報告 オカリナとわたし
暑い夏の行事が、ひとつ終わりました。7月19日のえんじろうオカリナ教室発表会「オカリナとわたし 2025」を、鴨江アートセンター3Fで行いました。今回はそちらのご報告となります。
窓の外の来訪者
朝、家の窓を開けようとしたら、こんな来訪者が網戸にとまっていました。中から見ると蝶のようですが、外から見たら蛾でした。
よっぽど安心できるのか、それとも疲れていたのか。出かけるまでの数時間ずっと休んでいました。
その翌日から、クマゼミが朝休憩に来るようになったりと、我が家の網戸は虫たちの休憩地点として機能しているらしいです。
そしてそのことが、不思議と嬉しいなと思います。だって本当に正直に生きる虫たちが「ここは安心していられる場所」と思ってくれているわけですからね。

会場準備
10時到着を目標に、会場を目指しました。この日はクマゼミたちも大忙しにないており、熱気を感じる雰囲気でした。最初にやったことは鍵開けと換気とエアコンの電源入れ。ちょっと残念なのがこのエアコンで、体育館にありそうなタイプのが3台という感じなのです。音が大きく天井設置でないため、部屋全体を一挙に冷やせるものではありません。
だからこそついたら早速冷却を開始して、本番までにどこまで冷やせるかという感じでした。


1.音響チェック
今回の音響チェックはオカリナが生音で、しかもこの場所も慣れているということから、前回反省するほどあたふたという感じではありませんでした。それでも時間はギリギリで、心のゆとりはない状態。資金があればもう1時間早く借りておきたいところです。
オカリナと伴奏、そしてオカリナとピアノをそれぞれ調整し、会場のピアノ調律の状態が思いの外良かったのでほっとしました。
2.響きの様子
お部屋の響きはとても良く、まだお客様が入っていないこの状態は響きすぎるほどです。ステージ背後のカーテンを閉めて、響きをコントロールするとともにお客様が眩しくないようにします。
入場時に引っかからないように、ケーブルに養生のテープをしたりと、気をつけられるところは気をつけて、準備を進めました。
3.リハーサル
11:30には出演者も続々と集まり、会場設営の一部とリハーサルを進めてまいりました。
これまでは伴奏確認程度でしたが、今回は演奏をして響きを確認してもらうところまで行うようにしました。なれない場所で音を出す生徒たちの緊張の度合いが、オカリナを通してバリバリ伝わってきます。おそらくご本人が自身や仲間の音を聴いて一番おどろいたのではないでしょうか?
しかし、1人だけがそうだったという具合でなく、ほぼみんなそうだったというところが、気持ちを楽にしてくれたのではないかと思います。
休憩もなく本番
リハーサルも無事終わり、経路の説明やら流れの確認やらを済ませ、皆さんにはちょっと休憩タイム。その間に撮影の支度やら、音響操作や読上げ書類などの配置など、自分が円滑に進めるための支度をがんばっていました。
物販や案内などの外交部分をりょうこさんにお任せし、えんじろうは音響、司会、撮影を中心に進めます。
こんなことばっかりやってきたおかげで、大抵のことは、困った時に次の手が思い浮かぶようになりました。
演奏においても似たような部分があり、何か困ったことが生じた時にいかに対処法がたくさん浮かぶかと言うので、その後の展開が違ってきたりするものです。

生徒発表の部
さて、いよいよ第1部のスタートです。今回は皆様の演奏を動画から切り出した写真付きで、感想とともに書いてまいります。
1.鈴木よし子さん
トップバッターにふさわしい、真っすぐで深く浸透するオカリナの音色を、会場内に広げてくださいました。
この会場の響きとオカリナの持つ力を伝えてくださる演奏でした。

2.明石ふさ子さん
最初は緊張気味な音、そしてそれが曲の中盤に進むに従い安定化してゆく過程を経て、ご自身も気持ちが変わってゆくことを感じておられたのではないでしょうか?
オカリナが心とともにある楽器であることを、皆さんに伝えてくださいました。

