今の延長線上に未来はなさそう
「AI2041 人工知能が変える20年後の未来」を読みました。
10本のSF小説が載っていました。その中でも、「金雀と銀雀」の話の感想を。内容は、集団教育ではなく、個人それぞれにあったAIによる教育をしている世界でした。私は、今Geminiなどの生成AIに質問をして勉強をしています。ただ、カリキュラムやシナリオがないため、専門書・参考書のたぐいを買ってきて、それのもくじの順に勉強しています。たぶん、この小説の中の教育用のAIは、カリキュラム、シラバスがある状態で、各人の特徴と成長スピードに合わせた教育をしてくれていそうでした。
そう思うと、もしホントに15年後に個人教育に代わっていたら、未来人はきっと「15年前は皆画一的に同じ教育を同じ場所でしていたなんてありえない?」っていいそうだなぁと思いました。学校では、その各人のAIのチューニングをするような場所っぽかったです。個人の成長に合わせて変化するAIが常にいてくれる感じ。卑近なたとえだと、スマホの検索履歴から本人に合わせた検索結果を出す感じだと思います。
そうなれば、きっと勉強ビジネス・大学ビジネスにも終止符が打たれて、本人が本人にあった成長をして、本人にあった職につけるはずで、その途中にある大学や予備校、塾でお金をおとす必要がなくなると思います。学力で正当に評価される時代はよかったと思います。内申点が加味されて決まる進学先って、それは、どうにでもなりそう。金持ちのボンボンは昔アホだと学力がなくて、進学が難しかったのが、"内申点"のおかげでそんなに賢くなくても、先生の匙加減で進学ができるだから。その私の考え、気持ちはさておき。
閑話休題。
「大転職時代」も興味深かったです。もし、お金を気にしなくてよくなって、人は働かなくて済むようになったら、あまった時間を人は何に使うのか。ギャンブル、麻薬など怠惰な生活を送る人が出てくる可能性があります。治安維持にお金がかかりそうです。治安の悪化で一番困るのは、政治家。それならいっそ、ゲーム漬けにして、個人の人生の質は落ちても、社会に影響を与えないようにする。そんな選択肢もあるのかもしれません。
私の普段読んでいる本の一部にも、本気で中国がAIによる無人工場をたくさん作ると、人が働く場所がなくなって暴動が起きるから、革新的な技術による職の削減はいっきにはしない、とかなんとか。
ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の導入論はあるけれども、お金を充足させても、生きる意味がなければ、うまくお金も使えません。UBIは方向性もセットにしないといけない。
私はいまもし、お金が足りて仕事をしなくて済むなら、きっと10年は楽しく生きていけます。なぜなら、子育てがあるから。そして、毎日子どものための安心安全の料理もするし、必要がなくて子育ての勉強をしているでしょうから。でも、子育てがなかったら、あまった時間は何をしているのだろうか。
いろいろ考えることが多い本です。スマホが出てくる前と後、ChatGPTが出てくる前と後ではガラッと生活は変わりました。このような技術的なブレークスルーが今後2年おきにおこれば、10年後の生活様式は想像できません。このSF小説のような世界が一部は始まっているような気がします。そのときに、重要になってくるキーワードはきっと"社会契約"だと思いました。本書にもよく出てきていました。ルソーの社会契約論を読み直すか、、、
著者は、折りたたみ北京でいくつかの短編小説を書いていた陳楸帆です。中国は、ここ数年SFが発達しやすい文化のようです。
近未来予想としては、↓のが興味深かったです。
