【コルミノEP07】宿命ごと、抱きしめる。(ドラマ感想)
※激しくネタバレを含みます。
ア゙ア゙ッ!!(発作)
ごめんなさい。
私は未だにラストに取り残されております。
大人なんだけど、地団駄踏んでもいい?
「答え合わせ回」でしたね。
これまでの余白を埋めるがごとく、伏線が怒涛に回収されていく。愛(と村田)が駆けずり回り、琴葉の宿命に近づいていく。
でも私は、ラストを飲み込むのに必死です。てか飲み込めてない。吐いてる。上の空です。頭がからっぽなので、両手が動くに任せて感情をメモするスタイル。
7話だよ!?
つぎ最後だよ!?
「振り出し」に戻ったんですけど!?!?
ただ、これは裏ルートの「スタート」地点なんで。経験値が引き継がれる爆速ショートカットルートなんで!!頼むよほんと…
7話予告↓
◎琴葉をたずねて三千里
ジャンプ台となる束
琴葉が去った部屋で、ひとり「青」をまとう愛。
オープニングに踊る「琴葉」がこんなにも貴重になるとは、5話までの浮かれポンチな私は知る由もなかった。絡み合った手が離れるのも・・・嗚呼。
6話の琴葉が閉めたんか?ってくらい中途半端に開いたカーテン。薄ぼんやりとした部屋に溶け込む愛。連打されるインターホン。
「やあ、おはよう。」
・・・。
束ぇェーーーーーーーーー!!!!
みなさんせーので、
束ぇェーーーーーーーーー!!!!
ほんと毎日迎えに来てほしいいくらでも出すから。どんだけでもインターホンかき鳴らして。私を布団から連れ出して。あんな爽やかさで出迎えられたら極度の出不精で名が通るわたくしでも何処にでも行けます、いや行きます。(自分で出ろ)心に束を住まわせるにはどうすればいいですか?(知るか)
すがすがしい朝の空気に不似合いな愛のダル着と、ちょっとボサついた髪がレアで。琴葉といる時と真逆で、ほんとに…
束「どうしたの?もう3日も休んで。」
愛「…ごめん」
束「…答えになってないなぁ↝」
この!!(しょうがないなぁ、やれやれ…)って感じで、語尾が上がるのが!!好き。
あと、琴葉"ちゃん"って言うのも計り知れなく良い。偏見なくみんなを平等に扱う感じ。好き。
束「振られたぐらいで、ここまで落ち込むタマじゃないでしょ?めぐみちゃんは。」
その「鋭さ」に、これまでに見せてきた「柔らかさ」とはまた違う種類の、束の優しさが溢れている。いつ何時も朗らかに笑っていた束だからこそ、真剣なまなざしが、刺さる。緩急が……緩急がえぐすぎます束さん…。
束「めぐみちゃんは、どうしたい?」
…忘れてた。
束は愛のメンターです。
ここで「どうしたい?」って聞くんですよ束は。
答えを自分で考えさせるんですよ束は!!
友だち越えて上司なんですよ束は!!!!(違)
束「これは、めぐみちゃんの人生だよ。」
4話とは異なる、背中をバッシ―――――ンッってぶっ叩いてくれるこの重み。まっすぐ愛の目を見つめて。口はほとんど動いていないのに。声を荒げてもないのに。あの静寂で、この重み。
みなさんもう一回いける?
束ぇェーーーーーーーーー!!!!
(近所迷惑)
いつでも皆を後方支援する束。じゃあその束を支えるのは誰?って7話にして気になってきた私。「いい人」の痛みには、気づきにくいものだから。ただ、束にはそんな心配も無用と思わせるほどの「余裕」があります。どうやったらその年齢でその余裕を醸し出せるんでしょうか。本出して。
バカ高い跳び箱の前で逡巡している愛の、強力なジャンプ台になった束。もう愛は止まりません。超えていきますよ、すべてを。
~瀬〇康史~
真心直送産のめぐみが、生きている。
これはもう、恋というより、The 純愛です。
(TVer勢にこびりつくあの声)
村田学ぶ
ほんと、いい塩梅でやってきてはストーリーをぐるんと展開させてくる村田くん。琴葉に路チューし、愛に胸パンされ、なんと7話では「琴葉をたずねて三千里」(村田Ver.)を決行していた。その悪旅が目に宿ったような、ブラックホール村田。
自分の好きな人と交わった人に話を聞いていくなんて、そんな精神的拷問みたいなことやれる村田の「愛」も相当です。というか、最初から一貫して愛に真面目なんですね、彼は。
「宿命だから。」
村田によって明かされた「義務のように淡々とした琴葉の交わり」には、2つの意図が含まれるように思えます。
・「母親と同じ」ことを受け入れている。
(宿命に飲み込まれる)
・「あの女の相手をするために生まれてきたような名前」を拭いさろうとしている。
(宿命を忌避する)
この間で渦巻き揺れ動く「葛藤」こそが、琴葉を押しつぶしているのではないか。どれだけ時がたっても、どこに行っても「拠り所」がない不安定さを与えているのではないか。呪いをかけているのではないか。そう思ったり。
「琴葉はきっと、愛なんて求めてない。」
こうやって文字にすると、その虚しさが胸に迫ってくる。確かに、宿命に飲み込まれるにせよ宿命を忌避するにせよ、そこに「愛」はいらない。だから今までは求めなかった。でも、そのせいで呪われ続けているともいえる。根本的な解決はそこにはないから。
宿命を昇華するには、もう「愛」しかないんだよ、琴葉。琴葉ァ!!
