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朝ドラ「エール」は<次の与える人>になる物語


2020年4月から朝ドラ「エール」を全部見ている。

昭和を代表する作曲家 古関裕而氏をモデルにした物語。前半は音楽に溢れ、大正ロマン時代の色鮮やかなきものたちが楽しくて、ワクワクしながら見ていた。実力派ミュージカル俳優さんたちがゴロゴロ、贅沢に起用されているのも嬉しかった。

そんな楽しい雰囲気で始まった「エール」は、新型コロナのことで、収録も放送もストップし、130話の予定が120話に短縮。出演者の志村さんが亡くなるなど、朝ドラ史上かつてない困難の中制作が続けられている。今週18週が無事に放送され、物語は日本の敗戦までたどり着いた。主題歌もキャスティングテロップも省いて、1秒1分を惜しむようにビルマの前線、豊橋の空襲…と描かれ、キャスト・制作陣の強い想いが伝わってきた。

そして今、私はこの物語を、自分の課題と重ね、与える人の物語として見ている。

主人公、小山裕一は戦時中、商業的・政治的な力に押され、多くの軍歌をつくってきた。音楽で戦地で戦う人を勇気付けたい。それが今の自分ができること、求められていることだと何百、何千という曲をつくり精一杯こたえてきた。

音楽で戦地で戦う人を勇気付けたいという主人公の思いは、その通り実現した。彼がつくった「露営の歌」「暁に祈る」などの歌に影響を受け勇気づけられ、多くの若者が自ら出征する。そして、その多くが戦死し、日本は敗戦した。

生き残った主人公は、音楽が憎い、譜面が怖い、と曲が書けなくなる。

彼は彼なりに、努力して曲を生み出し、与えてきた。曲をつくり与えることで、「自分と自分の仕事には意味がある」と自分の存在意義の承認をもらっていた。まさに give & take。そんな彼を私は責めることはできない。だけど、その先の結果は大切な人を失う悲しみであり、戦争の被害者ではなく加害者としての自分を認識せざるを得ない壮絶な苦しみだった。

その先があったのだ。give & takeのさきが。目の前の求められることではなく、もっと広く大きく自分で意図して与えていくことが、次のステージなのだ。

茫然自失で生き残った彼の再生の物語は、次の与えるステージにいく。
今、この物語に出会ったことは、私にとっても大きな意味がある。





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上杉 惠理子 はじめてサポートいただいたとき、本当に本当に嬉しかった。準備したセミナーや有料記事を購入いただくのとは全く違う喜びでした。本当に励みになります^^