日差しが眩しい。
掌縁堂の悪ふざけ挑戦。
ほんの数行で、
季節が変わる瞬間を記録してみたくなった。
大げさなことは書かなくても、
息の白さひとつで、
“生きている”が確かめられる気がする。
─光と冷えのあいだに、秋がある。
日差しが眩しい。
どこか少し冷える。
喉、痛めそうだ。
これだけで、
僕の秋は訪れる。
【あとがき劇場|きなことわらびの秋問答】
きなこ様
「……坊っちゃま、“日差しが眩しい”などと、詠んでおられますが...
これはもはや“お昼寝前の猫”の心境となんら変わりませぬわね?」
わらび王
「うむ。あくびが出るのも無理はない。
“これだけで僕の秋は訪れる”……ときたか。
実際は、腹が冷えて風邪をひくやつじゃな。」
きなこ様
「つまりこれは、詩ではなく──
“季節と胃腸の境界線にいる猫の記録”という解釈でよろしくて?」
わらび王
「まさに。掌縁堂、恐るべし。
次は“冬毛スイッチの押される瞬間”でも詠む気かもしれぬ。」
きなこ様
「その時は、わたくしの肉球にて、“風流”という名のパンチをお見舞いして差し上げますのよ。」
……きなこ様はそのまま、
日差しの中であくびをひとつ。
わらび王は、ただ黙って座っていた。
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