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解説/ 日本の誇り「グランドセイコー」の魅力に迫る



〈目次〉
1.はじめに
2.グランドセイコーの歴史
(1)グランドセイコーの誕生
(2)アイデンティティの確立とクォーツ式腕時計への挑戦
3.グランドセイコーの4つの魅力
(1)「セイコースタイル」  -日本らしい美意識の結晶 -
(2)「製造から手掛ける」 -真のマニファクチュール
(3)GS規格に代表される洗練された精度
(4)一生モノを叶える充実のアフターサポート



1.はじめに

グランドセイコーは、当初、時計メーカーのセイコーの高級腕時計というコンセプトで誕生しました。

そして、2017年には「SEIKO」のロゴが姿を消し、高級腕時計ブランドとしてセイコーからの独立を遂げたのです。

グランドセイコーは、国産腕時計の最高峰に位置しており、国外限定モデルを発売するなど、その人気は海外にまで拡大しています。

そこで、今回は、グランドセイコーの歴史や魅力、完成度の高さや充実したアフターサポート等について解説したいと思います。


2.グランドセイコーの歴史

(1)グランドセイコーの誕生
1960年、初代グランドセイコーは「世界に挑戦する国産最高級の実用時計」というコンセプトのもと誕生しました。

この頃、高級腕時計と言えばスイス製がスタンダードであり、世界を見据えたグランドセイコーにはそれを超える性能が必須でした。

結果、グランドセイコーの初代モデルは、当時のスイス・クロノメーター優秀規格と同一の社内検定が行われることとなり、それをパスした個体のみが歩度証明書付きで販売されました。


(2)アイデンティティの確立とクォーツ式腕時計への挑戦

1967年、グランドセイコーは現代まで受け継がれるデザイン基準の「セイコースタイル」を44GS※と定義しました。



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※44GS(よんよんじーえす)」とは、1967年に誕生したグランドセイコーの伝説的な手巻き腕時計で、後のグランドセイコー全体のデザインの指針となる「セイコースタイル」を確立した記念碑的なモデルです。
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翌年にはマジックレバー方式※を採用した自動巻式モデルをリリースするなど、フラグシップコレクション※として一歩ずつその地位を確立していくこととなりました。

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※マジックレバー方式は、1959年にセイコーが開発した、ローターの双方向回転を効率的にゼンマイ巻き上げの往復運動に変換する自動巻き機構です。爪付きのレバーが歯車を押し引きする単純な構造で、高い巻き上げ効率と薄型化を実現し、現代の機械式時計やスプリングドライブにも採用される基幹技術です。

※フラグシップコレクションとは、企業やブランドが展開する商品群の中で、最も技術力やこだわりが集結された「最高峰」かつ「最重要」のシリーズ・製品のことです。
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1969年には、クォーツ式腕時計の登場によって機械式腕時計の需要に衰えが見えましたが、セイコーは精度と実用性を高めたグランドセイコーのクォーツモデルによってこれに対応し、その名を再び世界に知らしめました。

そして、グランドセイコーのクォーツモデルは、1993年の9Fクォーツ※の誕生によって遂に完成形へと至りました。


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※9Fクォーツとは、グランドセイコーが開発した、年差±10秒という驚異的な高精度と、これまでのクォーツの常識を覆す革新的な技術(高トルクモーター、瞬間日送りなど)を詰め込んだ最高級クォーツムーブメント(機械部分)の総称です。単なる電池式時計ではなく、熟練の職人による手作業で組み立てられ、機械式時計のような太い針や視認性の高いデザイン、高い耐久性を実現した、腕時計の本質を追求したものです。
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1990年代後半、クォーツ式腕時計の誕生によって鳴りを潜めていたスイス腕時計ブランドが、高級路線へと舵を切ったことで、セイコーもグランドセイコーの機械式時計開発に再び取り掛かりました。


この時はスイス公認クロノメーター(COSC)※超えが目標となりましたが、機械式腕時計の開発に長いブランクがあったため、開発は困難の連続となりました。 

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※スイス公認クロノメーター(COSC)は、スイスの公式機関が機械式時計のムーブメント※に対して行う、極めて厳格な精度検定です。15日間にわたり5つの姿勢と3つの温度下で日差-4〜+6秒以内をクリアした製品のみが「クロノメーター」と認定され、時計の文字盤にその称号が刻まれます。