子どものような狂気
琴葉の母である橋立天(そら)。
やっと読み方が分かった。
闇をまとってヌッと表れる天。(今は外が明るいので、本当に暗闇に顔だけ浮いてる。ホラー。)
ほんと、子どものようでしたね。
不安定で定まらない声のトーンも、「お前のものは俺のもの」的な天真爛漫な傲慢さも。
天「あなた、あの子のお友だち?」
愛「…いいえ、恋人です。」
驚愕から一転、敗北へ。そして勢いよく嫉妬に塗れる目。ほんとうに子ども。「がまん」ができない、自分をコントロールできない子ども。
愛「きっと琴葉は会いたくないと思います。あなたに。」
この愛の、突き放すような冷酷な声が、視聴者の総意。愛いいぞ…
天「だから?」
・・・・・・えええええええ…
もうだめじゃん。
逃げらんないじゃん。
子ども並みに聞き分けないじゃん。
悪気のない無垢な狂気が一番厄介。ほんとうに。
アアッ!!(台パン)
その後、愛が天の過去を調べましたが、「一年の実刑判決」でしたね。一人では一生解けない呪いを2人にもかけておいて、一年か…。
アアッ!!(台パン)
このシーンを見ると、4話で琴葉が言っていた「完璧に看病する母親」から感じる「優しさ」の意味合いが変わってきます。
それはおそらく、女の子がままごとで人形に与えるような優しさだった。
髪をとかしたりご飯をつくったりすごく丁寧に世話をするけど、どこまでも見様見真似で「欲」の発散でしかない、そういう「優しさ」。持ち運ぶ時は平気で首をひっつかむ、そんな道具感を内包した「優しさ」。
回想シーンで、すべての伏線が回収されました。1話で疑問に思った琴葉のあの「怯え」も、琴葉が母親に激昂した理由も、すべて。
母親からの性的虐待。
社会に認められない「宿命」ほど、癒えないものはない。自分の中で必死に、無理やり、落とし所をみつけないといけない。でもそんなこと出来るはずもなく。
◎宿命ごと抱きしめる
その「名前」が呼ばれた時。
愛「いつも先にいるんだね。」
琴「うちは1歩先にいる女だから。」
この台詞、2人が一生交わらないことを琴葉が悟っているようで心臓がギュッとなる。2人の立つ土台が、根本から違うことを悟っているような。
深海のように暗い、宿命に沈む琴葉。
手を伸ばす愛。
「橋立夜伽」
琴葉の本名。
社会が認めてくれない「宿命」を、琴葉は改名という手段で裁判記録に刻み付けた。認めさせようとした。証明しようとした。ひとりで、宿命を、精一杯なだめようとした。でも、無理だった。呪われるしかなかった。
それを今、愛が溶かしていく。
・・・
琴「メグち。ごめん。人は生まれ変われない。こんなうちが、誰かに愛される資格なんてない。」
愛「私は、琴葉のことも、夜伽のことも、愛してる。」
琴「愛。私の名前、本当の名前、呼んで。」
愛「…夜伽」
琴「お願い。もう一度だけ。」
愛「夜伽」
琴「愛。橋立夜伽を見つけてくれて、ありがとう。」
・・・
「見つけてくれて、ありがとう。」
仮初の姿も、宿命そのものも、全部を受け入れる愛にかけたこの言葉。この重みを何と表したらいい?はじめて抱きしめ返したその手の尊さを、なんと表したらいい?
ルフィの腕の中でエースが遺した最期の言葉、「愛してくれて…ありがとう!!!」に匹敵する破壊力。(今のところこれが一番しっくりくるんです。)
そう、琴葉の宿命が愛によって昇華された瞬間。
そして、舞い上がりきっている私たちは気づかない。
琴葉が、「愛してる」に「愛してる」と返さないことを。
振り出しに戻る…?
…なんか言葉の破壊力の割に、俯瞰でみたら琴葉の顔冷たくない?え、なんで??
「これでうちら、友達だね。」
あああアアアァァァァァァ・・・・・
ほんまに1回死んだ。琴葉が。
そんで生まれ変わった。
それくらい振り出しに戻った顔。
1話の挑発的な笑みではない。
でも、他人行儀な。そんな笑みを浮かべて。
友達…友だち…ともだち…トモダチ
友達の定義ってなに?
遠い…遠いよ琴葉…
そんなに真面目にゲームせんでも…
そんでまだ「うち」なのは何でや…
ここで、
愛の目が絶望に浸る。
(この表情…これまでの愛の中で最も闇を湛えたこの顔…)
こんなに近いのに、今までで一番遠い。
そんな絶望に瞬時に染まって、脳がゆっくりとその絶望に侵食されていって。
そして愛とともに、
某梅酒のCM並に現実に引き戻される私。
(TVerありがとう)
冒頭に戻る。
海外の方にも響いているのは、余白のある言葉の美しさに加えて、映像で魅せているからなんでしょうね。ほんと、TVerの勢いが凄まじい。
・・・最終話、梅酒飲みながら見よかな。
