【ぐるっとパス2024で行ってみた 3】東京都庭園美術館/旧朝香宮邸を読み解くA to Z
以前から気になっていた「東京都庭園美術館」へ「ぐるっとパス」を利用して行ってきた。
いつもだったら終了間際の人気のある展覧会、それも土日には絶対行かないのだが、思い立ったのがこのタイミング。ある程度の混雑は我慢しよう。
チケット売り場にあった「年間パスポートは売り切れました」の表示。行ってみてわかった、近所に住んでいたら絶対、絶対買っていた。
都の施設だけあって「年間パスポート」のお値段も6,000円。
東京都庭園美術館が開催する展覧会と庭園に、何度でもご入場いただけるパスポートを販売しております。ご本人だけでなく同伴の方1名様も無料でご入館が可能です。さらに、当館のミュージアムショップとレストラン、カフェの料金が5%引き(ご本人のみ・書籍を除く)になるという、とてもお得なパスポートです。
とてもじゃない、とてつもなくお得、破格の安さだと思う。




「香水塔」は、アンリ・ラパンがデザインした磁器製のオブジェ。上部の照明部分に香水を注ぎ、熱で香りをただよわせたエピソードから「香水塔」の名で呼ばれている。


壁紙かと思ったら、アンリ・ラパン(Henri Rapin)が描いた油彩画が4枚壁面に張られている。ラパンの名前も。アンリでH?と思ったら、ああ、フランス語だからね。

第一応接室の壁紙は、竣工当時の壁紙の品番や近い色味のものが生産可能だった等の条件がそろい、1994(平成6)年に再現された。


シャンデリアの名前にルーマニアの首都名、ブカレストとつけたのは何故なんだろう。それとも首都名と関係ないのかしら?

その上部のタンパンと呼ばれる半円形の装飾 レイモンド・シュブ(Raymond Subes)デザイン



格子状の天井に配された40個の照明。2つのアーチ型がマントルピースを挟んでシンメトリーの空間を構成。普段はカーペットで覆われている床がこの展覧会中マントルピース前の区間は床材の美しさを見てもらえるよう、四角く露わになっている。

この邸宅を建てるにあたって、殿下妃殿下はお二人の審美眼をいかんなく発揮したことだろう。それこそラジエーターのカバーのような細部に至るまで。日本にもこんなに素敵な意匠がある、と確たる矜持をもって「青海波」を採用したのではないだろうか。




建物の南面に位置し、大きな窓から庭園の緑を望むことができるベランダ。シャープで端正な照明に、純白の壁、国産大理石を使用した市松模様の床。殿下と妃殿下の部屋のみから行き来が可能だった。









床一面に敷き詰められた涼しげな色彩のタイルは、京都の泰山製陶所(たいざんせいとうしょ)で製造された布目(ぬのめ)タイルと呼ばれる建築用装飾タイルの一つ。その美しさから美術タイルとも言われる。布目タイルで屋外のような開放的な雰囲気を演出したこの部屋は、夏を涼しく過ごす空間として設計された。

もっとキラキラしたものを紹介すべきところなのだろうが、棚がデッドスペースに「シンデレラフィット」!。この棚の作りの見事さというか、合板じゃなくて傷のつき方や使い込まれた木材の艶からみて無垢材を使用しているんだろうな。叶うものなら、触って使ってみたい!
一枚ものの大きな鏡、実用的な造り付けの棚やデッドスペースを利用した収納等が造られ、自身の美学をつらぬいた允子妃殿下の視点がそこかしこで感じられる。

人がたくさん映り込んでいるが、この日はほんと私が普段いく展覧会より人出が多かった。










「源氏香図」を見て、徳川美術館に行った際に購入した「雲母唐長(きらからちょう)文様レターブック」の中の「松寿好 源氏香(しょうじゅごのみ げんじこう)」を思い出した。



わたしはこの展覧会を「ふらっとパス」を利用して行ったが、ここに行く前に既に「ふらっとパス」の購入代金2,500円を超える展覧会に行っていた。
展覧会そのものも素晴らしかっただけでなく、このように美しく楽しい気持ちになるお土産まであり、会期が終了していなかったら後1回は行きたかった。
今年は9月14日(土)~11月10日(日)に「建物公開2024」がある。この展覧会には前半、平日に、併設してあるレストランでのランチ付きで必ず行く!と固く心に誓った。
ぐるっとパス2024で行ったよ
1.郷さくら美術館 800円
2.ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 600円
3.泉屋博古館東京
4.五島美術館
5.東京都庭園美術館 1,400円