ムーブメントとは、針を動かし時間を表示するための内部機械部品の総称で、車でいう「エンジン」に相当し、時計の心臓部です。

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しかし、セイコーはいくつもの困難や課題を乗り越え9Sメカニカル※の開発に成功し、高級腕時計ブランドとして市場への復活を果たしました。

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※9Sメカニカルは、セイコーが1998年に開発した、最高峰の高精度機械式ムーブメント※です。独自の「新GS規格※」に基づき平均日差+5〜-3秒という厳しい基準をクリアし、MEMS技術による軽量パーツと熟練職人の手作業が融合した、国産最高峰の自動巻き/手巻き機械式時計です。

新GS規格(新グランドセイコー規格)は、1998年に制定されたグランドセイコー独自の機械式時計の精度認定基準です。スイスのクロノメーター規格を超える厳しさで、17日間にわたり6方向の姿勢差と3段階の温度条件下で、平均日差+5秒〜−3秒という高い合格基準をクリアしたムーブメントにのみ冠されます。
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9Sメカニカル


2004年には、セイコー独自のムーブメント「スプリングドライブ※」がグランドセイコーにも搭載されたことで、現行のグランドセイコーのメインコレクションが集結しました。



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スプリングドライブは、機械式時計の「ぜんまい」を動力源(トルク)とし、クオーツ式時計の「IC・水晶振動子」で精度を制御する、世界で唯一のハイブリッド型ムーブメントです。
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機能の多様化やムーブメントの高精度化を進める一方で、2017年にグランドセイコーは、セイコーからブランドとして独立を果たし、今の高級腕時計ブランドの地位に辿り着いたのです。


スプリングドライブ



3.グランドセイコーの4つの魅力

グランドセイコーが今の高級腕時計ブランドとしての地位を確立したのは、「世界に挑戦する国産最高峰の高級腕時計」というコンセプトによるものです。

以降、そのコンセプトを形成し4つのアイデンティティ、「セイコースタイル」「GS規格に代表される洗練された精度」「マニファクチュール」、「アフターサービス」について、解説いたします。


(1)「セイコースタイル」  -日本らしい美意識の結晶 -
グランドセイコーは、1967年発売の「44GS※」によって、グランドセイコーのデザイン理念「セイコースタイル※」を確立しました。

この「セイコースタイル」は、セイコーの源流である服部時計店の当時のチーフデザイナーが考案したグランドセイコーの『腕時計の本質を究めながら、高級腕時計としての普遍的な価値を作り出すために必要なことは、燦然とした輝きである』という「哲学」が源流となっています。

この燦然とした輝きの表現に選ばれたのは、「日本特有の美意識」でした。屏風や障子といった和の様式で見られる光と陰のグラデーションを外観に取り入れることで、グランドセイコーは高級腕時計として普遍的な価値が与えられたのです。

日本人らしい輝きに満ちたデザイン。これこそ、グランドセイコーが幅広い年齢層から人気が高い理由のひとつです。



(2)「製造から手掛ける」 -真のマニファクチュール
腕時計は、ケースや文字盤、ブレスレットといった外装と、機械部分であるムーブメントの2つで構成されます。

そして、外装はもちろんこのムーブメントの部品までを一から製造する腕時計ブランドを、マニファクチュール(自社一貫製造ブランド)と呼びます。

腕時計の本場であるスイスでは、ムーブメント製造をメインとするメーカーが多く存在しており、ムーブメントのみ他社製のものを使う腕時計ブランドも少なくありません。

その一方で、グランドセイコーは2つの製造地と2つの工房を構え、腕時計の設計から出荷までの全てを自らで手掛けるマニファクチュール(自社一貫製造ブランド)です。

最先端のテクノロジーと熟練の職人技によって、ムーブメントの主要部品であるヒゲゼンマイやゼンマイの製造、金属素材の開発さえも自社で担うグランドセイコーは、世界的に見ても稀有な存在となっているのです。

