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【25】イギリス人のレシピでチーズスコーンを焼いたよ!

 前回、イギリスのチーズスコーンについて軽く触れた際に、レシピの詳細はリンク先を参照!と、ひと言で済ませた。でも、日英で材料の性質がビミョーに違うので、それなりに調整が必要だ。

※記事内で運営者の Dr Neil Butteryが述べているとおり、このレシピのスコーンは、博士が自身のレストランで提供していたものであって、伝統的な英国式というわけではない。
One final thing: I use strong white flour instead of plain to give the scones a boost in the oven, again, not traditional; in fact, it was a trick picked up from Paul Hollywood in his book 100 Great Breads.
(最後に一つだけ。スコーンがオーブンで膨らむように薄力粉ではなく強力粉を使うのは、伝統的な方法ではありません。実は、これはポール・ハリウッドの著書『100 Great Breads』からヒントを得たコツなのです。)

https://britishfoodhistory.com/2025/05/21/four-scone-recipes/

クラシック・チーズスコーン

★印は特に注意したほうがよいポイント。日本のレシピに共通するコツは省略。

Classic cheese scones 12~15個分
・500 g strong white flour, plus extra for dusting (強力粉:500g+打ち粉)★
・30g baking powder(ベーキングパウダー:30g)★
・½ tsp salt(塩:小さじ2分の1)
・75g butter(バター:75g)
・25g caster sugar(カスターシュガー/グラニュー糖:25g)★
・100 ~125g grated Cheddar cheese(すりおろしたチェダーチーズ:100~125g)
・230 ml/g whole milk(牛乳:230g)
・2 medium eggs(玉子:Mサイズ2個)
・Egg wash: 1 egg or egg yolk beaten with ½ tsp salt(つや出し用の玉子:全卵または黄身1個分に塩小さじ1/2)
・finely grated cheese (Parmesan is good)(仕上げの粉チーズ、パルメザンがよい)

【オプション】
・ ½ teaspoon of dried herbs(ドライハーブ:小さじ2分の1)
・a good pinch of Cayenne pepper(カイエンペッパー:ほんの1つまみ)
 ※一味唐辛子で代用可
・80g quartered glacé cherries, raisins or currants (optional)
(グレースチェリー、レーズン、カレンツなど:80g)

参考:https://britishfoodhistory.com/2025/05/21/four-scone-recipes/

材料の違い

 イギリス(欧米)と日本の製菓材料は、名前や分類が同じでも品質や特性が異なることがあり、それが仕上がりに影響する。知っているか/知らないか、というだけの簡単な話だけれども、けっこう重要だ。

strong white flour:強力粉

 strong white flourに限らず、イギリス産のほうがミネラル等の灰分が多め(=グルテンの形成を阻害しやすい)。そのため、日本の小麦粉よりも、サクッとしてホロッとした食感になりやすい。

 このスコーンは強力粉(タンパク質:12.5%前後)を使うので、比較的日本の小麦粉で再現しやすいかもしれない。

 ただ、日本の粉は、水分を吸収しやすい/グルテンが素直に出来る、という特長があるので、より一層、生地を捏ねないようにする必要がある。

baking powder:ベーキングパウダー

 粉500gに対して30gというのは、日本の感覚だと「入れすぎでは?」と驚く量だが、これがイギリス流の**「オオカミの口」**をこじ開けるパワーの源らしい。

!重要!
 日本のベーキングパウダー(BP)を30g入れると、特有の苦味や、食べた時に舌がピリつく感覚が出ることがある。
  必ず「アルミフリー(ミョウバン不使用)」のBPを使用する。苦味が心配な場合は、少し減らして20〜25gにする。

 個人的には、多少モソモソした食感のほうがスコーンらしい気がするので少な目の20gにしている。

caster sugar:カスターシュガー

 日本では、微粒子グラニュー糖などが近い種類のようだ。近所のスーパーでは手に入らないので、とりあえずグラニュー糖でよい。上白糖は、水分を強く吸うので、スコーンには向かない。しっとりした仕上がりになってしまう。

作り方

  1. 小麦粉・ベーキングパウダー・塩・砂糖・ハーブ・カイエンペッパーを1つのボウルに入れてざっと混ぜる。

  2. 小さく切ったバターを入れる。手先にバターの粒が感じられるくらいまで、粉にバターを馴染ませる。

  3. チェダーチーズとレーズン等を入れる。

  4. 牛乳に割りほぐした玉子2個を入れて、しっかり混ぜる。泡立てる必要はない。

  5. 3のボウルに4の液体を入れる。一気に入れずに、200mlくらいを入れたあとは、様子を見ながら加減する。「手で触ると少し指にくっつくけれど、ひとまとめにできる」くらい。

  6. 打ち粉をした台の上に5の生地を出して、出来るだけ捏ねないようにしながらまとめる。

  7. 型抜きして、艶出しの卵液を塗って粉チーズを振りかけ、200℃に予熱したオーブンで15~20分くらい焼く。

制作レポート


カイエンペッパー
今回はドライフルーツも入れるのでこれくらいの量。ごく少量でも存在感があるスパイスだ。一気にチーズの風味が立つので、ぜひ入れたい。入れすぎ注意!
工程5で「手で触ると少し指にくっつくけれど、ひとまとめにできる」にした図。まとまるか?まとまらないか?プレスしたら、なんとかまとまるか?くらいでよい。この画像は、やや牛乳が多すぎた気がする。。。
クッキングシートで挟み込んで、ギュッと押し固めた図。層は作りたくないので折り畳んだりしない。チェダーチーズが大き目なのは、すりおろし(おろし金が目詰まりして面倒)ではなく、みじん切りにしたため。
イギリスの軽食スコーンは、直径7~8cmだということなので、大き目の型で抜いてみた。くずれ気味のところがあるが、成型前にもう少し強く押し固めたほうがよかったのかもしれない。
焼き上がり。クランベリーの赤色がかわいい。
今回は一気に焼いたが、生地を冷凍しておいて、小分けにしてもいい。
ある日の朝ごはん。
ハチミツを掛けたスコーンと、半熟目玉焼きの黄身がよく合う。
焼き立てのスコーンに溶かしバター(有塩)をたっぷりと塗っておくと、さらに甘じょっぱさが増して美味しい。
少し目詰まりしているが、まぁまぁいい感じ。練習すれば、もう少し軽くなりそう。
小さく切って、豆皿に盛り合わせた図。お茶請けによい。

少しずつ知識が増えてきた!
細かいコツ(ドライフルーツの下処理やバターの温度管理など)まで書き出すと、記事のボリュームが3倍くらいになってしまうので割愛する。

 今回のレシピや、ほかのイギリス人のスコーンのレシピをベースに、もうちょっと調査を続けたい。「絶対に失敗しないための細かいコツ」を凝縮した【スコーン・まとめ記事】を作ってもいいかもしれない。





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