風のドラゴン
風のドラゴン
※ギデオン(街)
※主人公は翼竜に乗り、戦ったり、指示を出したりします。
朝 場所 街の上空
ウィル「ノア、新しい街ギデオンに到着だ!この街ではどんな風が吹くのかな!?楽しみだ!」
※ウィル(主人公)
※ノア(青いドラゴン、左が青で右が黄色のオッドアイ、ウィルの相棒)
朝 場所 民家
ロルフ「早くお前の呪いを解いてやれれば、この苦しみからお前を解放できるのに・・・。」
※お前=セレーナ(ロルフの妻)
※ロルフ(街の英雄、魔剣士)
※ベッドの上で寝たままのセレーナ。
セレーナ「・・・。」
ロルフ「セレーナ、行ってくる。」
朝 場所 外
町人「やあ、ロルフ、今日もドラゴン探しか?」
ロルフ「ああ。」
町人「早くセレーナさんの呪いが解けるといいな。」
ロルフ「そうだな、俺は町の皆に手助けしてもらっているのに、クソ!」
町人「あまり、思い詰めるなよ。」
ロルフ「ああ、すまない。」
※その場を後にするロルフ。
町人2「ロルフさん、やっぱり元気無いですね。」
町人「いくら町の英雄でも、ああ見えて気丈に振る舞っているんだ。仕方ない。俺も妻が同じ目に遭ったら、立ち直れないからな。」
町人2「早く夫婦二人、元気になるといいですね。」
※街の広場に着地するウィルたち。
ウィル「よいしょっと。」
一般人「おい見ろ、竜だぜ。」
一般人2「ああ、俺も久しぶりに見る。かなりでかいな。」
一般人「あれぐらい大きくないと、人を乗せられないからな。」
ウィル「やっぱり僕たちは珍しいみたいだね。まあ、なれたけどね。」
ロルフ「なんだ、この人混みは?」
※人混みを除き混むロルフ。
ロルフ「あれは・・・、オッドアイの竜・・・!?竜を殺せばセレーナは・・・。」
※人混みをかきわけ一般人を押し倒すロルフ。
ロルフ「どけ!」
※押し倒される音『ドサ!』
※人混みを抜け剣を抜くロルフ。
一般人「おいロルフ、お前の妻のことはわかるが、いくら何でも飼い主がいる竜を・・・。」
ロルフ「うるさい!お前らに俺の気持ちの何がわかる!」
ウィル(なぜ、あの人は剣を?それに黒い風を感じる。)
ロルフ「フレイム!!」
※ロルフは左腕から炎を放った。
ノア「!!?」
※ノアは翼を広げウィルに被害が無いよう庇った。
ウィル「いきなり何をするんです!?」
ロルフ「その竜の・・・、その竜の首を俺によこせ!!ソニックカッター!!」
※ロルフは音速の刃を放つ。
ノア「ブボオー!!」
※ノアは応戦して火球を放つ。
※爆発音『ドーン!』
※音速と火球はぶつかり合い、大きな音を立てた。そして、ウィルはノアとロルフの間に立った。
ウィル「・・・。」
ロルフ「そこをどけ!ガキ!」
ウィル「理由も聞いてないのに戦うなんて、剣をおろしてください。」
ロルフ「どうやら斬られたいようだな!」
※剣を構え、ウィルに剣を振り落とすロルフ。
ドリュー「やめ!!!」
ドリュー(町長)
※ドリューの声で、剣が止まるロルフ
ロルフ「ドリュー町長!」
※ロルフは少し間をあけ。
ロルフ「すまなかった。」
※頭を下げた。
朝 場所 酒場
ドリュー「さて、何から話せばいいか・・・。私はドリュー、この街の町長をやってるものだが。先ほどは街の者が失礼した。旅の人、名前は?」
ウィル「僕はウィル、魔界を開く鍵を探して世界を旅しています。」
ロルフ「魔界!?お前は魔界に行こうとしているのか!なら、サイクロプスについて何か知っているか!?」
ドリュー「ロルフ、落ちつけ。」
ロルフ「・・・すまない、俺はロルフ、魔剣士だ。先ほどは急に剣を向けてすまなかった。」
ウィル「謝ってくれればいいんです。それより僕はロルフさんが、なぜ、僕たちに剣を抜いたことを知りたいんです。」
ロルフ「・・・。」
