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児童書はなぜ売上が減らなかったのいか、および、これからは減るのではないか

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書籍(雑誌除く)の売上は1995年から現在までで、4割減少しました。

一方で、児童書はほぼ横ばいです。

データは以下のサイトの3つめのグラフです。


画像も貼ります。


ただし、2009年頃に1度落ち込みがあってから、数年かけて復活しています。
これは説明可能です。

そうすると、これからは児童書の売上も大きく減っていくことも想像できます。

それらを考えてみます。
考えただけです、念のため。




■そもそも児童書とは

書籍には、裏の二段バーコードの近くに出版社が決める「Cコード」という分類があり、それで決まります。


なので、出版社が「これは児童書だ」とか「児童書の棚に置いてほしいな」という場合に、それは児童書として設定していると思います。

Cコードの1桁目は大分類で、児童書は8です。
2桁目は中分類で、図鑑なら6、絵本なら7です。
最後の2桁は小分類で、これはたくさんあります。

理屈としては、「大分類は児童書、かつ中分類は文庫、かつ小分類は採鉱・治金」みたいな設定もできるはずです。


■児童書の売上は減っていないのはなぜか


上のグラフの通り、児童書は、1995年以降、書籍全般ほどは売上が減っていません。
一方で、15歳以下の人口は25%減っています。
ということは、子ども1人あたりの売上は3割増えていることになります。

なぜでしょうか。

(1)ネットで代替できない

ここでの「ネットで代替」というのは、サイトコンテンツ自体です。

パソコンやタブレットでサイトを開いて読み聞かせする親や、幼稚園や保育所の先生はいないと思います。
(今後は分かりませんが)

孫に、サイトのURLを教えて、それをプレゼントにする祖父母もいないでしょう。

また、「子どもに電子端末を使わせるのはよろしくない」という風潮があります。
「GIGAスクール構想で、そういうの無くなったんじゃないの?」と思うでしょう?

でも、学校から「1日にどれくらいディスプレイを見てますか?」というスクリーンタイムの調査とか、「見過ぎないようにしましょう」という手紙とかが来ます。

面白いことに、「ただし、学校の授業で使う時間は含めない」となっています。
同じiPadでも、授業で使うときは良いディスプレイで、家で使うときはダメなディスプレイのようです。

他には「スマホに(Youtubeやアプリで)育児をさせる」という親は増えているはずですが、どうもそれは児童書の売上には影響がないようです。


(2)買っているのは、親や祖父母

児童書の売上に関係するのは、子ども以上に親や祖父母です。

例えば、上に挙げた児童書の売上グラフでは、2009年に大きく落ち込み、回復までに10年くらいかかっています。

これは、他ジャンルにはあまり見られない現象です。

2009年に何があったかというと、リーマンショックです。

子どもが本を読みたいかどうかと、リーマンショックは関係ありません。
しかし、親の収入や、親や祖父母の株の時価総額には関係があります。


(3)少子化でも、親や祖父母は(子どもほど)減らない

少子化で、家庭の子どもが3人から1人に減っても、親の数は減りません。
親が減るのは、子どもがゼロ人のときだけです。

祖父母はもっと減りません。
自分の子どもが3人いるなら、そのうちの誰かに1人でも子どもがいれば、祖父母になれます。

なので、少子化の勢いに対して、「親・祖父母の減少」はゆるやかになるので、子どもが減っても「子ども・孫のためのお金の総額」は維持されているわけです。


(4)今は、団塊世代が祖父母のボーナス期

少子化でも、祖父母世代の人口が多く、お金も比較的、余裕があります。

これが今後、祖父母世代が氷河期世代と重なると、当然、今のようにはいきません。
子どもも減ってるし、親のお金も減っているし、祖父母のお金も減っている、という状況は想定されます。


(5)小学校の図書館予算

小中学校では、読書活動が政策的に行われています。

日本には小学校が約2万校、中学校が約1万校あります。
1学校あたり、平均の年間の図書購入予算は、小学校で約45万円、中学校で60万円で、予算は増加傾向にあるようです。


とすると、年間約150億円程度が、学校図書館で購入されていることになります。
児童書の年間売上は1000億円なので、15%は小中学校で買い支えられています。

ただし、中学校の図書購入にどれだけ「児童書」があるのかはわかりませんが。


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