ボーイフレンド💛~友情から恋へ発展していく物語~(第14話)
(第14話)
第2章 ~記憶・・・・・・~
そんなある日・・───。
リョウちゃんが思い出しそうな所は全部周ったはずだけど・・・・・・。
他にまだ行ってないとこあったかな・・・・・・?
今までリョウちゃんと2人で過ごした場所を「1つ1つ」辿っていく。
そして、彼が病室へ運び込まれてきたときのユウコの「ひと声」を思い出す。
『詳しいことは分からないけど、川下の方で倒れてたんだって』
そうだ!
あそこだったら、きっと思い出すかも。
”ショック療法”とかいうヤツ・・・・・・?
ちょっと刺激が強いかもしれないけど、思い切って訊いてみることにした。
「ねぇ 今日は、”あの場所”へ行ってみない?」
どどーしよー。
言ってしまった。
恐る恐るリョウちゃんの顔を見上げる。
でも、顔色ひとつ変えずに意外と普通に応えられて。
「・・・いいよ。サオリちゃんが行きたいとこだったら何処でも」
てっきり、嫌な素振りを見せるのかと思っていたけど、素直な反応にちょっとばかりホッとした。
だけど、それは・・───。
もしかしたら、気を遣ってくれてるのかも・・・?
それにしても・・───。
何であのとき、彼はあの場所へ行ったんだろう・・・・・・?
誰かと一緒だったのかな?
それとも、何か”トラブル”に巻き込まれたとか・・・。
もしも、”あの場所”へ行ったら、嫌なことを思い出すかもしれない。
「やっぱり、行くの 止めよう」って、言ってみようかな。
一瞬そう思ったけど、よしっ!ダメで元々!
実行に移すことにした。
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「この場所 見覚えない?」
私たち2人は、リョウちゃんが発見された崖の上にいた。
うぅ~ ・・・立っているだけで足が竦む。
良くこんな場所から落ちて助かったものだ。
「ウ〜ン‥‥‥」
リョウちゃんは、周りを見回してしばらく考え込んでいたけど、何も思い出せなかったのか、首を横に振った。
「ごめん・・・」
「何で謝るの?」
「『何で?』って、サオリちゃんの役に立てなかったから」
「え・・・?」
今までリョウちゃんの為だと思ってやってきたのに・・・・・・。
一気に肩の力が抜けた。
「どうしたの?」
「え ・・・何が?」
「急に黙り込んじゃったけど」
何か急に馬鹿馬鹿しくなって来て・・・。
「ううん。お腹空いちゃって・・・」って、咄嗟に心にもないウソをついちゃった。
「ハハハ(笑 何だよ、そんなことか。オレはてっきり、怒らせた?・・・かと思ったじゃん」
もしかしてサオリが、リョウちゃんに気ぃ遣わせちゃってたの?
「よしっと! じゃぁ次は、腹ごしらえだな。なに食う?」
「え・・・っと、アイスクリーム‥‥‥」
「それじゃぁ、腹の足しにならないだろ?」
リョウちゃんは、真顔でそう言うと、「まっいいや。何処行こうか」って、こっちの反応を探るかのように視線を合わせた。
思わず、ドキッとしてすぐに視線を反らしてしまった。
「とりあえず街に出る?」
やがて、私とリョウちゃんは、人通りの多い賑やかな場所へ来た。
ここは観光客も行き来してて、お土産品が沢山並んでいる。
”あの場所”にはあまり長く居たくなかったから、リョウちゃんが連れ出してくれて助かった。
その間もリョウちゃんは、私を気遣うようにずっと手を繋いでくれていた。
ぅわ ・・・これ、可愛い~。
思わず見とれてしまった「アクアマリン」のペンダント。
えっと 値段は‥1万3千・・・・・・?
高っ!
「これが欲しいの?」
リョウちゃんが、私の目線に気付いて声をかける。
つい「うん」って、言いかけそうになり、慌てて首を横に振った。
「ううん。 ちょっと、いいなぁって思っただけ」
危ない、危ない。
サオリが欲しそうなことバレてない・・・よね?
チラッと目線を上げてみたけど、リョウちゃんは、大して気にしてない感じだった。
今の彼なら、何でも買ってくれそうな気がしたから、やっぱりこれ以上は、甘えちゃバチが当たるよね。
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まだそのときは、私たちの後を付けてくる怪しい影に気付いてなかった。
もし、ちょっとだけでも気付いていたら、状況は大きく変わっていたのかもしれない。
でも、それが解るのは私たちはまだあまりにも幼すぎた・・──────。
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ここ1ヶ月、リョウちゃんとは「学校で顔を合わせるだけ」という日々になった。
リョウちゃんが思い出しそうなところがもう他に何処にもなかったから。
リョウちゃんは、『バイトの帰り道で事故にあったから・・・』って言って、しばらく休んでたバイト先に、また顔を出すことにしたらしい。
もう、サオリには何も出来ないのかな・・・。
そう思うと、ちょっぴり寂しかった・・・・・・。
街中では、イルミネーションがキラキラと点滅して、恋人らしきカップルが、楽しそうに手を繋いで歩いていた。
彼方此方から「クリスマスソング」が聴こえてくる。
そっか。
もうすぐクリスマスなんだぁ~・・───。
今日は、久しぶりにリョウちゃんと「デート」
リョウちゃんとこんな風に、2人で会うのも1ヶ月ぶり。
「何 買ったの?」
リョウちゃんが、何やら小さな紙袋を持って戻ってきた。
横から覗き込もうとしたら、咄嗟に後ろに隠した。
「う~ん これは・・・ナイショ!」
「ケチ~」
リョウちゃんが自分の買い物をするなんて珍しいって思いながら、私は「ぷ~っ」と頬を膨らませた。
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