男の可愛いって、何歳までなんだろう
最近、そんなことを考える。
僕は昔から、どこへ行っても「可愛い」と言われてきた。
声が可愛い。
顔が可愛い。
性格が可愛い。
たぶん、いわゆるかっこいい男とは少し違う場所で生きてきたんだと思う。
背も高くないし、
どちらかと言えば性格も中性的で、
強さより柔らかさのほうが先に見える人間だった。
それが嫌だったわけじゃない。
むしろ、
その可愛いに救われてきた部分もある。
初対面の人が警戒せず話しかけてくれたり、
誰かが笑ってくれたり、
空気が少し柔らかくなったり。
可愛いは、僕にとって一種の生存方法だった。
でも、気づけばもうアラサーだ。
世間は少しずつ、
男に「可愛さ」より「頼もしさ」や「余裕」を求め始める。
若い頃なら許されていた未熟さも、
年齢を重ねるほど、
「ちゃんとして」に変わっていく。
じゃあ、
もしこの先、
"可愛い"が通用しなくなったら。
僕は何になるんだろう。
何者として見られるんだろう。
ふと、怖くなる瞬間がある。
今まで自分を形作っていたものが、
年齢と一緒に剥がれ落ちていく気がして。
そんな不安を抱えながら、今を生きていく。
