U-NEXTパイレーツが2選手契約終了とした明確な理由が説明されていないので、いち麻雀ファンなりに考察してみます
まず、私がこの記事を書く資格があるかもしれないことをお示しいたします。

同じ意見の人がいたということかもしれません
5月にとある方がTwitter上で、「パイレーツで契約終了になるかもしれない選手は?」といったようなことを質問しておりました。私はお世話になっている方でしたので、ツイートを目にしてすぐに自分の意見を率直にお伝えしています。その後、パイレーツファンの方々から抗議があったようで、そのツイートは削除に至ったようです(パイレーツファンの皆様のお気持ちも理解できます)。しかし、6月に発表された通り、予想は当たってしまいました。
私が「2人交代かも」とした理由が、U-NEXTパイレーツさんが決断に至った理由と必ずしも一致しているとは思いません。ですが、私はとあるサッカークラブのサポーターを20年以上自称しておりますので、チーム編成についての知見も多少ございます。よって、今回は、パイレーツさんの決断について、私なりの意見を述べていこうかと存じます。
Mリーグドラフト2018でチーム構想は見えてくるはず
Mリーグの歴史は、2018年のMリーグドラフトから始まったといっても過言ではありません。ドラフトによって、チーム作りの方針が決まったといえるからです。
Mリーグでも、プロ野球のようなドラフト制を採用しました。これは、1巡で各チームが1人ずつ指名できるというものです。つまり、多少の駆け引きは存在しますが、最もチームに欲しい選手を最初にドラフト指名することになります。
赤坂ドリブンズの園田賢プロは意外でしたが、概ね納得のドラ1だったはずです。例えば、渋谷ABEMASがABEMAで配信のRTDリーグなどで活躍していた多井隆晴プロを指名するのは当然ですよね。KOMAMI麻雀格闘倶楽部の場合、人気投票で常に上位の佐々木寿人プロになるのも自然な流れ。テレビ屋のEX風林火山が二階堂亜樹プロ、広告屋のTEAM雷電が萩原聖人プロになるのもらしいっちゃらしい。
その雷電は、ドラフト2位に瀬戸熊直樹プロ、3位を黒沢咲プロとしましたね。もちろん人気も実力も兼ねた人選ですが、その他にも「萩原さんに近い人脈」っていうのもあったはず。つまり、どうしてもチームに入れたいドラフト1位を中心に、他の選手を揃えていくというチームの作り方があったわけです。mfcも、高宮まりプロの後は、寿人プロに近いとされる前原雄大プロと藤崎智プロを入れましたよね?
それでパイレーツです。まず、所属団体の内外で活躍する小林剛プロを1位指名とし、その後に朝倉康心プロ→鈴木たろうプロ(くじでハズレ)→石橋伸洋プロ→瑞原明奈プロとなるわけです。この指名順で、なんとなくパイレーツのチームコンセプトが見えてきませんか?ざっくりいうと「ネット麻雀を席巻する、鳴き仕掛けを多用して点数よりも早さを重視する麻雀を打つ」メンバーが揃いました。
セガサミーフェニックスもバラバラなようで、4人とも高打点を目指す打ち方をしているように見えます。つまり、本人たちがそれほど意図しなくても、チームの方針めいたものは潜在的に存在するのではないでしょうか。風林火山のように、4人の打ち方は違えど年齢がほぼ同じ4人で揃っている(しかもそのうち2人が姉妹)というパターンもありますが。ともかく、Mリーグのチームには、チームとしてのまとまりや統一感が感じられます。
なぜ選手入れ替えルールは存在するのか?
2020年7月1日、Mリーグのレギュレーション変更が以下のように発表されました。




