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「言語化が苦手」は、考えすぎている人に起きやすい現象です

「言語化が苦手なんです」


そう話すフリーランスや経営者の方と向き合っていると、実はその多くが思考量の多い人だと感じます。

考えていないのではなく、むしろ考えすぎている。

その結果、言葉が追いつかなくなっている。

心理学や認知科学の視点から見ると、これはとても自然な状態なのです。

ここでちょっと自己紹介

はじめまして、インタビューライター11年目の“もりえつ”こと北森 悦です。

2015年にライターを始めて、これまでに600名以上の方の想いをすくいとり、言葉にしてきました。


脳は「同時にたくさんのこと」を処理できない

人の脳には、同時に扱える情報量に限界があります。
これは「認知負荷理論」と呼ばれる分野でよく知られている考え方です。

言語化の場面では、実はこんな処理を一気に行っています。

  • 自分の経験や想いを思い出す

  • 相手にどう受け取られるかを想像する

  • 言葉の正確さやニュアンスを調整する

  • 仕事として成立する表現かを考える

これを同時にやろうとすると、脳は簡単にパンクします。
「何から話せばいいか分からない」「途中で止まる」のは、能力ではなく処理過多によるものなんです。

フリーランスほど、言語化のハードルが上がる理由

会社員時代と比べて、独立後に言語化が難しくなったと感じる人は少なくないのではないでしょうか?

それには理由があります。

フリーランスやひとり社長は、

  • 自分=商品

  • 言葉=信用

  • 発信=仕事獲得

こうした構造の中にいます。
つまり、言葉に「結果」が求められる。

行動経済学では、人は失敗コストが高いと感じるほど行動を控えることが分かっています。

言語化も同じで、「この言葉で仕事が来なかったらどうしよう」という無意識の緊張が、言葉を止めてしまうのです。

このことを初めて知ったときには、わたしも「なるほどなぁ〜」と、深くうなずいてしまいました。

言語化は「思考」ではなく「翻訳作業」

ここで視点を少し変えてみます。
言語化は、考えることそのものではありません。

心理学的には、内側にある感覚や思考を、他人にも使える形式に翻訳する作業に近いものです。

翻訳には時間がかかります。一発でうまくいかないのが普通。

それなのに、「ちゃんと考えたら、すぐ言葉にできるはず」と思ってしまうと、自分を過小評価しやすくなります。

うまく言語化できないときは、順番を間違えているだけ

言語化が進まない人ほど、最初から「完成形」を出そうとします。

でも実際は、

  1. 自分しか分からない言葉

  2. 少し説明が必要な言葉

  3. 他人にも伝わる言葉

この順番で育っていくものです。

最初の段階で止まってしまうのは、「ここで止まってはいけない」と思っているから。
順番を許してあげるだけで、言葉は動き始めます。

言語化は、才能ではなく“分業”でうまくいく

もうひとつ大切な視点があります。
それは、言語化は一人で完結させなくていいということです。

  • 話すことで整理できる人

  • 書くことで見えてくる人

  • 質問されて初めて言葉になる人

タイプはいろいろです。
(ちなみにわたしは、書くことで見えてくる派)

研究でも、対話によって思考が精緻化されることは確認されています。
言語化が苦手なのではなく、一人でやろうとしすぎているだけかもしれません。

言語化が止まるのは、真剣に向き合っている証拠

軽く考えていることほど、言葉は簡単に出てきます。迷うのは、そこに大事な意味があるからです。

言語化が苦手だと感じたときは、
「まだ途中なんだな」
そう捉えてみてください。

言葉は、無理に引き出すものではなく、
環境と順番が整ったときに、自然と形になります。

焦らなくて大丈夫。
言語化に時間がかかる人ほど、深いものを持っているはずですから。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。
もし少しでもヒントになったことがあったら、スキとコメントをいただけると、次の記事の励みになります^^

今日もあなたに幸あれ!

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