係。

収入。

評価制度。

職場の価値観。

休みの少なさ。

仕事の意味を感じられないこと。

できるだけ細かく分けます。

すると、会社を辞めなければ解決できない問題と、今の環境の中でも変えられる問題が見えてきます。


② 本当はどんな人生を送りたいのか

次に、仕事のことだけではなく、人生全体を考えてみてください。

どこで暮らしたい?

誰と過ごしたい?

どのくらい働きたい?

どんな人の役に立ちたい?

どのくらいの収入が必要?

仕事以外に、何を大切にしたい?

どんな気持ちで一日を終えたい?

すべてを今すぐ決める必要はありません。

ただ、自分が向かいたい方向を知るだけでも、転職や独立の選び方は変わります。


人生を変えるのは、会社を辞めることではなく自分を知ること

会社を辞めたいと思うことは、悪いことではありません。

今の環境が苦しいなら、離れることも大切な選択です。

でも、会社を辞めることだけをゴールにすると、その先で迷ってしまうことがあります。

大切なのは、

何から離れたいのか。

何を大切にしたいのか。

どんな働き方を望んでいるのか。

どんな人生を送りたいのか。

そこまで知ったうえで、転職するのか、独立するのか、今の会社で働き方を変えるのかを選ぶことです。

自分を知れば、必ず迷わなくなるわけではありません。

それでも、迷ったときに戻れる場所ができます。

「自分は、これを大切にしたかった」

と思い出せるからです。

会社を辞めることが、人生を変えるのではありません。

自分の気持ちを知り、自分に合う道を選び始めたときに、人生は少しずつ変わっていきます。


もし今、

「会社を辞めたいけれど、次に何をすればいいか分からない」

「転職と独立のどちらが自分に合うのか迷っている」

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