「正倉院展の頃」 その2 「So What」No.3
1.はじめに
2025年10月30日(木曜日)、今期2回目の「正倉院展」の観覧です。
この日は、日夜、精進料理を研究され、また、奈良や京都の寺院の仏像・文化にも造詣の深いWさんに同行していただきました。
Wさんと正倉院展に同行していただくと面白いのは、この方は、奈良の高僧や修行僧、また「奈良博」の学芸員の先生方ともご縁があり、その方々からのご教示も受けられている様子です。時々、古文書に深く興味を持たれ、その内容について感想を話していただけるのがとても楽しいのです。
普通の素人の大方は、展示された古文書を深く読むのはつらいです。書道に興味のある方は、「書」としての思いは持たれることはあるでしょうが。
Wさんは、古代の官吏が記録した、「戸籍」を見て、関心されたりして、そんな話を聴かされていると、私もとても楽しくなってくるのです。
確かに、正倉院展を観覧する方々は、専門家、仏教関係者をはじめ様々な方々がいらっしゃるので、このような観覧の仕方が当然と言えば当然なのでしょうが。
Wさんとの待ち合わせ時刻が、午後の14時半頃だったので、私は、早めに奈良に着き、いつものように散歩していたというわけです。
2.三条通りから、小西さくら通りへ

いつものようにJR奈良駅から三条通を奈良公園の方に上り、左手に浄教寺さんがあり、その向かいに専念寺さんがあります。
これらのお寺に限らず、ほとんどのお寺の門前には画像のような掲示板があります。
私は、どこのお寺でも、まず間違いなく読んでしまいます。
このたび、この文章を記述するにあたり、これを「掲示板」と呼んでよいのか調べてみました。
なんと、「公益法人仏教伝道協会」なる組織があり、この教会が、「輝け!お寺の掲示板大賞」なるプロジェクトを行われていることを初めて知りました。「掲示板」で正しかったようです。
ご興味のある方は、このプロジェクトを検索してみてください。とてもおもしろいです。
前置きが長くなりましたが、「これからが、これまでを決める」。
「う~ん」と唸ってしまいました。

普通の商店街の写真です。今時の「映え」なんてものとは無関係です。
しかし、写真展などを素人の私なんぞが覗いてみると、何の変哲もない写真がいくらでもあるように思えます。
インスタなどにアップされる写真は確かに素晴らしいものも多いですが、何か、「どうだ!」と言わんばかりに、受け狙いの写真が氾濫しているようにも思えるのですが。

安い。確かに。さすが「チェリオ」ですね。まあ、これに限らず、「裏なんば」や堺筋から「島之内界隈」などを歩くと、時々、安い価格設定の自販機を見ることがありますが。
私が、懐かしく思ったのは「チェリオ」です。今から、かれこれ55年も前の中学生の頃、部活の帰りに、学校から坂道を下ったところに「Y田商店」があり、みんな帰りに寄って「買い食い」(なぜ、こんな呼び方だったのかいまだに妙ですが)していました。(校則では確か「買い食い」禁止だと記憶します。あの頃はおおらかな時代です。)
「チェリオ」は「コカ・コーラ」や「ファンタ」に比べて、量が多くて安かったのです。もう一つは「7UP」が人気でした。私の記憶では「7UP」は「スプライト」に比べてやや炭酸が強い感じでした。だから、お腹がいっぱいになる「気」がしました。いずれも、栓のキャップ?王冠の裏に「当たり」のクローバーがありました。小遣いは貴重でした。
あの頃の、「チェリオ」や「7UP」と「井村屋の肉まん、あんまん」の味は忘れません。ネットで調べてみましたが、「チェリオ」の昔ながらの細長い瓶入りはなさそうです。

