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報告 Jazz in B-flat

夏の夜に、久しぶりにB-flatさんにお邪魔してきました。ナレーターの中村明美氏と、音心でのステージ「音語り」の演奏報告でございます。県外から駆けつけて下さった、ナチュラルカメラマンH氏の写真と共に、お届けしてまいります。


会場での準備

16時ぐらいには会場に到着し、セッティングやリハーサルなどを進めていました。久しぶりということと、夜の演奏というのもあり、非常に緊張していました。
リハーサル前などは、何だか体もふらつき、熱中症になりかけているのではないかと不安になったりしましたが、リハが終わる頃には、少し食欲も湧いてきて、なんとなくそれを予測して買っておいたおにぎりなどを頂き、本番に向けて準備を整えました。

お店の写真
ライブのお知らせの看板の写真

お客様に恵まれ

やはり出演者が3人というのは、大きいなと感じます。りょうこさんや中村さんのネットワークのおかげで、今回は久々に20名を超えるお客様をお招きすることができました。やはり一度にお届けできる対象人数が多いというのは、大好きな楽器の音をより多くの人に、効率よく届けることができるということになり、テンションが上がります。
こういう言い方をすると、人数が少ないとテンションが下がるのかと逆に取る人もいるでしょうが、言葉ってややこしいですよね。本当に言いたいことは理由ではなく、たくさん来てくれたからうれしいという話です。

緊張感は?

そしてありがたいことに、熱中症だか分からないぐらいに、緊張感が高かったリハーサルの時に比べ、本番が始まってステージに至ったときの緊張感はかなり軽度になりました。
見知った顔のお客様がいらっしゃることもあるかもしれませんが、それ以上に僕が大好きで、いまだに憧れ続けているオカリナの音色に対し、期待して集まってくださった人が、こんなにたくさんいるんだということが、直接力になっているのを感じます。

これはもう緊張している場合ではなく、オカリナがリラックスしている時になる音を伝えるのが、自分の逆目であると、はっきりと区別できました。

物販コーナーの写真
ステージの様子の写真

演奏開始

今回1曲目はピアノソロでスタート。後半ぐらいになってから、ようやくオカリナが入ってくるという流れにしました。
これは中村さんの提案で、実際にやってみると、仲間が増えていくような感覚があって、なかなか良いなと思いました。

りょうこさんソロ演奏中の写真
音心での演奏の写真

2曲ほど音心のみで演奏してから、中村氏が登場。
その後は「かたちあるもの」のCDのジャケットに書き込んだ、えんじろうの詩を、朗読でお伝えしてから演奏を行う、という流れで回ってゆきます。

語りの様子の写真
詩の朗読中の中村氏の写真
ピアノを演奏するりょうこさんの写真
集中するえんじろうの写真

音への集中

えんじろうの場合、ステージの魅力の大半が、オカリナ自身が持つ美しい音色と波長にあるので、えんじろうの役割は、それが最大限発揮できるような空気の送り方と、音階の誘導ができるかどうかというところにあります。

そして、それを納得いくように発揮するには、かなりの集中が必要です。
自分でMCをするとなると、ついつい演奏の終盤や途中などで、次にしゃべり始める言葉は何がよかっただろうか?等と余計なことが頭をよぎります。演奏は半自動のような状態で続いていったとしても、気が入らない時間があるということが、不安や恐れを誘発し、そのあとに悪影響をもたらしたり、しゃべりも含めてどっちつかずになったりすることがあるんですよね。
自身でそれを考えてしまうせいで、なんだか中途半端なことをしているような気分、になることがあるんです。今回はMCの部分を完全に中村市にお任せできるので、非常に演奏に集中できているのを感じました。

音に集中できるのと、音に集中し続けられるのとでは、こんなにも違いがあるのかと思えるほど。

初の伴奏付き独奏?

