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人生における悩みに、答えはない【50代】

夜。
机の上のランタンが小さく息をしている。
家族の寝息が遠くに沈み、私はひとり、今日も自分の内側を見つめている。

50代になると、悩みは消えない。
ただ、形が変わる。

若い頃は「どうなるか分からない未来」に怯えていた。
今は「もう簡単には変えられない現実」と向き合っている。

そして人はここで立ち止まる。
考え続ける。
答えを探し続ける。

それも一つの生き方だろう。

だが私は思う。

悩んでいるうちに、動いたほうがいい。


頭の中で理解しただけでは、人生は一ミリも変わらない。

何かを変えたいと願ったとき、
人はまず「準備」をする。

調べる。
計画を立てる。
石橋を叩く。

それらは正しい。
社会的には「できる大人」の振る舞いだ。

だが私は、自分を知っている。

準備をしているだけで一生が終わる人間だと。

もう少し状況が良くなったら。
もう少し自信がついたら。
もう少し時間ができたら。

そう言いながら、
何も始まらないまま年を重ねる。

だから私は逆を選んだ。

即行動。

準備不足でもいい。
見切り発車でもいい。
転びながら修正すればいい。

行動した瞬間からしか、
本当の現実は見えてこない。

頭で描いた世界と、
現実の世界は、いつも違う。

それを知っているから、
私は動く。


用意周到は正解かもしれない。
だが私は、少しだけハプニングを信じたい。

人生は一度きりだ。

無難に生きるのも良い。
損をしない道を選ぶのも大切だ。
家族を守る責任もある。

だが

心のどこかで私は、
予定外の出来事こそが人生を濃くすると知っている。

思いがけず始めたnote。
思いがけず続いた連続投稿。
思いがけず現れた読者。
思いがけず交わされた共感。

どれも計画していなかった。
完璧な準備もなかった。

ただ、
「やってみた」から起きた。

人生は、スパイスがなければ味気ない。

五十代で、
ほんの少しだけ火花を散らす生き方。

そんな人間がいてもいい。
私はそう思っている。


「考えるな、感じろ。」

カンフー映画の台詞を、
若い頃は笑いながら聞いていた。

だが今なら分かる。

あれは、
理屈を超えた場所で生きろという教えだ。

どれだけ準備しても、
どれだけ計画しても、
人生はその通りには動かない。

就職氷河期。
不安定な雇用。
終わらない将来不安。

ロスジェネ世代は、
「人生は思い通りにならない」ことを
骨の奥まで叩き込まれてきた世代だ。

だからこそ私は言う。

悩みに答えはない。
ならば、動きながら探せばいい。


私は介護をしている。
身体の衰えも感じている。
未来の保証もない。

それでも。

立ち止まった瞬間、
私は「ただ老いていく人」になる。

それだけは、嫌だ。

だから今日も書く。
だから今日も歩く。
だから今日も、少しだけ未知へ踏み出す。

不安は消えない。
悩みもなくならない。

だが、

進んでいる限り、人はまだ生きている。


52歳。

もう若くはない。
だが、終わりでもない。

迷いながらでいい。
震えながらでいい。
転びながらでいい。

動くことをやめなければ、
人生はまだ、面白くなる余地がある。

私はそう信じている。

そして今夜も、
赤いマントを翻しながら、
静かな夜へ踏み出していく。


これが、
EX-FAX-CEの現在地です。
ゆるぎなく、まっすぐに。

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EX-FAX-CE | NOTE執筆家
「ロスジェネ氷河期的視点 ― 情に生き、言葉で立ち上がる」
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「言葉は、再起動ではなく継続の証」
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