【シニアのワクワク日記】「新日本風土記」を観て
酒と人生、そして故郷の記憶
目次
はじめに:気力と好奇心を大切にしたい
番組「新日本風土記」との出会い
心に残る「角打ち」の風景
岩手県盛岡市:地元に愛される和やかな店
福岡県北九州市:高度経済成長期を支えた活力
私の青春と「ビーチュウ」の失敗談
雪国の夫婦愛:能登杜氏が醸す冬
秋田・川反(かわばた)の居酒屋:職人の所作に酔
おわりに:感謝とともに味わう一杯
はじめに:気力と好奇心を大切にしたい
シニアと呼ばれる年代になり、身体の衰えを感じる場面も増えてきました。
けれど、せめて「気力」だけは衰えさせたくない。そう願っています。
そのために持ち続けたいのが「好奇心」です。
好奇心とは、「自分とは別の人生を味わってみたい」という気持ちの表れではないかと思うのです。
このブログは、私が実際に見て、聞いて、首を突っ込んでみた日々の記録を綴る「ワクワク日記」です。
今回は、先日視聴したNHK『新日本風土記』の感想をお届けします。
番組「新日本風土記」との出会い
「風の中に土のにおいが、もう一度日本をみつける……私をみつける」
このナレーションとともに、素朴な唄が流れる。
『新日本風土記』は、録画して落ち着いた時間にゆっくりと観るのが、何より心が休まる番組です。
今回のテーマは「酒と酒場の旅」
日本各地の酒にまつわる文化、生活に溶け込んだお酒の歴史、そして酒場に集まる多様な人生
その中でも、特に私の心に残った場面をご紹介します。
心に残る「角打ち」の風景
岩手県盛岡市:地元に愛される店
盛岡市鉈町(なたちょう)には、売り物の酒をその場で飲める「角打ち」の酒屋があります。
常連さんはつまみを持ち込み、土間に上がり込んで酒を酌み交わす。
かつて店主が、行商の人に酒を飲ませたのが始まりだそうです
昼から気軽に楽しめる明朗会計。その和やかな雰囲気は、情緒ある盛岡の街によく似合っていました。
福岡県北九州市:高度経済成長期の活力
北九州市、若戸大橋のふもとにも角打ちの文化が息づいています。
かつて八幡製鉄所で働く人々が、三交代勤務の疲れを癒やすために、朝から酒屋の角で明日への英気を養ったといいます。
今でもその場所は、当時の活気を引き継ぐ人々で賑わっていました。
私の青春と「ビーチュウ」の失敗談
実は、私もお酒の味を覚えたのは「角打ち」でした。
就職したのは、まさに高度経済成長が始まる頃。
仕事が終わると仲間数人で近くの酒屋へ行き、ビールケースを椅子にして飲んだものです。
当時は、焼酎をビールで割る「ビーチュウ」は安くてすぐ酔えるのでよく飲みました。
酒の味もまだよく分からない若造でしたが、アルコールに酔う快さだけは一人前に覚えてしまい……。
若気の至りで、ここでは書けないような失敗もたくさんしました。
今ではようやく笑い話にできる年齢になったので、いずれまた詳しく書いてみたいと思います。
雪国の夫婦愛:能登杜氏が醸す冬
富山県南砺市。
明治時代から続く酒蔵で働く杜氏・畠中さんは、石川県能登半島の珠洲市から出稼ぎに来ています。
故郷で家を守る奥様は「嫁があっての旦那、旦那があっての嫁」と、新婚当時から夫を支えてきました。
豪雪地帯の珠洲では、冬の暮らしは過酷です。
畠中さんは奥様を心配して毎晩電話をかけ、奥様は毎朝2時間かけて除雪機を回します。
「(雪で部屋が真っ暗だから)一人でネズミと暮らしてる」
そう笑う奥様と、無事に酒が仕上がったと微笑む畠中さん。
お互いを気遣いながら冬を過ごす二人の絆に、胸が熱くなりました。
私自身も雪国生まれなので、家が雪に埋もれる光景は痛いほどよく分かります。
子供の頃、凍った紐に苦戦しながら「かんじき」を履き、道踏みをした記憶が鮮やかによみがえってきました。
秋田・川反(かわばた)の居酒屋:職人の所作に酔う
秋田の飲み屋街「川反(かわばた)」にある、創業100年の居酒屋。
ここで目を奪われたのは、店主が熱燗をつける所作でした。
「銅壺(どうこ)」という道具を使い、炭火でじっくり温められたお酒。
一升瓶から徳利に注がれる無駄のない動きは、もはや芸術です。
五臓六腑に染み渡る一杯とともに頂くのは、山菜の「ニオサ」をかんぴょうで巻いたおでん。
八代亜紀さんの『舟歌』がそのまま形になったような、そんな風景。
かつて会社の先輩から聞いた川反の話を思い出し、「いつか必ずこの居酒屋を訪ねたい」と強く思いました。
おわりに:感謝とともに味わう一杯
私もお酒を飲み始めて数十年。
かけがえのない友人を得られたのも、父や兄と楽しい思い出を作れたのも、すべてはお酒のおかげです。
もちろん、適量を知らずに大失敗したことも数知れず……。
今日という一日を無事に終え、満ち足りた気持ちで一杯の酒を飲める。
そのことに改めて感謝したくなる、そんな素敵な番組でした。
いかがでしたでしょうか?
あなたの「お酒の思い出」や、お気に入りの「酒場」があれば、ぜひコメントで教えてください。
次回のワクワク日記もお楽しみに!
