報告 今瀧寺
いよいよ年末が差し迫ってまいりましたが、ありがたいことに今年のえんじろうは演奏のチャンスを頂いています。ようやくコロナ直前の状態に近づいてまいりました。
今回はそんな中、掛川のお寺でガイアトーン企画で実施した音心コンサートの報告でございます。
立派な佇まい
緑に緑なので、私の目だと保護色で何が何やらですが、写真にとって見るとなんとこれは門です。
門の内部が藤棚のようになっており、緑の葉を蓄えているのですね。自然の素材を活かすどころか、自然の営みの一部が門を作っているというのだからすごいですよね。


生音の準備
さて、今回の売りは本堂をお借りしての「生音のコンサート」です。
生音の演奏準備ならば、音響機器がいらないから楽でしょって思う方もおられるかも知れませんね。たしかに重労働はなくなるのですが、相手が自然だと気に入らない結果が出てもコントロールできないという難点があります。
実は本堂の空間は、企画前に見学させてもらい、中央部に天井のくぼみがあり、周囲の空間とは高さが異なることを知っていました。この空間から外で聴いてしまうと、たちまちよそよそしい響きになってしまうのです。まるで仲間はずれの輪の外から聴いているような感じ。
この聞こえ方を避けるべく、今回の演奏会は限定30名様とさせていただいたのでした。
というわけで、まずはどこに位置取りして演奏するかという問題。そして客席が本当に30名分収まるか問題(事前に確認しなさいよ)更に、デジタルピアノの音をどうやったら生っぽく響かせられるか問題を抱えていました。
1.位置取り
ご住職は正面に立って演奏されたこともあるから、それでもいいよと言ってくださったのですが、どうにも仏様にお尻を向けることに抵抗があり、お客様に加えて仏様にも全体像を眺めてもらえるからというように考えた末、横に陣取ることにしました。
2.椅子並べ
はっきり言ってぎりぎりでしたが、ちゃんと30名分の椅子を収めることができました。ほっとしました。
でも今にして思えば、それはこの響きを感じ取った自分の勝手な理想。そしてこの結果しか知らない人にとっては、実はその価値をしる機会がないのですよね。小さな親切大きなお世話となる可能性もあります。
次回やるときには、あえて枠の外にはみ出た席も用意し、響きの違いを肌で感じとってもらえる環境を作るのも、生音ならではの良さになるのではと、早くも次のことを考えています。
3.ピアノの響き
こちらはスタッフのS氏のおかげで、ピアノの響きとオカリナのバランスの自然さを、本当に何度も確認してもらいました。いろんな椅子に座り直したり、近い場所や遠い場所でバランスは崩れないかなど、思いつく確認をお客さん視点で聴いてもらうことで、演奏しながら聴くことができない自分たちに変わって良いバランスを実現できました。
こういうときに、演奏者だけでは力不足を感じますね。
本番の様子
実は今回、今瀧寺さんでの初の有料コンサートとなったようで、ご住職は色々と心配をしてくださいました。それでもほぼ定員に達することができたのは、いつも応援してくださり生徒でもある方々のご尽力もあってのこと。お仲間をたくさん誘ってくださったりして、おかげで無事に開催することが叶いました。



まずはアルトとソプラノのアケタオカリナG管の登場から。特にオールドアケタの魅力的な丸い低音は、この空間にも美しく響きました。


NIGHTとFocalinkのC管の取り合わせは、演奏の感覚の切替が大きいので割と緊張します。特にFocalinkのソプラノは、手元の音量はでかめに思っても音が周辺に拡散しやすいと感じるので、今回のような環境では余韻の方をしっかり感じやすく、適役だと感じて選びました。こう見えて、結構考えているんですよ(笑)


続いてThousand Leaves オカリナのテナー管は、低音の魅力をどっしりと伝えてくれます。アルトC管は、いつも冷静で様々な環境に適応してくれます。外からだと何も迷うことなくさらっとこなしてしまうようで、まさに作り主に似るのかなあと感じています。

こちらはカナリヤ演奏のラスト。鳥かごの閉塞感を皆様に響きで伝えられるかも知れないと感じ、演奏中に急遽思いついて、天井の枠から外れた場所に自分が移動してみました。僕の予測では、これにより急激に豊かだった響きがすぼんだはずです。
結果については不明なまま(だって自分では聞けませんからね)

SLの逃避行で久しぶりにやった汽笛は、下手っぴーになっていたせいで音が擦れ、より汽笛っぽくなり怪我の功名。

こちらは風雅オカリナのアルトG管。低音の魅力とともにザッという立ち上がり音が魅力です。

今度は丸い音の木村先生(いやオカリナ)のソプラノF管です。ぬくもりを伝える音色で、子守唄を届けました。

こちらはアンコールを頂いたので、歌唱練習をして皆さんの一緒に楽しむコーナーをやりました。

ひぐらしオカリナのダブルC管です。ラストはハモリで終了でした。
ただいまのオカリナ

今回活躍した楽器の皆様です。9本の仲間に囲まれ、お客様とともにお寺の響きを楽しみました。
最近では曲と楽器の組み合わせを固定していたのを切替えて、その場の出したい雰囲気に合わせて選ぶようにしています。吹き方を変えることになってしまうので、結構表現も変わることもあり、CDと同じものを届けるというよりも、その場だから起こる現象を一緒に楽しむという方向に寄っています。そのまま更に寄るかも知れないし、また反対方向に行く可能性もある。
人間生きてりゃふらふら動くもの。これも諸行無常の一部なのではないでしょうか?
初めての場所に、足をお運びくださった方々。初めて聴いたオリジナル曲のCDをご購入くださったありがたい方々にも、大変感謝でございます。
そして今瀧寺様、どうもありがとうございました。
#enjiro #えんじろう #Ocarina #オカリナ
#Oto_Gokoro #音心 #りょうこ #Piano #ピアノ
#Music #音楽 #演奏 #Live #ライブ
#掛川市 #今瀧寺 #本堂 #響き #生演奏
