痛みを感じることへのメリット!

2世紀に書かれたユダヤ教の聖典「ピルケイ・アヴォート」には、我々は痛みによって手に入れるという一節がある。

精神の成長に必ず痛みが伴い、その苦しみなくして恩寵は得られないといったユダヤ教の考え方を、スピリチュアルに示した表現である。

さらに17世紀には、英国の詩人ロバート・ヘリックも、「痛みなくして得るものはない。働かねば利益はほぼ出ない。人の運命は痛みによって決まるのだ」との言葉を残し、成長の過程につきまとう苦しみのメリットを強調した。

楽に成長したいと望むのは人間の性だが、実際には何らかの不幸や苦痛が欠かせないことは、大昔から認識されていた。

実は、私達の周りにはホルミシスがあふれている。

例えば、ワクチンの仕組みなどは、ホルミシスの典型例。

ご存じの通り、ワクチンは毒性の弱い病原体や抗原を体内に送り込み、人間が生まれ持つ防御システムを活性化させることで、また同じ病原体に襲われても病気にかからない身体を作り上げる。

フランスの細菌学者は、この仕組みを「強い病気を起こすものから弱い病気を起こすものを人工的に作り出し、それをワクチンにする」と表現した。

まさにホルミシスの原理そのものである。

いいなと思ったら応援しよう!