学生時代から、この近くの「東向き商店街」の中に、「黄色いにんじん」という、気難しいマスターがいて、コーヒーに「めざし」(今にして思えば、焼き方が絶妙)が一匹付いてくる喫茶店があり、ずっとそこがベースキャンプでした。
にんじんの他、今は無くなった、「ふる里」「弁天」が懐かしいです。
「シアトルズベストコーヒー奈良さくら通り店」、今の私のお気に入りです。
そもそも、この店に限らず、S.B.Cの方がスタバより私は好きですね。(Tully'sのホットドッグもかなり重要ですが。)
次の写真のスタバと比較してみます。
①S.B.Cさくら通り店の方が空いている。(商売上、ロケーション的に は猿沢池畔の方が圧倒的に有利)
②テーブルが大きく、また、隣席との間隔、通路の間隔が広い。(どこのS.B.Cでもいえること)
②S.B.Cの方が安い
③平日は特にですが、S.B.Cの方がお客さんの年齢層が高い。外国人観光客はスタバも変わりありません。学生さんは静かな人が多く、社会人、高齢者、など、本を読んだり、PCを利用したりしている人たちの年齢層が高いと思われます。
私にとって、喫茶店は基本的には本を読んだり、スマホで調べごとをしたりする場所です。喧し過ぎるとダメだし、反対に静まり返っているのも辛いのです。これが微妙なところです。
そういう点において、スタバよりS.B.Cの方が落ち着きますね。

数年前から、猿沢池畔にスタバがオープンしています。国内や外国人観光客でいつも混雑しています。
今は、興福寺の五重塔が保存修理工事のため素屋根で覆われているために塔自体を眺めることはできませんが、こんな場所にオープンしていることはスタバのブランド力ですね。

これも、大した意味のない写真です。が、時折、こういう写真を撮りたくなるのです。この通りは、〇〇小路とか、名前があるのかと調べたり、奈良市内出身の友達にも尋ねましたが、次のmapに示されるように、特に名前はなさそうです。(もしあれば、すみません。)

(商店街HPからコピー)

三条通のはなみずきの紅葉が綺麗でした。外国人観光客が、はなみずきを観察している私を観察してました。
3.猿沢池前から、ならまちへ
こだわりの観光客しか興味をもたない場所
スケジュールに追われた旅行や、修学旅行などでは、まず見る時間がないでしょうね。

南都七大寺の一つの元興寺境内は、昔はとんでもなく広い範囲に及んでいました。

これは、キッチンカーを見てほしいわけではありません。この季節、どこも同じでしょうが、金木犀の香りがしてきたので、見回すと大きな金木犀を見つけただけのことです。

「猿田彦神社」。第51代、平城天皇(父は桓武天皇、孫に在原業平)の御代に元興寺境内に創祀されています。その後何度も火災にみまわれ、こんなに小さくなったと、「歎きてもあまりあります」と説明板には書かれています。
「猿田彦」と「道祖神」は、天孫降臨の際に道を案内した(「古事記」や「日本書紀」に、天照大神の孫であるニニギノミコトが天から地上に降り立つ際)猿田彦大神を、村の境界や街道を守る「道祖神」として祀ることから深く結びついているそうです。


奈良のみならず、古代史にふれると、時折思いますが、仏の道を説くお寺同志、ここでは「元興寺」と「興福寺」がなぜ戦をするのでしょうか?


「元興寺」の境内の範囲です。
4.ならまちの有名店の前を歩く
それぞれの詳細は各HPを検索してみてください。



私は「佐久良」さんの葛餅が最高と思っています。吉野葛の老舗はもっと知名度の高そうなところがいくつもありますが、やはり、このお店の葛が一番好きですね。この日も、葛を買うつもりで寄ったのですが、あいにく休業日でした。(が、あえて写真を載せました。)
このお店の「葛餅」をいただくと、ほうじ茶が添えられます。(そのこと自体はいずこも同じ秋の夕暮れです。)この、ほうじ茶が、また最高なのです。お店の上品なオーナーと思われる女性にどこのお茶屋さんのものか尋ねてしまいました。
「餅飯殿センター街」にある、岡本友芳軒さんの「特選・ほうじ茶」ということを教えていただき、私はそれ以来ずっと、そのほうじ茶を買い続けています。
奈良の「あるある」ですが、観光客が多そうな日でも、きっちり休業されますので、このお店に限らず、事前の調べをお忘れなく。

