喋るのが苦手な私が、「声」の問題から解放された話|裏方、マーケター、セールスライターの強い味方|AIクローンボイス
正直に告白します。
私は、喋るのが苦手です。
起業家さんの裏方としてプロモーションの仕組みを作る仕事をしているんですが、販売ページもメールもスライドも、文章で伝えるのは得意。でも、動画の収録だけはどうしても腰が重い。
「プロモ動画、そろそろ撮らないとな……」
そう思いながら、毎回後回し。気づけば締め切りギリギリ。結局、家族が寝静まった夜中に、一人でパソコンに向かってボソボソ録音。噛んだらやり直し。「あ」とか「えーと」が入ったらまたやり直し。
夜中の2時に何回も同じセリフを繰り返している自分が、本当に情けなかった。
「文章なら一発で書けるのに、なんで声になった途端にこんなに大変なんだ……」
同じようなことを思ったことがある方、たぶんいると思います。
で、この問題を根本から吹き飛ばしてくれるものに、最近出会いました。
AIのクローンボイス(音声クローン)です。
動画制作で、声だけがボトルネックだった
裏方の仕事で、スライドや台本は私(とAI)で用意できます。でも、声だけは本人が録るしかなかった。
「すみません、このナレーション録音お願いできますか?」
「あ、ここ言い直しがあるのでもう一度お願いします」
起業家さんは忙しい。収録のスケジュール調整だけで数日かかることもある。しかも録り直しが発生すると、また日程調整……。
制作物はほぼ完成しているのに、「声」だけがボトルネックになって止まる。
これ、裏方あるあるだと思います。
テキストを入れたら、その人の声で喋ってくれる
そんな中で出会ったのが、Googleの音声クローン技術(Chirp 3 HD)でした。
何ができるかというと、
起業家さんのサンプル音声(数十秒〜数分程度)を登録する
あとはテキストを入力するだけで、その人の声で音声が生成される
つまり、台本を書いてポチッと押せば、起業家さん本人が喋っているかのような音声が出てくるんです。
最初に聞いたときは正直、半信半疑でした。
でも実際に試してみたら、本当にその人の声で喋る。イントネーションも自然だし、息継ぎの間も人間っぽい。
「これは……やばいな」と思いました。
何が変わったか
この技術を使うようになって、仕事の進め方が根本的に変わりました。
ビフォー(クローンボイスなし):
台本を作る → 起業家さんにスケジュール確認 → 収録依頼 → 録り直し → 数日〜1週間かかる
アフター(クローンボイスあり):
台本を作る → テキストから音声生成 → 起業家さんに確認してもらう → 当日完了
制作のスピードが桁違いです。
しかも、起業家さんの負担が激減する。起業家さんは「内容を確認してOKを出す」だけ。収録のために時間を確保する必要がなくなる。
裏方としてこれほどありがたいことはありません。
「起業家さんの分身」を作れる裏方
もう少し具体的に、どんな場面で使えるかというと、
講座のレクチャー動画: スライド+起業家さんの声でレクチャー動画が完成する。起業家さんは台本チェックだけ
プロモーション用の解説動画: 新商品の紹介動画を、起業家さんの声で素早く制作
ステップメール連動の音声コンテンツ: テキストのメールだけでなく、声のメッセージも添えられる
つまり裏方が、起業家さんの「声の分身」まで含めたコンテンツ制作を一人で完結できるようになったんです。
これは起業家さんからしたら、ものすごく楽。
「台本作っておいたので、チェックお願いします」で全部終わるんですから。
Googleのクローンボイス、どうやって使えるの?
「面白そうだけど、どうやったら使えるの?」と思った方もいると思うので、簡単に流れをお伝えしますね。
使っているのは、Google Cloud の「Chirp 3 HD」という音声合成サービスです。
ステップ1: Google Cloudに登録する
Google Cloud Console にアクセスしてアカウントを作成
「Text-to-Speech API」を有効にする
ステップ2: クローンボイスの利用申請をする
クローンボイス機能(Custom Voice)は、現時点では申請制です
Google Cloud Console から allowlist(許可リスト)への申請を送ります
申請が承認されると、自分の声やクライアントの声を登録できるようになります
ステップ3: サンプル音声を登録する
起業家さんに数十秒〜数分のサンプル音声を録ってもらう(これは最初の1回だけ)
それをGoogleに登録すれば、以降はテキストだけで音声が生成できます
費用について
Google Cloud TTSは月100万文字まで無料枠があります
個人〜小規模の制作なら、ほぼ無料で使えるレベルです
申請さえ通れば、あとはテキストを入れるだけ。技術的に難しいことは特にありません。
裏方の武器は、どんどん増えている
文章はAIで書ける。スライドもAIで作れる。画像だって生成できる。
そして今は、声までAIで再現できる。
裏方として起業家さんを支える仕事をしている身からすると、「できること」の範囲がどんどん広がっている実感があります。
昔は、文章しか提供できなかった。それが今は、動画のナレーションまで含めて「売れる仕組み」を丸ごと作れる。
起業家さんの右腕として、できることが増えるほど、感謝される幅も広がる。
裏方×AIの世界は、本当にどんどん面白くなっています。
……ちなみに最初にクローンボイスで自分の声を再生したとき、あまりに似すぎていて「えっ、いつ自分こんなこと喋った?」と一瞬混乱しました(笑)。
技術の進歩、おそるべし。
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