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sora_michi_109
【かき氷シリーズ】君は最強
「おつかれさま」
スポーツドリンクを差し出され、おれは思わず後ずさっていた。
「親のクーラーボックスから取ってきた。とうや、がんばったから」
「がんばっても、2位だったし。あいつは抜けなかった」
小学校の運動会のリレーで2位止まりだった悔しさも、幼いから味わえる精一杯の悔しさだった。
全力の笑顔と共に差し出されたペットボトルは、その後しばらくおれの机の上に置かれていた。
けど、いつからだったか……そうだ。
美也とまともに話せなくなった頃には、ペットボトルはもうなくなっていた。
───
『透也、透也ってば』
スピーカーからの大音量で我に返った。
美也の番が終わったのだろう。マイクを持ってコチラを睨んでいる。
「私の今の歌、聞いてなかったでしょ〜」
ほっぺたを膨らませた美也に睨まれて幸せな気持ちになっている自分を見せまいと、おれは必死に次の曲を選んでいた。
「次も私が歌う。今度は練習に付き合ってもらうからね」
デンモクを奪われ、美也は鮮やかに次の曲を入れた。
画面には『私は最強』のタイトルが浮かぶ。
一生懸命唄わなくても、歌声に能力がなくたって。
いつかのスポーツドリンクが僕の心臓だし
君は最強だよ
《今週の三題噺》
1.運動会のリレーで2位
2.ペットボトル
3.私は最強
3作目にして【かき氷シリーズ】と銘打ちました。
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ライラン8日目✨

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