極寒東北旅4 花巻編
宮沢賢治の畑
バスで青森駅から3時間ほどで、盛岡駅に到着しました。青森市内は雪のためそこそこ渋滞していたけど、運転手さんの激ウマ運転により、ほぼ時間通りに着きます。さすがです。
盛岡駅から花巻駅まで、JR東北本線で向かいます。お宿は新花巻駅近くの『ケンジの宿』。家族で経営されているのでしょうか、あったかい雰囲気がする落ち着けるお宿です。今夜はおやすみなさい。ぐぅ。

朝です。花巻出身の作家宮沢賢治巡りです。賢治が好きな花巻に住む友達と一緒にまわります。
はじめに、羅須地人(らすちじん)協会という名前の農業の相談や講座を賢治が開いていた跡地と、その近くにある賢治の畑があった場所へ行きます。駐車場から雪一面の畑をぽこぽこ歩いて行きます。白鳥が朝ごはんのためかわんさかいました。こんなにたくさんの白鳥見たことがなかったのでキャーキャー叫びます。


畑は北上川のほど近くにあります。賢治がデザインした花壇『涙ぐむ眼』も再現されています。ケンジは花壇で涙ぐむ眼を表現したとのこと。畑ではアスパラガスをはじめ、いろいろな野菜を作っていたそうです。

この場所は下ノ畑と呼ばれています。賢治が畑で作業する時は、羅須地人協会の建物にある黒板に、『下ノ畑ニ居リマス』と書いて出かけていたためとのことです。

賢治が実際に農業を実践していた場は、自然豊かな田園地帯でほっとします。こんな景色を見ながらたくさんのお話ができていったのかなと想像します。
賢治の花壇
雪がたくさんの畑で寒い寒いとなったので、お次は賢治にゆかりのある喫茶店『茶房かだん』に向かいます。

この建物は旧橋本家別邸で、賢治の又いとこにあたる喜助が病弱な奥さんのために建てました。ケンジはお見舞いに、別邸に花壇を設計しました。


中は洋風、和風の部屋があって、それぞれテイストが違います。喫茶店の人たちのちょうどよいセンスの光かわいくておしゃれな場所です。私と友達は和風の席へ。めちゃんこ素敵な部屋の中、雪を見ながらゆっくりコーヒーを飲むとは、なんたる贅沢なんだ。
桃の節句も近いので、おひなさまも飾ってありました。かわいいなあ。


ブッシュで一杯
コーヒーを楽しんだ後はお昼ご飯にお蕎麦の『やぶ屋』に行きます。花巻といえばわんこそばも有名なのですが、私は賢治セットを注文します。

賢治が農学校の教師だったとき、田んぼでの作業でお腹が空くとやぶ屋で天ぷらそばを食べることがあったそうです。人を誘う時は、『ブッシュにいこう』と言っていたそうな。やぶ屋だからブッシュ。また、『一杯飲みましょうか?』は三ツ矢サイダーのことを指していたそうな。天ぷらそばやサイダーをそう表現するなんてさすが賢治です。ちなみに、おそばのてんぷらは当時の作り方のまま衣が多めの草履揚で作ってくれています。おそれおおくも、賢治気分にちょっとなりました。
童話村と記念館
ご飯の後は、宮沢賢治童話村へ。賢治の世界を、言葉だけでなく感覚で知る場所として作られた博物館です。有料の建物内は子ども心に帰れそうな、テーマごとに分かれた部屋を楽しむことができます。

外の無料スペースにも賢治がお話によく取り入れた鉱物、宇宙、動物、植物などに関して掘り下げた展示棟があります。

また、物語の世界観を表現した像などもあって楽しい!

雪の上にはウサギの足跡もありました。

宮沢賢治記念館は、賢治について、科学、農学、宇宙、宗教などの観点から深掘りできる博物館です。内容はちと難しいので大人が喜ぶ場所かなと思います。私が行った時はちょうど童話『よだかの星』の特別展をしていました。よだか(鳥の一種類)で、醜くくて虫を食べて生きていました。でも、虫を殺してしか生きていけないことを悲しみ夜空に飛んでいき青い星になるというお話です。よだかは一生懸命生きていたのに少しかわいそう、夜空で楽しくやっていてくれるといいな…。
温泉だぜ、白金豚だぜ
花巻でも賢治を堪能した後は、温泉へ!花巻には、花巻温泉、鉛温泉、大沢温泉など有名な温泉がたくさんあります。私たちは、『山の神温泉 優香苑』という温泉へ。とろみがあって優しい感じです。雪を見ながら入れる露天風呂があるのも嬉しい。
晩御飯は花巻名物『白金豚』が食べられる居酒屋『源喜』にいきます。白金豚は花巻のブランド豚で、名前はやはり、賢治の童話に由来します。花巻と賢治は一心同体だ。

白金豚は脂が甘いことで有名です。ロースカツを一口食べると本当にとっても甘い。そして身が全然固くなくて柔らかジューシーです。

豚バラしゃぶも、うめえ!言葉はいらねえ!友達と無言でしゃぶしゃぶを繰り返しました。味にコクもある気がします。こんなに美味しいしゃぶしゃぶはじめてかも。最後はおじやで締めましたが、ご飯に味がしみしみで、おいしかったなあ。
また来るね、花巻
次の日、楽しかった花巻ともお別れの時間がやってきました。
『農産物直売所母ちゃんハウスだぁすこ』で地元のおやつを買います。

きりせんしょは、うるち粉や餅粉を蒸して醤油や砂糖で味付けした、ごまや胡桃の入ったおもちのようなお菓子です。ほかにも、くるみだれもちとか、おいしそうなものがたくさんありました。花巻に住んだらいつもこんなおいしそうなオヤツを買えるなんて羨ましい。
仙台に帰る前に腹ごしらえ、『喫茶あれい』に朝ごはんにやってきました。

とても元気で気さくなオーナーさんが迎えてくれます。地元の人たちもたくさんオーナーさんとお話しに来ていました。

私は人気メニュー、あずきホットケーキとコーヒーのセットを頼みます。素朴なのだけど、自分で作るホットケーキとはどこか違う、なんとも言えぬうまさ。あずきも手作りとのこと、ねっとりで美味しかったです。
そんなこんなで花巻と友だちと、これでお別れなのです。楽しすぎて関西に帰りたくないけど、仙台空港から関西に帰ります。

それでは、このたびのエリジーニャの極寒東北旅はこれにて終わりにございます。
またすぐ旅に行って記事を書きますので、ぜひまたお読みください!