グランドセイコーの精度基準は非常に厳しいことで知られており、「グランドセイコー規格」を代表に、そのコレクションの精度は極限にまで研ぎ澄まされています。


(3)GS規格に代表される洗練された精度
腕時計の本質的な性能のひとつである精度が世界的に見ても高水準にあるグランドセイコーは、その優秀なスペックも魅力のひとつと呼べるでしょう。

1990年代後半、グランドセイコーは9Sメカニカルの開発に際し、スイス認定クロノメーター規格(COSC)を超える精度を目標に設定しました。その基準として誕生したのが「グランドセイコー規格」です。

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※9Sメカニカルは、グランドセイコーが1998年に開発した、最高峰の高精度機械式ムーブメントです。
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この「グランドセイコー規格」ではCOSCを超える基準が設定されており、1998年には「新グランドセイコー規格」が登場したことで、より厳しい基準がグランドセイコーのコレクションに適用されるようになりました。

この「新グランドセイコー規格」では検査期間、姿勢差、精度、環境温度の面でスイスクロノメーターを超える基準が設定されており、店頭に並ぶグランドセイコーのメカニカルコレクションはその高い品質が約束されているのです。

ちなみに、このグランドセイコー規格には上位規格にあたるものも存在しています。それが、「グランドセイコースペシャル規格(GSS規格)」です。こちらの規格の精度基準はなんと-2~+4秒以内に設定されており、世界的に見ても極めて高水準な精度が設定されています。

このGSS規格が採用されているモデルは、文字盤に「SPECIAL」ロゴが記されています。




クォーツ式腕時計の台頭ののち、グランドセイコーをその最高峰に押し上げた存在である9Fクォーツ。その精度も9Sメカニカル同様、世界的に見て非常に高い水準にあります。

具体的な数値で表すと、一般的なクォーツウォッチの精度が月差±20秒ほどであるのに対し、9Fクォーツは年差±10秒という、1年で10秒しかズレない圧倒的な精度を実現しています。

その精度を作り出すのは、歯車の衝撃を抑える機構や、水晶体の温度を測定制御する機能、3針の独立等に代表される革新的技術の数々であり、腕時計の良し悪しを精度で判断するのであれば、グランドセイコーは世界的に見ても優秀な腕時計と呼べると思います。

なお、こちらの9Fクォーツにも精度を追求した特別精度モデルが登場しており、その精度は年差±5秒と研ぎ澄まされています。文字盤には星のマークがあしらわれているのも特徴となっています。

第3のムーブメントであるスプリングドライブは、機械式と同じゼンマイ駆動でありながら、クォーツ式と同様に精度を水晶振動子で制御するハイブリッドムーブメントです。

その精度は、水晶振動子をもとにICがゼンマイの解ける速度にブレーキをかけ、一定の速度を保つことで制御されています。

これにより、スプリングドライブは文字盤を流れるようなスイープ運針を特徴としており、その精度は月差±15秒とゼンマイ駆動としては最高峰に位置しています。

また、スプリングドライブでは現行のグランドセイコーで唯一クロノグラフモデルが登場しており、世界一正確な「ゼンマイ駆動のクロノグラフ機能」が備わっている点でも有名です。


クロノグラフモデル



もちろんスプリングドライブにも平均月差±10秒にまで精度を追い込んだ特別調整ムーブメントが登場しており、シースルーバックから覗くローターに黄金の獅子のワッペンがあしらわれているのが特徴となります。


(4)一生モノを叶える充実のアフターサポート

グランドセイコーは腕時計の品質を保証するために、非常に充実したアフターサービスを提供しています。

2021年より5年間に延長された無償保証期間があるのに加え、オーバーホールや電池交換ではケースの研磨などの追加サービスを受けることができます。

部品保管期間は10年間ですが、大掛かりなムーブメントのアップグレードや廃盤がなければ、基本的に購入後10年以上経過しても修理対応をしてもらえます。

また、大きな傷、ヘコミにも対応する外装リペアポリッシュサービスを提供しており、年季の入ったモデルであっても新品に近い輝きを取り戻すことができます。


アフターサービス 品質保証  



参照元: 「HARADA」Webサイト

以上

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