ドリュー「そうだな、それはロルフ本人から話した方がいいな。ロルフ話してやれ。」
ロルフ「・・・わかりました。俺にはセレーナという妻がいて。半年前に妻と草原にハーブを取りに行ったんだが。」
回想
朝 場所 道
セレーナ「あなた、今晩の晩ごはんは鳥の香草焼きよ。」
ロルフ「そうか、それは何より楽しみだ、ハーブを採って早く帰らなければな。」
昼 場所 草原
セレーナ「うーん、いい風。空気も美味しい。あ、あそこに探してたハーブがあるわ。」
ロルフ「よし、俺もお前が沢山料理に使えるよう、籠に沢山ハーブを摘み取って置こうか。」
セレーナ「私もあなたが夫で嬉しいわ。ありがとう、あなた。」
ロルフ(セレーナも喜んでいて、ここまで来た甲斐があったな。)
セレーナ「あら、美味しいそうな木の実ね、少し味見しちゃおうかしら。」
※セレーナは木の実を籠に摘み、少し口に含んだ。
夕方
ロルフ「よし、もう暗くなってきたしもうそろそろ帰るか。セレーナ!」
セレーナ「何、あなた。」
ロルフ「もうそろそろ帰るぞ。」
セレーナ「そうね。」
サイクロプス「待て!」
二人「!?」
※空間が裂け、姿を表すサイクロプス
サイクロプス「ここは私の場所だ、荒らした奴は殺す!」
ロルフ(何だ!?この魔物は、前はいなかったが。)
※剣を抜くロルフ
ロルフ「セレーナ!お前は下がっていろ。」
サイクロプス「私に挑むとは、いい度胸だ!叩き潰してやる!!」
ロルフ「フレイム!」
サイクロプス「フン!!」
※サイクロプスは右手に持った棍棒で、ロルフの放った火炎を掻き消した。
ロルフ「な!?」
※ロルフは驚きを隠せなかったが、すぐさま。
ロルフ「くそ!ソニックカッター!!」
サイクロプス「フン!無駄だ!」
※サイクロプスは音速刃も棍棒で掻き消した。
ロルフ「な・・・、何だと!?俺の魔法が効かないだと・・・!?」
※サイクロプスは不適な笑みを浮かべた。
セレーナ「ごほごほ。」
ロルフ「セレーナ!?」
サイクロプス「ククク、ハハハ!」
ロルフ「貴様、何がおかしい!」
サイクロプス「その女が口にしたのは、魔界の木の実。口にすれば呪いで永遠の眠りにつく。」
ロルフ「何!?呪いを解く方法は!?」
サイクロプス「オッドアイの青い竜を殺して首を持ってこい、そうすれば呪いを解いてやろう・・・。」
ロルフ「嘘じゃないだろうな!?」
サイクロプス「嘘じゃない。俺は誠実な奴は好きだ、その竜の首を持ってくればな。」
ロルフ「・・・わかった、その竜の首を持ってこればいいんだな。」
※サイクロプスは不適な笑みを浮かべた。
サイクロプス「俺はいつでも、お前が竜の首を持って来るのを待っている。いつでもここに来い。ハハハ!」
※サイクロプスは笑いながら去っていった。
回想終了
ロルフ「俺はその日から竜を探し回った、だが、どこに行っても条件に合う竜を見つけることができなかった。」
ドリュー「我々も探すのを手伝ったんだが、見つからず、困り果てたところに君たちが来たんだ。」
ウィル「・・・話はわかりました。呪いの原因はサイクロプス、アイツです。奴を倒せばセレーナさんの呪いが解けるでしょう。僕たちがサイクロプスを倒しに行きます。」
ドリュー「倒すって、君はロルフの話は聞いていたのか、彼が挑んでも敵わなかった相手だぞ。」
ウィル「だからです。誰かを見捨てて生きるよりも、誰かを信じて死んだほうがいい・・・。それに、そのサイクロプスは僕の知っている魔界の手の者かも知れませんし、ロルフさんやセレーナさんのことを見捨て、旅だつことはできません。」
ロルフ「お前!」
ウィル「僕たちは大丈夫です。」
ロルフ「気持ちはありがたいが、だが、お前を一人で行かせるわけにはいかない。」
ウィル「・・・。」
