攻殻機動隊展レポート。光学迷彩・笑い男・タチコマの電脳通信をARグラスで体験してきた
3月27日、東京で開催中の「攻殻機動隊展」に行ってきました。
会期終了が近づいているということもあり、有休を使って平日午後に参加。入場チケットに加えて、ARグラスを使った「電脳VISION」体験チケットも事前購入して臨みました。

1. 攻殻機動隊との出会い
元々作品があることは知っていましたが、原作コミックや劇場版「GHOST IN THE SHELL」は未視聴でした。アニメの攻殻機動隊SACを知人に勧められて見始めたのが最初の入り口で、そこから続編や劇場版も見るようになりました。
それぞれの作品が繋がっているようでパラレルワールド的な世界観なので、その辺りを理解して見ないと混乱するかもしれません。今回の展示には含まれていませんでしたが、個人的には「紅殻のパンドラ」も好きな作品で、コミックからアニメまで追っていました。原作コミックは作者の六道神士先生の体調不良により途中で春夏秋冬鈴先生に交代になるなど色々ありましたが、無事に完結まで至ることができたので、アニメの続編にも期待したいところです。
少佐やウザル・デリラを演じられた田中敦子さんが亡くなられてしまったのは本当に残念で、今後別の作品が出てくる際には後任の声優さんへの期待と、作品が継続されることへの願いを持ちながら展示を回りました。
2. 会場の雰囲気と展示構成
会場は全部で3ブース構成。平日午後にもかかわらず、東京会期終了が近いこともあってか結構な混雑でした。土日だったらさらに混んでいたと思うので、有休を使って平日に来て正解でした。
各ブースはそれぞれテイストが異なっており、2番目のブースは近未来感のある展示空間になっていました。


3Dconnexion SpaceMouseっぽいので操作します
3番目のブースはメインの原画展示エリアで、AR体験「電脳VISION」のメイン会場でもありました。
原画・設定資料・絵コンテなど1000点以上の資料が展示されており、撮影もOKでしたが、撮り始めるとキリがなくなるくらい展示量があって見応え十分でした。これほど細かく書き込まれた原画を間近で見ると、いかに丁寧に作られた作品かが改めてわかります。こういったテイストの作品は最近少なくなってきた気がするので、今後もさまざまな形でコンテンツが続いてほしいと感じました。


これほど細かく書き込まれた原画を間近で見ると、いかに丁寧に作られた作品かが改めてわかります。こういったテイストの作品は最近少なくなってきた気がするので、今後もさまざまな形でコンテンツが続いてほしいと感じました。
3. インタラクティブ体験:笑い男と光学迷彩
展示の中でも特に印象に残ったのが、2つのインタラクティブ体験です。
笑い男ロゴのリアルタイム合成
モニターに来場者が歩いている映像がリアルタイムで映し出され、映っている人の顔に「笑い男」のロゴマークが自動で被せられたり、顔にモザイクがかかったりする演出です。劇中で描かれていたシーンがそのまま現実に再現されているようで、思わず見入ってしまいました。

光学迷彩体験
カメラに映った自分の姿が、光学迷彩をかけられたように見えなくなるモニター体験です。実際に自分が消えるわけではなく、モニターに映っている自分の姿が合成で見えなくなる仕組みですが、シルエットのような枠線は薄っすら見えます。劇中の光学迷彩シーンそのものの雰囲気で、リアルタイム処理されているのがすごかったです。

4. AR体験「電脳VISION」:タチコマと一緒に会場を歩いた
今回の目玉だった「電脳VISION」体験は、期待以上の完成度でした。
受付でXrealのARグラス・Xreal BeamPro・バッテリーなどを収めたポーチが貸し出され、ポーチを首から下げてグラスを装着した状態で会場を回ります。貸出機はProject Aura系の機種だったと思いますが、カメラがレンズ端に内蔵されていて、それでARマーカーを読み取るタイプでした。

体験の流れ
3番目のブースの床に設置されたマーカーをARグラスで読み込むと、足元に順路がラインで表示されます。

そのパートのマーカーポイントの位置を誘導してくれます
それを辿っていくと各パートのマーカーポイントがあり、読み込むと電脳通信のような演出でタチコマが右上に登場。「ここの原画は◯◯の時のものだね」といった説明と、当時の関連映像を流してくれる構成になっています。
GHOST IN THE SHELL
イノセンス
攻殻機動隊SAC
攻殻機動隊SAC 2nd GIG
攻殻機動隊SAC SSS
それぞれのパートに数箇所ずつマーカーポイントがあり、タチコマが作品ごとに案内してくれます。モニター右上に登場するタチコマの演出はまさに劇中の電脳通信そのもので、アニメファンなら思わずニヤリとする演出でした。


装着感について
Xrealを装着するのは今回が初めてでしたが、少し重さを感じました。装着感は悪くはないものの、重さのせいか少しずつずれてしまうのが気になりました。またARグラスを装着すると視界が薄暗くなるので、歩行時は周囲への注意が必要です。お互いに視界が悪くなっているので、混雑している場所では特に気をつけた方がよさそうです。
電脳VISIONを体験する方へ
1パートの動画が数分あるので、再生が始まったら原画の前や通路の真ん中ではなく、少し邪魔にならない場所に移動してから見るのがおすすめです。最初は慣れずにその場に立ち止まってしまいましたが、後半は要領がわかってきてスムーズに楽しめました。
個人的におすすめなのは、先にAR体験で一周してしまってから、改めて最初に戻って展示物をゆっくり見直すやり方です。時間には余裕があるので十分できます。展示コーナーから物販コーナーに出てしまうと一応戻れないことになっているので逆走する形にはなりますが、その分2周楽しめるのでお得感があります。入場前の説明の時にも案内があると思いますが、頭の片隅に入れておくと体験がより充実すると思います。


5. グッズ・物販
グッズの購入はしませんでしたが、会場で驚いたのが70万円以上するタチコマの焼き物が会場在庫分完売していたことです。何個用意されていたのかわかりませんが、それを即決で買った方がいるという事実にただただ驚きました。

気になったのはGateboxのデジタルフィギュアを採用したタチコマのグッズ。面白そうではありましたが8,000円超えだったので今回は見送りました。

6. AR体験チケットの購入について
会場の受付で「AR体験チケットはどこで買えばいいか」と聞いている方が結構いました。入場前にオンラインで購入する必要があるとのことでしたが、当日でもオンラインで購入すれば間に合うケースもあったのではないかと感じました。
自分は前日に思い立って購入しましたが、希望の時間帯で普通に予約できました。行く予定がある方は事前にオンラインで購入しておくことをおすすめします。
おわりに
期待以上の体験ができた展示でした。ARの使い方としてこういう活用ができるんだという新鮮な驚きもあり、攻殻機動隊ファンはもちろん、AR・テクノロジー好きにもおすすめできる展示だと思います。
東京会期はまもなく終了ですが、他の都市での開催があれば行く価値は十分あると思います。
