アリストテレスとエロいヤマウズラの2000年
展覧会で観た絵のエロそうなヤマウズラ
それの論拠を求めてはや十年…長かった。
結論から申し上げます。
ヤマウズラがエロいのはアリストテレスのせいです!
長年の謎が解明しました。
犯人を見つけたんです。
オマエだアリストテレス!
ぽややんと生きていた古代ギリシャに
世界を理解したい分類魔の整理整頓お片付けおじさん
アリストテレスが現れて、分類棚を作ってどんどんお片付けを始めちゃったのです。
ヤマウズラのコーナーも作ってくれたんだけれど
なにしろ人類初の試みなので、やることが膨大で
なかなか手がまわらないことも多く、玉石混交で
そのへんのものを精査せず、とりあえずぶち込んじゃったのです。
付箋で「要再確認」って貼ってあったものもいっぱいあったのに、その付箋がいつの間にか剥がれてなくなっちゃったりもありました。
その上、その棚が余りにも立派で便利すぎて2000年ほどみんなで使い回しまくっちゃいました。
もちろん曖昧な部分もあったのですが、やっぱりその棚は凄かったので日に日に権威がますますUPしまくりました。
偉い人の偉い発言は真実に足るっぽい流れが生まれて…
結果、いろいろ間違ったことになっていても
訂正されるチャンスなどなかなかございません。
さらに、この棚を論拠にした理論も山ほどできちゃって、今更違うとは言いにくい空気も…
気づけばヤマウズラはエロいままに2000年ほど過ごしてしまいました。
では、分類おじさんアリストテレスが作った
ヤマウズラコーナーをちょっとだけ覗き込んでみましょう
●とにかく性欲が強い鳥
異常なまでに性衝動が強い
交尾への執着が激しい
鳥類の中でも最も情欲が激しい
人間以外の動物の中で馬に次いで性的欲求が強い
●交尾の相手がいないと、オス同士で
交尾のような行動をとることさえある
●メスがオスの下風(風下)に立つだけで妊娠する
●オスの声や息がかかるだけで妊娠することがある
●妊娠中の雌ヤマウズラでさえ雄を見たり
匂いを嗅いだりすると流産することがある
●メスはあまりに交尾をしたがるため、抱卵を疎かにして、次の交尾相手を探しに行ってしまうことがある。
そのため、オスが代わりに卵を温めることもあるが、
メスはそれを邪魔して卵を壊そうとすることすらある。
トンデモです。
「実際は普通の鳥です」
「人間以外って…人間も馬並なのね…そこは認めてるのね…」
「オス同士の行動は順位争いのマウンティングです」
「風下で妊娠はしません(当たり前)求愛行動で鳴いて羽ばたくから?」
「卵を流産って何」
「抱卵はちゃんとします。危険回避か食事中です」
ヤマウズラはちっともエロくないのに
2000年もエロを背負っちゃったんですね。
でもね、考えてみれば
紀元前4世紀ってキリスト教以前なんですよ。
処女受胎して死んでも3日で生き返る事を信じられる時代よりさらに前の時代なんです。うずらが風で妊娠しても驚かなそう。
うずらがエロいなんて、些末なことだったのかなぁ…
でも2000年だよ?
そして現代に生きる私の前に、2000年分のエロを背負ったヤマウズラ立ち現れたわけです。上野の美術館で。
やっとわかったよ
エロいのはお前のせいじゃないんだぜ…