奈良の仏教界、政財界や富裕層御用達の日本料理屋さんです。
私ごときは、そうそう利用できませんが、これだけしっかりした日本料理と店の格では、東京なら2、3倍のお値段になると思います。
(余談ですが、時折、奈良円と東京円の交換レートが必要かと思います。)
そういう意味での比較感からは値打ちがあると思います。
老舗の名前のもつイメージより、入り易く、「一見さん」でもご丁寧におもてなしいただけます。

5.奈良市ならまちセンター

ならまちの地域コミュニティセンターです。かなりの頻度で寄らせてもらいます。この大きな「松ぼっくり」のようなオブジェは何かと今まで知らないうち通り過ぎてきましたので、このたび調べようとしました。センターのHPには記載がないので、電話で尋ねてみました。
センターの方曰く、「HPには載っていません。実物の下のところにわずかな説明があるような…(気がします。)(記憶の範囲では)このオブジェは「蓮の花」を表現していると聞いていて、たしかマレーシアの作家さんが受賞記念に寄贈されたそうです。」とのことでした。
このセンターの前が有料駐車場になっています。もう少し離れたところには一段低料金の駐車場があるのですが、このセンターの一階のトイレの使い勝手がよく、ありがたいので、ここに頻繁に来ることになるのです。(この日は、歩いてきていましたが。)
6.ホテル尾花

前回の「これから行くなら(奈良)」10月、でもこのホテルを紹介しました。長い間、「ホテル・サンルート」だったと記憶しますが、元は「尾花座」という映画館があったと、奈良市内の友達が言います。おそらく、オーナー家が「ホテル尾花」としてリニューアルさせられたのかと勝手に想像しています。
いつも、かなり渋い映画を期間限定的に上映されています。今後も楽しみです。

1階の売店の奥にある、書籍のコーナーです。かなりマニアックな本まで並んでいます。
7.法華寺御流、奈良博・正倉院展にて
前回同様、一連の展示物を観覧し終え、出口の近くの生け花を眺めました。


今年初めて説明板をしげしげと読み、「三才の位」の「三才」がどうやら「天・地・人」であるらしく、生け花においては、基本となる「三才型」があり、三つの役枝で構成される花型だということかと、まったくの素人の私には、かなり難解な話だと知りました。
佐保にある「法華寺」を訪ねると、季節ごとに、梅や菖蒲などの花を観ながら尼寺の穏やかさ、静謐さを感じます。
ストレチアやピンクッションなどの南アフリカ原産の花を使うのは何か意図があるのでしょうか?
8.飛火野の夕暮れと、二月堂からの夕焼け
正倉院展の奈良国立博物館を出て、もう少し時間があったので、Wさんと飛火野から東大寺・二月堂まで散歩しました。

この日は、人出も多く、時間もあわただしかったので上手く撮れなかったので別の日の画像を使っています。もっと素晴らしい写真を多くの方が残しておられます。

飛火野から春日野を抜け、息を切らして二月堂まで登って来ました。
ご覧のように、特別良い夕焼け空ではありませんが、多くの観光客が楽しんでおられました。
シルエットになっているのは東大寺・大仏殿です。
9.編集後記
・あらためて申すまでもなく、たわいもない話の連続で、筆者の勝手な満足ですみません。が、このようなコンセプトで始めた「So What」シリーズなので悪しからずご容赦お願いします。
・それにしても、またまた、長い文章になってしまいました。
・最後まで、お読みいただき、誠にありがとうございました。