簡単にまとめると、「2年続けて同じメンバーでファイナル行けなかったらメンバー変更しなさい」ってことですね。唐突に話が出た感じもしますが、私はこのレギュレーション自体は否定しません。選手入れ替えについては別のnoteで深掘りするつもりですが、チームの新陳代謝は必要だと考えます。「このメンバーでリベンジしてほしい!」って応援する気持ちもすごくわかるんですけども。
チームの選手補強で最も成功したといえるのが、KADOKAWAサクラナイツではないでしょうか。2019年に新規参入して、その年のドラフトで内川幸太郎プロ→岡田紗佳プロ→沢崎誠プロと指名。2020年のドラフトでは、堀慎吾プロを指名しました。
2020年のドラフトでは、唯一堀さんだけが指名されて、他のチームは指名なしでした。この堀さんが2021-22シーズンに大活躍し(しかもファイナル最終日は足を骨折していたのに出場した!)、サクラナイツが優勝したのは記憶に新しいところです。この事実だけでも、チームの戦力補強がとても大切なのはわかりますよね。なので、公式なリリースではレギュレーションについての理由は明記されていませんが、あってもおかしくはないレギュレーションだと考えます。
1人の選手だけに責任を負わせるのってできますか?
上に挙げたレギュレーションに引っ掛かったのがパイレーツだったわけです。他のチームは選手の加入などで回避しましたが、パイレーツはメンバーを据え置きにしました。その結果、2019シーズンはファイナル12戦中に全員がトップを取るなどで優勝しましたが、2020年は7位で2021年は6位。1名以上の選手入れ替えが確定します。
「1名以上の入れ替え」ということは、以下の可能性が考えられます。
1名を入れ替え
2名以上の入れ替え
全取っ替え
このうち、さすがに全取っ替えはやり過ぎです。2019年にこのメンバーで優勝したのに、全員クビはあんまりじゃないですか。なので、逆にクビにしない人から考えるべきでしょう。
まず、瑞原選手はありえませんよね。なにしろMリーグ2021-22のMVPですから。リーグの最優秀選手が即刻クビなんてことは、どこの世界でも聞いたことがありません。
小林選手もクビなわけがない。前にも述べたように、Mリーグのチームはドラフト1位を中心に構成するわけですから、ドラ1のコバゴーさんを変えるんだったらチーム方針を変えることになる。瑞原選手を残して小林選手を切るわけがありません。
残りは朝倉選手と石橋選手です。この2人に優劣をつけるのは難しいでしょう。念のため、過去4シーズンの成績を表にまとめてみました。

こういうのは苦手です(笑)
選手は上からドラフト指名順(小林→朝倉→石橋→瑞原)です。うっかり入れ忘れてしまいました…。こうして見ると、コバゴーさんすごい!瑞原さんもしっかりプラスです。
それで、朝倉選手と石橋選手の比較となりますが、石橋選手が不利に見えます。プラスになったレギュラーシーズンがないのは、やはりマイナス材料。しかし、2019のセミファイナルとファイナルで、280も稼いだのは素晴らしい。それもあって、2021-22のセミファイナルでも大事な試合を任されていましたよね。
つまり何が言いたいのかというと、「アサピンさんとバッシーさんって比べようなくないですか?」ってことです。どちらも優勝に貢献したし、2シーズン続けてファイナルに残れなかった責任もある。単純に数字だけなら1人を決められるかもしれない。でも、1人だけクビってできますか?
1人だけをクビにしたら、レギュレーション適用の責任を1人に負わせることになりますが、それって人としてできるんですか?
私にはできません。1人を戦犯扱いにしたら、その1人はものすごくダメージを受けるはずなんです。甘いって考える人もいるでしょうが、まだMリーグは4シーズンしか終えていません。未成熟なリーグなんです。
選手を入れ替えることで、Mリーグの発展を促せるとは思います。しかし、同時にMリーグから退場する選手のケアも考えなければならない。それもあって、パイレーツは今回入れ替え選手を2名としたのではないでしょうか。「レギュレーション適用の場合は成績下位1名との契約を終了する」とあらかじめアナウンスする方法などがあったかもしれませんが、何がベストかを今は探る時期ではないかと考えます。
おしまいに
選手入れ替えのレギュレーション自体は否定しませんが、まだMリーグは発展途上です。Mリーガーとしての地位を失うダメージは大きく、戦犯としてクビにするのは忍びなさすぎる。よって、1人に責任を負わせて1人だけをクビにするのは難しい。
そんな心理がパイレーツ関係者に働いたと私は考えます。3人がプラスで1人だけ大きなマイナスとかだったら1人に決められたのでしょうけど。さすがに今回は決められなくないですか?だから私は「2人交代かも」ってツイートしたんです。
いいなと思ったら応援しよう!
あなたのチップで私のnote活動を支えてくれると嬉しいです!
いや、大したことしてませんけど(笑)