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New CD Album 紹介3

えんじろうのオリジナルニューアルバム「かたちあるもの」が、いよいよ生産工程に入りました。作曲編曲はもちろん、伴奏づくりや楽曲の構成から、音質調整やCDに合わせた最終工程も自分で行った、手作り作品の第3弾となります。これから曲紹介を兼ねながら、少しずつそのベールを剥がしてゆこうと思います。
9月15日の発売に向け、多くの方に興味をいだいて頂けたら幸いです。


区切りと次の章

この先は、ちょっと不思議な雰囲気に迷い込んでゆきます。人であることから離れ、もっとぼーっとした存在になってゆく行程から、種になったり実になったり花になったり。

ここからは「花の章」の始まりなのです。あまり動かない存在なので、より「かたち」というものの本質に近いのではないでしょうか?花も実も種も、形そのものや色自体に、目的を含んだ意味があるように見えます。ではそういった部分に、踏み込んでゆきましょう。

7.船旅
  宵闇よいやみから目覚めへ

これはもうそのタイトルの通り、水辺を漂いながら様々な景色を横に見てゆく光景を、音だけで表現しています。

これまでえんじろうが録音してきた風景音の数々を、組み合わせて音響効果を与え、具体的には小舟の進行方向に対して左向きに座り、流れてくる音景色をただ見送るという状況を描いています。同じ表現が2度とないのが自然のすごいところ。虫の鳴き声1つとっても、同じように聞こえても毎回勢いが微妙に違ったり、リズムが微妙にズレたりするものです。
実は歌や楽器の生演奏でも、それと同じことが起こり、だからこそ「やっぱり生はよいねえ」という意見につながるのですよね。

そんな自然の音の組み合わせの上で、オカリナは独奏で即興演奏をしています。本当に詮索無しで作ったフレーズなので、理由を聞かれても「そのときそうしたいと思ったから」としか、答えられないのが良いでしょ?これもひとつの自然現象なのだと思います。
録音は、先に背景の自然音による船の流れを作り上げ、それを聴きながら収録しました。あなたはこの曲を聞いて、どんな世界を浮かべてくださるのでしょうか?

8.まっ赤な実・ちっちゃな実
  それは宇宙の卵

冬場に真っ赤でちっちゃな実をつける「モチノキ」というのをご存知でしょうか?鳥たちが大好きな実のようで、冬になるととても賑やかになる木です。以前まで住んでいた家のすぐ横にもこの木があり、ヒヨドリを中心にたくさんの鳥達が拠り所にしていて、その光景を感じるのが好きでした。

常緑樹で、普段はずっと青空に映える濃い緑の葉っぱを宿し、冬場になるとそこに泡のようにたくさんの真っ赤な実がなる。冬場のモチノキは空の青、葉の緑、真っ赤な実で光の三原色が勢揃いなのです。
太陽に照らされて輝くその光と、嬉しそうにはしゃぐように聞こえる小鳥たちの声。ぼーっと聴いていると眠くなってくるような。そんな不思議な心境の中で生まれてきた、不思議な曲です。

9.不思議な曼珠沙華まんじゅしゃげ
  迷いなき真紅

不思議といえばベストワンなのが、この曼珠沙華まんじゅしゃげではないでしょうか?この花には、たくさんの別名がありますが、彼岸花と呼ばれることが最も多いですよね。でも調べてびっくり。

時期彼岸花ひがんばな
   雷花かみなりばな
神秘曼珠沙華まんじゅしゃげ
   天蓋花てんがいばな
   死人花しびとばな
   地獄花じごくばな
   幽霊花ゆうれいばな
毒性毒花どくばな
   痺れ花しびればな
形状狐花きつねばな
   剃刀花かみそりばな
   葉見ず花見ず

