GTC2026|AIの最前線を見て感じたこと
はじめまして、コンサルタントとしてプロジェクトに関わりつつ、技術面にも携わっている岡村です。
東京大学理科一類に入学後、大学1年時に代表の小山と出会い、創業間もないEngineeに未経験エンジニアとして参画しました。
入社当初は受託開発や社内プロダクトを通じて一連のWeb開発を経験し、現在は生成AIや機械学習を活用したプロジェクトに携わり、プロジェクトリードやメンバーマネジメントも担っています。
また現在も東京大学に在籍しながら、Engineeの社員として業務に従事しています。
今回、NVIDIA社主催のカンファレンス「GTC」に参加するため、米国サンノゼへ出張するという貴重な機会をいただきました。
本記事では、その体験について書いていきます。
GTCとは
GTC(GPU Technology Conference)は、NVIDIA社が主催する、世界最高峰のAI・アクセラレーテッドコンピューティング分野の技術カンファレンスです。
AI研究者やエンジニアに加え、スタートアップやグローバル企業のリーダー、さらには投資家など、190カ国以上から3万人を超える参加者が集まり、最先端の技術動向とそのビジネスインパクトについて議論が交わされます。
特に近年は、単なる生成AIモデルやチャットサービスだけでなく、AI FactoryやPhysical AI、そしてOpenClawに代表されるエージェントの実行、管理環境なども注目され、AIの実運用や社会実装にもテーマが移ってきているように感じます。
私たちもAI開発・コンサルティングを行う企業として、インターネットを通じて最新の技術情報には日頃から触れていますが、現地の温度感やスピード感を肌で捉える必要があると考え、参加を決めました。
いざ、GTC会場へ
まず会場に到着して感じたのは、その圧倒的な規模感でした。
ある企業の発表に大きなスタジアムが満員になり、拍手喝采が送られる様子は日本ではなかなか見られないもので、特に印象に残っています。

登壇者たちの「伝える力」
また、発表やセッションを通じて強く印象に残ったのが、登壇者たちの「伝える力」です。
NVIDIA CEOのJensen氏をはじめ、CTOや現場のエンジニアに至るまで、誰もが非常に高いレベルでプレゼンテーションを行っていました。
複雑な技術をわかりやすく伝えることはもちろん、「どうすればその価値が伝わり、魅力を感じてもらえるか」まで含めて設計されているように感じました。
作ることにとどまらず、人に価値として届くところまでを見据えている。
そうした視点が、登壇者全員に共通している印象でした。
技術の深さと、それを人に伝える力が両立しているのが当たり前の文化であり、よくありがちな「技術か、プレゼンか」といった捉え方とは、やや異なる印象を受けました。
むしろ、優れた技術であればあるほど、それを正しく、魅力的に伝えることが求められるという前提が共有されているように感じました。

大企業のスピード感
個人的に強く印象に残ったのは、技術そのものの違い以上に、自律型AIエージェントに対する温度感と、エンタープライズにおける導入スピード感に日本との大きな差を感じました。
象徴的だったのが、OpenClawとNemoClawです。
OpenClawは2026年に入り急速に広がり、その流れを受けてJensen氏はGTC初日にNemoClawを発表しました。
技術の盛り上がりを即座にエンタープライズ向けの実用基盤へと落とし込むスピード感が印象的でした。
さらに、ある大手飲食チェーンで全店舗にAIが一斉導入された事例があると知り、そのスケールとスピードに驚きました。
こうした事例からも、企業側の意思決定と実行の速さが際立っており、やると意思決定された瞬間に一気に展開が進む点に、その圧倒的なスピードと実行力を感じました。
GTC参加・米国出張を経て
今回のGTC参加とアメリカ出張を通じて、技術の進化を“情報”ではなく“体験”として実感しました。
街中では、Waymoの自動運転車が当たり前のように走っており、その乗り心地の良さやスムーズな縦列駐車には正直驚かされました。
人が運転するよりも自然で、完成度の高さを感じる体験でした。
一方で、生活の中では日本との価値観の違いを感じる場面もありました。
Airbnbで滞在していた部屋では、2つあったトイレが両方とも詰まってしまうという出来事がありました。
これ以外にも身の回りで、解決できそうだが不便に思うことも多かった一方で、その裏ではロボットが街中のゴミ収集を行っている。
こうした体験から、どこに優先順位を置くかという価値観の違いを強く感じました。
海外勢は基盤モデル開発や資金力、スピードに強みがあり、日本はUI/UXやおもてなし、きめ細かな品質に強みがあります。
重要なのは優劣ではなく、それぞれの強みをどう活かすかだと感じました。
だからこそ、まずは自分たちの強みが最も活きる日本市場でしっかりと勝ち切る。その上で、グローバルに挑戦していく。
そのために、目の前のクライアントやその先のエンドユーザーにしっかりと向き合い、価値を届け続けていきたいと思います。
最後に
19歳でEngineeに飛び込み、がむしゃらに、そして楽しく働き続けてきたこの3年半で、さまざまな経験をさせていただきました。
そして今回、GTC参加という貴重な機会をいただき、世界の最前線に触れることができたことに、改めて感謝しています。
来年は、年間MVPにGTC参加権を付与する案も社内で検討されています。
また違った景色が見られるように、日々学び続け、その機会を自分の力で掴みにいきたいと思います。

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世界を見て、「日本には勝ち目がない」と絶望する人もいるかもしれません。でも私たちが求めているのは、そこから「どうやったら勝てるか」を考えられる人です。
世界を見据えながら、まず日本の市場を獲りにいく。
そんな環境にワクワクできる方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
EngineeではNemoClawの検証を進めていく予定です。
RTX5090はすでに導入しており、DGX Sparkも購入を検討しているという話も挙がっております。
最新のGPUやAI開発に興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