3.佐野ひろ子さん
穏やかな曲、元気な曲、そして広々した感じの曲。今回は毛色の違う3曲を演奏してくださいました。
オカリナという楽器が、幅広いジャンルに対応できることを、皆様に伝えてくださいました。

4.コム シャンティーさん
今年の4月からレッスンをするようになったばかりの、今回初登場のグループです。既に壬生ホールでの音楽祭に出演するなど、精力的に活動されている、これからが楽しみな方々です。
仲間がいる力強さを伝えてくださいました。

5.たんぽぽさん
強い思い入れのある2曲を演奏してくださいました。歌詞を意識した演奏、そして参考の演奏からオカリナが使っている技を分析するなど、積極的に追求される姿が印象的です。
オカリナの奥深さを伝えてくださいました。

6.たま手箱さん
10分間のステージをフル活用した構成で、会場を沸かせてくださいました。衣装からセリフまで、何を込めるかを考えられているだけでなく、演奏の準備も抜かりないところがさすがです。
ステージに対する意識を伝えてくださいました。

7.菊池ナルミさん
のどかな2曲は、まさにオカリナによく似合う雰囲気。そしてどうしてオカリナを吹くのか、それがご自分で見えていると感じるような演奏でした。
オカリナを吹く先に、何かが見えていることの大切さを伝えてくださいました。

8.角田かおるさん
これまでと息の度合いが相当違う楽器に挑戦されての2曲でした。吹き方そのものの変更と、のんびりに見えて意外と早い曲での演奏でした。
オカリナという楽器の個性の幅を伝えてくださいました。

9.ふたが~るずさん
ラストは2組目のグループ演奏。今回は病欠で1人少なかったのですが、突然1人1パート状態になってもめげることなくやろうと言い合える仲間に恵まれ、ここまでの成果を披露してくれました。
ハーモニーの持つ美しさを伝えてくださいました。

プログラム
最後に、全員のメッセージを掲載した当日配布のプログラム画像を載せておきます。

ゲスト演奏の部
ちょっと時間が押してしまったため、ゲストとしての講師演奏の部は1曲減らしての内容に切り替えました。
今回は生音でマイクに縛られない分、結構動きながらの演奏でした。
内容的には、オカリナの音色の美しさ、そして自由さの部分を全面に出して伝えられるように、お届けしたつもりです。
お客様はもちろんですが、この日演奏するために準備をしてくださった生徒全員にも、オカリナに出会えてよかったねという気持ちを込めて、オカリナの優しさと広さの部分を大切にした演奏を目指したつもりです。

フィナーレ
そして今回のフィナーレは、これまでの「シャローム」から松原遠くの「海」に切り替えて、有志生徒の皆さんと合奏しました。有志と言っても結局全員参加してくださったようですから、嬉しかったです。
事前に配った楽譜と音を元に、当日お客様の前での練習と本番という不思議な流れ。えんじろうも自分で考えたハーモニーパートと共に、生徒たちの背後霊のように後ろに立って演奏しました。
白い部屋が海の水色に染まる様子を感じた気がします。

まとめ
なんだかやり遂げた~という感覚で、家に戻ってからは正直くたくたでした。でも心地よい余韻を含むくたくたなので、やってよかったなあと思っています。きっと生徒の皆さんも同じような感覚だったのではないでしょうか?翌日は丸1日呆けていました。
この日は本当にアートセンターが1階から3階までフルに使われていたようで、そんな中「オカリナとわたし」にわざわざ3階まで足をお運びくださったお客様に感謝します。
そして僕がこの楽器たちと出会わなければ、この日の出来事は一切ないどころかえんじろうが存在していたかすらわからないので、本当に感謝だなあと思います。
生徒の皆さんも、そういった分岐がいくつも合ってこの日があったと思います。だからみんな、今の状況になれてよかったねと思うのです。

良い日になったことに、感謝します。
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