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私が考える「現場で行う広報」マインド

「広報」が担当する業務は、会社の規模や部署によって異なるので一概には言えないが、覚えることもやることもたくさんある。

飲食店を運営する企業の広報業務でいうならば、新規出店や新メニューの認知獲得を目指したマスメディアへのアプローチや取材対応、食べログやぐるなびなどのグルメサイトでの店舗情報の新規登録や季節ごとのメニュー更新、正社員やパートタイマーの採用促進のためのリクルート広報、社内広報の一環としてのサービス研修や社内報の制作などがある。上場企業の場合には、ESGやCSR活動の一環として食育イベントの実施やレポート作成などの実務も加わることだろう。

今、「ひとり広報」という言葉を耳にすることも多いが、突然ひとりで広報業務を任され何から進めていいかわからないとか、例えば自身の業務と兼任で広報を任される、などという状況におちいったときに戸惑うこともあるのではないだろうか。私もかつてはその一人で、最初は創業社長の秘書からキャリアをスタートし、がむしゃらに取り組みながら今に至るのだが、私はそこに『伝えたい』という想いがあり、どうやったら伝わるか、心底悩み考え続けられる人なら「広報」は誰だってできる、そう思っている。

さまざまなシチュエーションを想像し、
その時間や空間を1組1組のゲストのために「創造」する。

・想像:現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと
・創造:新しいものを初めてつくり出すこと

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私の持論ではあるが、これが私の考える「現場で行う広報」マインドだ。

問いかけと引き出す力

飲食店のホールスタッフとしての経験しか持っていなかった私がなぜ広報として10年強も続けてこれたのか?
今でこそ広報の大学院を出たり、編集の学校に通ったりと経験値は積んでいるが、もともとは特別な知識も経験を持たずに広報の仕事を始めた。しかし、サービス業の経験があったことが、私が続けてこれた理由の一つであり、むしろそれがあったから“こそ”だったかもしれない。

ホールスタッフの仕事は至極シンプル。
ご案内、オーダーテイク、配膳、巡回(追加オーダーなど確認)、会計、見送り。だいたいこの6ステップに分類できるだろう。

例えば、お客さまを案内する際には、その日の来店目的や特別なイベントがあるかどうかを考慮しながらおもてなしする。タッブウォーターを出すタイミングなら、赤ワインをお召し上がりで少し休憩いれたいかな、とか氷がグラスの中でカランという音がしたらお代わりを注ぎにいこう、などなど観察、想像からたくさんのおもてなしが生まれる。

想像して創造する。
自分の頭の中でシナリオを描き、たくさんの引き出しから答えを手繰り寄せながら対話を繰り返していくことで相手の求めていること、もしかしたらそれ以上を実現できるのだ。

広報も同じで、相手が何を求めているかを察知し、伝えるべき情報を提供することが重要だ。そもそも「伝える」と「伝わる」はイコールではないし、千差万別いろんな人がいる中でどうやったら伝わるか、相手に合わせたアプローチが必要である。段取り八分というが、まさにそんな感じで、またある種の妄想と連想のプロセスを繰り返すことで、相手との時間が有意義なものになる要因の一つでもある。

私の仕事?肩書き?職種?としては“広報”だけど、
現場のスタッフもまた、“広報パーソン”だと思う由縁である。

異なるメディアや文脈に合わせて情報をカスタマイズする方法や具体的な事例を示すことで、取材時に具体的なプランを提案することができる。つまり相手が何を求めているか?それを伝わるように伝えること、それこそが必要なことだと考えている。

相手を知ること。
意図をくみ取ること。

当たり前だけど、頭でっかちに知識や情報をいれるだけでは違うのだ。
それは広報をやるうえでの「姿勢」ともいえることだと思う。


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