前半のラストは、独奏曲を演奏。CDと同じように、背景ではえんじろうが採取し続けてきた風景音を合成して作った、専用の自然の音の旅を流しながら、半分即興的な演奏をしました。
一応メロディの流れや、楽器の持ち替え順序などは固定してあるのですが、原曲が思いつくままに吹いたフレーズでできているので、その通りに吹くことができません。なので、CDに入っている「船旅」によく似た「船旅」となっています。

真面目すぎる性格なのか、毎回違うなんて曖昧なことやってていいのか、と疑問視する自分もいます。自分自身が、CDとライブで違う演奏を聞かされたら、なんだか嫌な気分になるというところがあるのです。穏やかでなくなるというのでしょうか?
でも最近は、自分のこの捉え方がやや特殊で、むしろ変化がある方が好まれることが多いというのが、現実のように感じてきています。そこにどこまで譲歩するかは、自分で決めればよいのでしょうが、作品とライブを、少し別視点で考えるようになってきたのかもしれません。

待機中のオカリナの斜視
集中している写真

初の伴奏付き演奏

ジャズのライブハウスという印象のビーフラットなので、そんなところで、伴奏を流しながら演奏するという事は、ご法度ではないかというイメージを持っていました。ですからこれまで、1度もやってこなかったのですが、お2人から背中を押されたこともあり、思い切って音源付きの演奏も入れました。
覚悟としては「それで出入り禁止になってもいいや」くらいで。

大げさに感じられるかもしれませんが、実際えんじろうというのは、これほど臆病者なのです。スーファミ版ドラクエ3の性格診断を、素で受けた際に、本当に「いくじなし」という性格になったくらいです。
その時には、ゲームに対して「何が悪い、だからこうしてゲーム内で勇敢なふりをしてみるんじゃないか!」などと開き直ったりしていました(笑)

明らかに緊張している写真
お気に入りの一枚の写真
ほっとした瞬間の写真

そんな、超警戒状態の曲は、百華舞舞ひゃっかまいまいという曲。
伴奏を使うことの罪悪感めいたものと、どう向かい合うのかに加え、かなり集中しないとミスだらけになりかねない曲なので、顔に緊張から集中と、緩和の様子がにじみ出ていました。

アンコールでようやく喋る

温かなアンコールもいただき、このために用意していた、デュエットオカリナとの出会いの経緯の話題を、自分の言葉でお客様に伝えたかったので、ここはじっくり喋ってしまいました。

楽器を語る様子の写真
控えの楽器の写真

演奏後

演奏後の雰囲気の写真

演奏が終わってから、なんだか撮影の時間になり、3人での写真を撮っていただきました。
その後は、久々にお客様からの、楽器についての疑問などをいただき、オカリナの話を聞いてもらえたりして、それで喜んでもらえることの嬉しさを味わっていました。この時間は、結構幸せです。
自分が人生ごと引かれて、未だに夢中の状態からやめられないほどの存在を、他の人にも「いい音だね」と思ってもらえるというのは、やっぱり自分のことのように嬉しいのです。半分は自分のことも入っているのですが。

演奏活動を続けていて、本当に良かったなあと思える瞬間です。これ、YouTubeなどの公開コンテンツでは得られない感覚です。

活躍の楽器達

ただいまのオカリナ
8個の精鋭たち

この日ついてきてくれた楽器は8本。いつもこの画像を数えながら「そうだったんだ」と、つぶやいています。
この中には、今回もまた前日になってから交換になった楽器もいたのですが、実はそれには自己コントロールの秘術があったりします。

秘術「自己負担」

今回は場の緊張感から、いかに自分を突き放すか、というのが課題でした。それは事前にわかっていたことだったので、何らかの対策が必要だと感じていたのですね。そうして思いついたのが、ちょっと警戒が必要な楽器を使うこと。
どういう意味かと言いますと、モードが切り替わるまでに少し時間が必要な楽器を、あえて1本連れてゆくという強硬手段です。仲が悪いわけではなく、ちょっとコツが居る楽器で、集中しなければうまく吹けないかもというものを連れて行ったのです。

おかげで、このオカリナを持つたびに要求される集中力が、場の緊張や無意味な罪悪感のようなものを寄せ付けない魔除けとして、機能してくれました。完全に予想通りです。
どの程度の負荷がかかる楽器を選ぶべきかを考えていたときにも、オカリナの方から「私を選びなさい」といってくれたので、ほぼ迷いませんでした。

本当に不思議ですが、実際えんじろうのオカリナは、僕に対して「よく喋る」のですよ。

まとめ

遠くからお越しくださった皆様。いつも応援して下さる皆様に加え、初めてのお客様も、お越し下さり本当にありがとうございます。



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