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朝の寝返りで頭がグルッと回る…頭位めまい症を寝る環境から見直す3つのこと

朝、寝返りをうった瞬間や起き上がるときに、頭がグルッと回る——この背景には、耳の奥にある「耳石(じせき)」のズレが関わっています。

耳石は、体の平衡感覚をコントロールしている小さなカルシウムの粒です。

これが剥がれて三半規管に入り込むと、頭の動きと感覚がずれて、めまいが起きます。

耳鼻科で「良性なので大丈夫」と言われても、なかなか治らず不安が続く方は少なくありません。

臨床で診ていると、耳石がうまく流れない背景に、首の硬さやリンパの循環の悪さが関わっているケースが多いと感じます。

この記事では、危険なめまいとの見分け方、頭を動かすと回る仕組み、そして寝ながらの体操・枕・マットレスという「寝る環境」から見直す3つのことをお伝えします。

詳しく解説していきますので、一緒に解決していきましょう!


この記事を書いた人

ユーカリ整体院 院長 樋口 亮太


資格

・柔道整復師

臨床経験15年以上

めまいや頭痛を専門的に施術


◇ ◇ ◇


「朝、寝返りをうっただけで天井がグルッと回る…」

「下を向いて家事をすると、フワッと気持ち悪くなる…」

「耳鼻科では『良性』と言われたけれど、また起きないか怖い…」


こうしためまいに悩んでいる方は、実はとても多いのです。

「良性」と言われて安心したいのに、症状がくり返すと、かえって不安が募っていく。

今回は、頭を動かしたときに回るめまいについて、私が臨床で見えてきたことと、寝る環境から始められる対策を書いてみます。


まず、その「回るめまい」が危険なものかを見分ける

頭を動かすと回るめまいの多くは、良性発作性頭位めまい症と呼ばれるものです。

ただ、めまいを安直に「良性だろう」と決めつけてはいけません。

まれに、危険なめまいが隠れていることがあるからです。


いちばん怖いのが、脳卒中などの血管系の問題です。

体に麻痺やしびれが出ている、呂律が回らない——こうした症状をともなうめまいは、大変危険な状態です。

この場合はめまいがすぐに治まらないので、迷わずすぐに病院へ向かってください。


一方で、良性発作性頭位めまい症には、いくつかの特徴があります。

耳石が三半規管の中で移動したあとは落ち着くため、数秒以内にめまいが治まることが多いのです。

また、難聴や耳の詰まりを併発することもありません。


逆に、めまいが数分以上続いたり、耳の詰まり・聞こえにくさをともなう場合は、メニエール病の可能性も考えられます。

まずは、ご自身の症状がどちらに近いのかを照らし合わせてみてください。

そのうえで、耳鼻科で耳石そのものに問題がないかを診てもらうと、より安心して対策に進めます。


なぜ、頭を動かすと天井が回るのか——耳石と三半規管

そもそも、なぜ頭を動かしただけでめまいが起きるのか。

その鍵をにぎるのが、耳の奥にある耳石(じせき)です。


耳石は、カルシウムの結晶でできた小さな粒で、体の平衡感覚をコントロールしています。

たとえば頭を左に傾けると、耳石も同じように移動する。

その動きによって、脳は「体が傾いた」と認識できるのです。

ところが、このカルシウムの粒が、何かのはずみで剥がれてしまうことがあります。

剥がれた耳石は、すぐそばにある三半規管(さんはんきかん)という部分に流れ込みます。


こうなると、頭を動かしても、耳石の位置がその動きと一致しなくなる。

体は動いているのに、脳が受け取る情報とズレが生じてしまう。

この混乱が、「頭を動かすと天井が回る」というめまいの正体なのです。


耳石が流れない裏に「首の硬さ」と「リンパ」がある

では、剥がれた耳石をスムーズに処理できるかどうかは、何で決まるのか。

ここで関わってくるのが、リンパの流れです。


耳の中にも、リンパという液体が流れています。

このリンパには、剥がれた耳石を流していく働きがあります。

ところが、リンパの流れが悪くなると、古くなった液体が残ってしまう。

古くなったリンパはドロドロとした性質に変わり、耳石をうまく流せなくなってしまうのです。


そして、このリンパの流れを左右しているのが、首です。

首の筋肉が硬くなっていたり、関節にゆがみがあると、耳のところまでスムーズにリンパが流れません。


「枕が合わない」「朝から体が重だるい」——こんな心当たりはないでしょうか。

これは、寝具が体に合っておらず、寝ているあいだ首が緊張している可能性があります。

枕がないと、首は宙に浮いたまま常に踏ん張ることになり、筋肉が硬くなっていきます。


もうひとつのサインが、寝返りの左右差です。

「左を向いたときだけめまいがする」「右と左では寝心地が違う」という方は、体のゆがみによって寝返りのしやすさに差が出ているのかもしれません。

耳石だけの問題として片づけず、首や体のゆがみまで含めて見ていくことが、遠回りのようで近道になります。


寝る環境から見直す3つのこと

ここからは、今日から始められる対策をお伝えします。

ポイントは、めまいが起きやすい「寝る環境」を整えることです。


① 寝ながら、頭をゆっくり動かす

「頭を動かすのが怖い」という方こそ、寝た状態で慣らしていくのがおすすめです。

仰向けになり、枕は外してください。

そこから、振り向くように顔をゆっくり左右どちらかに向けます。


このとき耳石が動いてめまいが起きますが、治まるまで待ちましょう。

その姿勢を10〜20秒ほどキープし、落ち着いたら正面に戻します。

反対側も同じように行い、これを1セットとして、3〜5セットを目安にしてみてください。


最初は強いめまいを感じますが、くり返すうちに少しずつ緩和されていくことが多いです。

なお、耳石を元の位置へ戻す体操としてエプリー法というものもあります。

こちらは左右どちらの耳石に問題があるかで動きが変わるため、無理をせず、専門家に確認しながら行うと安心です。


② 枕は「少し低め」を選ぶ

枕は、少し低めのものがよいと考えています。

頭が体幹に近い位置にあるほうが、姿勢が安定しやすいからです。


逆に、高さのある枕だと、顔の向きを変える動作がしにくくなることがあります。

もちろん、首のゆがみは人によって違うので一概には言えませんが、「顔を左右に向けやすいか」を基準に選んでみてください。


③ マットレスは「少し硬め」を選ぶ

マットレスは、少し硬めのものがよいと考えています。

柔らかすぎて体が沈み込むと、寝ているあいだに体を動かしにくくなるからです。


寝返りが少ないと、筋肉を動かさないぶん血流が悪くなります。

すると、頭を動かしたときに耳石が移動してめまいを起こしやすくなる。

マットレスを選ぶときは、実際に寝転んでみて、寝返りがスムーズにできるかを確かめてくださいね。


最後に

頭を動かすと回るめまいは、耳の奥の「耳石」のズレから起きています。

そして、その耳石をうまく流せるかどうかには、首の硬さやリンパの流れ、寝る環境が深く関わっています。


寝ながらの体操、少し低めの枕、少し硬めのマットレス。

どれも今日から見直せることばかりです。


それでも、「良性と言われたのに、めまいがくり返す」という状態が続くなら、その裏に首や体のゆがみが隠れているのかもしれません。

一度、相談だけでもしてほしいと考えています。


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頭痛とめまいの専門整体院

ユーカリ整体院|大阪府高槻市



監修:樋口亮太/柔道整復師

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