曼珠沙華の別名

たくさん知ってるつもりだったのに、僕が知っていたのは彼岸花と曼珠沙華、そして死人花と葉見ず花見ずくらいでした。葉なし花見ずとか勘違いもしており、いやいやそれじゃあなんにもないじゃないかとツッコミどころ満載ですね。

この花は球根で増えることができるので、全く同じ遺伝子を持った個体が増えてきたのだそうです。人がそれを広げる手伝いにも相当関わっていたようです。遺伝情報が同じだと、花が咲く条件もまったくおなじなので、示しを合わせたように一斉に花を咲かせるというのも納得できます。
でもこれが結構正確に彼岸の期間を狙い撃ちするのが、名前の由来なのでしょう。これには「不思議だなあ」とよく思わされたものです。

この曲のタイトルそのものですが、実はこの曲は歌詞が付けてあり、その中でも何度か呟いています。
この不思議さを中心に、天蓋花や死人花とも呼ばれる神秘性がかけ合わさり、短い間に一挙に咲くのも相まって神秘性がものすごいことになっている。そう思います。えんじろう的には本当に独特な赤色が、この世界の色ではないように感じられ、神秘的な名前がつくのも納得できると感じます。なんかこう、恐れに近いものすら感じるのです。

更にこの花には、茎に毒があり、結構強いので茎をチューチュー吸えば死んでしまうかもしれない。生きるのが辛かった時期に、そんな間違った知識を持っていた危険なえんじろう。
実際は球根部分を60キロ以上食べてようやく致死量だそうです。とんでもないし、その前に食べ過ぎで死にそう。もちろん死ななくても、食後30分くらいから強烈な腹痛や下痢で苦しむそうなので、食べてはいけません。
ここからついた毒花や痺れ花という名前もあり、本当に有名な花ですね。

そんな曼珠沙華ですが、えんじろうは紫陽花と同じくらいに引かれるものがあり、気になる花のひとつです。ずっとずっと曲にしたかったのが、今回ようやくかなったという感じです。
ジャケットには歌詞を記載しましたので、ぜひ歌ってみてくださいね。このメロディーラインは、なんとなくは浮かんでいたのですが、それを確定する際にかなり苦戦しました。何かどっちつかずの音程で、それを確定するのがとっても大変だったんです。やっぱり不思議なことばかり連れてくる花ですね。

まとめ

はい、お疲れさまでした。
今回はとっても長めの文章になってしまいましたね。本当にここ数年分の色々な思いを込めた15曲で作られていますから、引き立て役というのを入れる隙がないほど、中身がパンパンになってしまいました。お手に取った際は、ぜひゆっくりじっくり、聞いて下さいね。

それではまた次回、次の3曲でお会いしましょう。


CD情報

主題 かたちあるもの
副題 大地と花と夢の歩み
発売 2025年 9月15日
   演奏会場での手売り販売
   
えんじろうのお店から購入可能
価格 3000円(税込)

赤い朝 命は朝焼けに目覚め
躍動輪廻やくどうりんね 大地と魂の踊り
王宮の舞踏会ぶとうかい 今日の花は誰のため?
湖面の朝 きらめきに溶け込む
雲間のあお 白昼のまどろみ
自由はオレらの旗印はたじるし 陽気な船乗りたち
船旅 宵闇よいやみから目覚めへ
まっ赤な実・ちっちゃな実 それは宇宙の卵
不思議な曼珠沙華まんじゅしゃげ 迷いなき真紅

百華舞舞ひゃっかまいまい 花惑はなまど
しだれのさくら 薄紅色の想い
夢で見た夢 無限の彼方から
アーモンド・ワールド 弾ける個性たち
風にれるブラウス 思い出に揺れ
フラスコの中のバラ 私はいつもここにいる

画像 赤色だけのジャケット画像

作編曲・伴奏・風景音採取・オカリナ演奏
オカリナの虜 えんじろう

録音・ミックス・マスタリング
音工房 縁児堂えんじどう

ジャケットデザイン
(株)エポックスタジオ



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