嵐のあとには、抉るような雨を降らせたあの分厚く醜い雲は消える。
あんな私を守るためにあった綺麗な傘も、今の私にはもう要らない。
冷たくて震えて真っ赤に染まった手の甲と、何度も何度も踏ん張った泥だらけの足がこぼれ始めた光をギラギラ反射して、目の奥で鋭い痛みが走り、瞳孔の縮む音が聞こえるのがわかる。
今の私は、この両腕を力いっぱいに天に伸ばして、まだ誰もいないこの世界を、好き勝手に走り回れる。
ずっと。ずっと待っていた。
次は、雲でも傘でも、お前でもない。
わたしが
このわたしが
お日さまを独り占めする
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