『200億ドル』を出しても革ジャンが買いたかったもの | NVIDIAがGroqに見た境界線
2025年12月24日、クリスマスイブ。
静まり返る市場の中、突如、NVIDIAとGroqが200億ドルという大規模契約を発表した。
市場の反応は薄かった(イブだしね…)が、私はこの契約に非常に興奮すると同時に困惑した。200億ドルといえば、2025年のNVIDIA純利益の約3分の1にも相当する額であり、過去最大の投資であったMellanoxの約69億ドルをも超える巨額だ。
それなのに「買収ではない」という。「非独占ライセンス契約」だ、と。
(おかしい…)

普通、200億ドル払えば会社ごと手に入る。競合を消し去り、技術を独占する。それがM&Aの常識だ。しかしNVIDIAは、GroqCloud(クラウドサービス)を取引から除外し、Groqが独立して事業を継続することを認めた。CEOのJonathan Rossら幹部と一部チームはNVIDIAに移籍するが、Groqの会社自体は残る。
これを聞いたとき、私は考えた。
(これ、革ジャンは会社を買ったんではないな…)
3ヶ月前の評価額69億ドルに対して、131億ドルものプレミアム。この上乗せ分で何を買ったのか。製品ロードマップでも、顧客基盤でもない。
Jensen Huangが本当に欲しかったのは、推論計算における「境界線」を引くための「知識」だと私は考える。
本稿では、この異例の取引が投資家に示唆するものを、技術的・戦略的観点から徹底的に分析し、NVIDIAの今後の戦略を考察する。
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