ロルフ「それに、これは俺の問題だ、お前にこれ以上迷惑をかけられない、俺も一緒に戦わせてくれ。」
ウィル「わかりました。あなた見たいな強い方が味方について心強いです。必ずサイクロプスを倒しましょう。」
ロルフ「町長、妻を頼む。」
ドリュー「わかった。必ず生きて戻れよ。」
昼 場所 広場
ロルフ「ウィル、ところでお前、サイクロプスがどこにいるのかわかるのか?」
ウィル「大丈夫です。見ていてください。」
※ウィルは目をつぶり意識を集中した。
風が吹く音『ブワ!』
※ウィルを掻き分けるように風がふいた。
ロルフ「!!?」
ウィル「北東から黒い風を感じる・・・。サイクロプスは北東の草原にいます。」
ロルフ「策敵・・・それが、お前の力か。」
ウィル「はい、自分は非力ですが、この力のおかげで周りに迷惑をかけないぐらいには・・・。敵の居場所を探る他に、風が少し近い未来を教えてくれるんです。」
ロルフ「そうか・・・。準備はいいな、では、出発しようか。」
昼 場所 草原
ウィル「この辺りですか?さっきの風は、ここから強烈に吹いたと思うんですが・・・。」
ロルフ「場所は間違っていない。だが、奴の姿が見当たらないな。」
※ウィルは風を読んだ。
ウィル「この辺りから黒い風を感じる、ノア、ファイアーブレスだ!」
※ノアが火を吹きかけた空間が歪みサイクロプスの神殿が現れ、玉座にサイクロプスが鎮座していた。
サイクロプス「ふん、やはり貴様か、ウィル。」
ウィル「僕を知っているということは、やはり奴の手先だな。」
サイクロプス「ふん、役に立たんな、人間同士を戦わせて殺しあいをさせる。お前なら必ず殺れると思ったんだがな、ロルフ。」
ロルフ「俺を利用して、ウィルの竜を殺させる・・・。狙いが外れて残念だったな。」
サイクロプス「フフフ、その程度のこと、私には関係無い。なぜならお前たちはここで死ぬのだからな。」
ロルフ「ふん、粋がれるのも今の内だ、俺はお前に会ったその日から、剣と魔法の修行は怠らなかった。ウィル、行くぞ!」
ウィル「はい!!(前の相棒のためにもここで死ぬわけにいかない!)行くぞ、ノア!!ビジョン!!」
※ノアの右目が光を帯び、目から電流が走る。
サイクロプス「その目は、あの忌々しい竜の力か!死んでも、なお、我々の邪魔をするか!」
ロルフ(あれが、ウィルの以前死んだ竜の力を受け継いだ、二人の力、動体視力を強化する能力、ビジョンか。)
サイクロプス「私に戦いを挑んだこと、後悔させてやろう!」
ウィル「ノア、ファイアーブレスだ!!」
※火を吹く音『ゴオー!』
※ノアは火を吹いた。
ロルフ「ソニックカッター!!」
※ロルフは音速の刃を放った。
サイクロプス「ぐお!この程度。」
ロルフ「どうだ、空と地上から同時に攻められたら、防ぎようがないだろ。」
サイクロプス「小賢しい真似を!」
ウィル「ノア、そのままファイアーブレスだ!」
※ノアは火を吹いた。
ロルフ「ソニックカッター!」
※ロルフは音速の刃を放った。
サイクロプス「く!」
ウィル「よし、怯んだな!近づいてアイアンクローだ!」
※ノアはサイクロプスとの距離を詰めた。
サイクロプス「甘い!」
※サイクロプスは棍棒でウィル達を叩きつけた。
ウィル「ぐああ!」
ロルフ「ウィル!!」
※ノアとウィルは撃ち落とされ地面に直撃する。
ロルフ「大丈夫か!?」
ウィル「僕は大丈夫です!それよりノアが!」
ノア「グルルルル!」
※ノアは力を振り絞って立ち上がる。
サイクロプス「ハハハ、私の一撃を受けといて動けるとは、しぶとい蝿だな。」
ロルフ「ウィル、ノアは飛べるか!?」
ウィル「行けるだろ、ノア!」
ノア「グルル!」
※ノアは返事を返すように鳴いた。
ロルフ「(もう少し奴の体力を削ってから放ちたかったが、致し方ない。)ウィル、俺の魔法で奴の動きを止める!」
