🎼 音楽がくれたもの また戻れる場所。
私が音楽をはじめたのは、幼稚園の頃でした。
そこから中学一年生まで、当たり前のようにピアノを弾いていて、
気づけば音楽は“日常の一部”みたいな存在になっていました。
でも、中学の途中でいったんやめてしまって。
あの頃は部活や友だち関係、いろんな優先順位が変わる時期で、
音楽は少しずつ遠くに置いていった感じでした。
大学に入って、ふとしたきっかけでまた音楽を再開しました。
完全に趣味として。
誰に見せるわけでもなく、
ただ鍵盤の前に座って、好きな曲をゆっくり弾くだけ。
音が響くたびに、
「あ、私この感覚が好きだったんだ」
と懐かしい気持ちがよみがえってきました。
もともと読書が大好きで、小説を書いていた時期もありました。
そのご縁で、知り合いのバンドに歌詞を提供したことがあります。
自分の言葉がメロディに乗って誰かの声で歌われるのは、
想像していた以上に特別な体験でした。
音楽って、書くこととも不思議とつながっているんですよね。
感情を言葉にするのか、音にするのかの違いだけで、
どちらも“伝えたい気持ち”から生まれるものなんだと感じました。
社会人になってからも、細く長くピアノは続けていました。
仕事で疲れて帰っても、
鍵盤に触るとすっと気持ちが整う。
その流れで、独学でフルートやギターにも挑戦しました。
どちらも結局いまは断念してしまったけれど、
楽器に触れる時間そのものが楽しかったので後悔はありません。
そして今は、またピアノに戻っています。
好きな曲を、自分のペースで弾けるのがいちばんの楽しみ。
上達したいという気持ちもあるけれど、
それよりなにより、
音が自分の部屋に広がっていく瞬間が好きなんです。
音楽って、続けていなくても、
また戻ってこれる場所だと思います。
時間が空いても、関係が途切れない友だちみたいに。
気が向いたときに会いに行けば、
またそっと受け入れてくれる。
そんな存在が身近にあるだけで、
日々がちょっと豊かになる気がします。
