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luv_k
星降る夜のセレナーデ 第124話 言葉も無い
「さて、これで最後のセレナーデを完成させたら終わりだなあ」先生は大きく深呼吸をした。時計を見ると、すでに深夜になっている。
「真人くん、今日はこれで終わりにしよう」先生は疲れた表情で言った。
「そうですね、また明日頑張りましょう」そう言って俺はログハウスを後にした。
明け方救急車の音で目が覚める。家の前を通り過ぎた救急車の音はログハウスの前で止まったような気がする。
「えっ!」俺は慌てて起きるとログハウスへ走って行く。
先生がタンカで運ばれている。俺は愕然とした。美夜子さんが必死で先生に呼びかけている。俺は駆け寄った。
「美夜子さん、先生は?」
「真人くん、パパはスタジオで倒れてたの」
美夜子さんは救急車へ乗り込んだ。俺は慌てて家に戻り車で救急車を追いかける。
病院へ到着すると、先生は集中治療室へ運ばれた。
俺は病院の待合室で不安になりながら待っている。
しばらくすると美夜子さんがフラフラと歩いてきた。
「先生は大丈夫ですか?」
「今手術してるけど………………」
「え〜………………」俺は言葉を失う。
「美夜子さんは志音ちゃんへ電話している」
次の日、俺は志音ちゃんを迎えに成田まで行く。志音ちゃんは血の気が引いた顔で俺に抱きついた。
「パパは…………大丈夫?…………」
「手術は終わったけど………………」
「そう…………………」
病院へ辿り着くと志音ちゃんは美夜子さんを抱きしめた。
「ママ、ごめんね、1人で辛かったでしょう?」
「志音ちゃん…………………」美夜子さんは志音ちゃんの胸で嗚咽した。