ウィル「例の魔法ですか、なら、失敗は許されませんね。」
ロルフ「そうだ、この魔法は魔力の消耗が激しい、今の俺では一発が限度だ。」
ウィル「僕たちもさっきの一撃でぼろぼろです、もし、次の一撃を受けたら終わりでしょう・・・。ですが、奴の弱点である目を貫くことはできません・・・。わかりました。その賭け、乗りましょう。」
ロルフ「サイクロプス、これは、お前を倒すために、この半年間磨き続けた、取って置きの魔法だ!食らえ!ブリザード!」
※ロルフは凄まじい冷気を放った。
サイクロプス「この冷気は!?」
※サイクロプスはロルフの魔法で全身が氷づけになった。
サイクロプス「う、動けぬ!!」
ロルフ「ウィル、今だ!!」
ウィル「アイアンクロー!!!」
サイクロプス「ぬわああ!!?ぬかったは!!!」
※サイクロプスは崩れ落ち前のめりに倒れた。
ロルフ「よっしゃー!!これで、これでセレーナは!」
ウィル「やりましたねロルフさん。帰って勝利を街のみんなに報告しましょう。」
ロルフ「ああ、そうだな、お前たちも俺の戦いのために、よく頑張ってくれたな。感謝してもしきれないな。」
ウィル「いえ、止めを刺したっといっても、ロルフさんがいなければ倒せませんでした。」
夕方 場所 ギデオンの街
ドリュー「お前たち、生きて帰ってきたな・・・。その顔はいい報告を聞けそうだな。で・・・、サイクロプスは?」
ロルフ「倒したよ。ウィルのおかげでな。」
ドリュー「何と!倒したのか。これは祝祭をあげなければならないな。ウィル、君のおかげで渓谷の邪気は祓われた。街の住民の代表として感謝するよ。」
ウィル「そんな、ロルフさんがいなければ勝てませんでしたよ。」
※二人を囲む人混みの中から女性が声をかけた。
セレーナ「あなた!」
ロルフ「セレーナ!」
※抱きしめ合う二人。
数日後の朝 場所 ドリュー邸
ドリュー「ウィル、体調はどうだ?」
ウィル「ええ、街の皆さんのおかげで、すっかり元気になりましたし、ノアの怪我ももとどうりですよ。」
ドリュー「それは何より、君にそう言ってもらうと街の代表として嬉しいよ。それでだなウィル、君を私の屋敷に呼んだのは、君に渡したい物があるからだ。君は魔界の扉を開くための鍵を探しに、旅をしていると言っていたね。」
ウィル「そうですが・・・。」
ドリュー「そのひとつが、私の手元にある。」
ウィル「・・・!?」
ドリュー「今まで、悪い手の者に渡らないために、隠してきたんだが。今回の件でロルフを救ってくれた、君を信頼していいと思ってね。君に鍵を託したい。」
ウィル「いいんですか?」
ロルフ「何を謙遜しているんだウィル、お前は俺たち夫婦の恩人だ、お前は鍵をもらうにふさわしい。」
セレーナ「この人、言わないだけだけど、鍵のこと、ずっと頭を下げていたのよ。」
ロルフ「な、余計なことを!」
ドリュー「フハハ、さあ、これがその鍵だ、受け取ってくれ。」
ウィル「ありがとうございます。これで、また目的に一歩、進むことができます。」
昼 場所 広場
ロルフ「もう、行くのか?もう少しこの街にいてもいいんだぞ。妻も料理の腕を振るいたいと・・・。」
セレーナ「あなた。」
ロルフ「わかっている。」
ウィル「ロルフさんありがとう。」
ロルフ「お前なら魔界の門を開いて、仇を倒すことができるだろう。頑張れよ。」
ドリュー「私たちも、君にしてやれることはこれぐらいしかできないが。」
ウィル「ドリューさん。」
ドリュー「私からも、君の旅の幸福を祈らせてほしい。必ず生きて目的を果たしてくれよ。」
ウィル「いえ、その気持ち、鍵をいただけただけでもありがたいです。」
ドリュー「道中気をつけてな。」
ウィル「皆さん、ありがとうございます。では、また会う日まで。」
終わり
