【創作大賞感想】 「PKを蹴った花嫁」空原ゆにさん
※この物語はフィクションです。
「PKを蹴った花嫁」のエッセイに触発されて書いた二次創作感想となっております。
ただ、空原ゆにさんの作品に対する感想は作者の本心である事をここに記しておきます。
「この息子、ガチだな」
ティラノサウルスレースに参加する息子の写真と共に、この言葉を添えたSNSがバズった。
すぐさまリプライに、この言葉の元になった空原ゆにさんの「PKを蹴った花嫁」のnote記事を貼り付ける。
と、またたく間に
「この〇〇、ガチだな」
がネットミームとして流行った。
凄い。
としかいいようがなかったけど、でも、ゆにさんの渾身のエッセイから生まれたんだから当然と言えば当然か。
印象に残る言葉はいくつもある。
まず、最初の
自由が回収された。
痺れる。なんだろ。なくなるとも、縛られるとも違う、このどうしようもない感じ。
運ばれていく感じ。
それをピタッと表現している。
あー、早く本人に伝えたいなぁ……新幹線の時間までまだあるな。
もう一度読もう。
と、私は旅行鞄の中から再びスマホを取り出し、ゆにさんの「PKを蹴った花嫁」の記事を読み出した──
そうそう、ゆにさんの旦那さんのエピソードにいつも優しい気持ちが生まれている事も伝えなきゃ。
旦那さん本人はサッカー好きなわけではないんでしょ?
でも、辛そうな婚約者(式前だから一応婚約者としておく)を助けるため考えたのが披露宴でのPK戦。
ぶっとんでる。
そして
愛が深い。
さらに、ゆにさんが旦那さんの愛の深さをちゃんと実感している所も、単なるノロケではなく、二人が育んでいる愛の形が伝わるようでとても心地良い。
極めつけは、メインイベントの披露宴でのPK戦当日。
酔わないように気をつけているゆにさんの
プレイヤーが千鳥足でボールを蹴るなんて、ありえないからな。
という言葉がPKへ向けてのガチさを現している。
面白い。
そりゃ、ウエディングドレスの下のスニーカーを見て「この花嫁、ガチだ」と言わせるわけだ。
ゲストはきっと、スニーカーだけを見てガチだと思ったわけじゃないだろう。
そのスニーカーを見せる花嫁の表情、言葉の抑揚。
全てが「ガチだ」と思わせる。
レースたっぷりのドレスの裾を少し上げて、ボールを蹴る花嫁を想像するだけで面白い。
ゴール前で構えている新郎だって面白いが、ゆにさん本人のガチさが一番面白くて一番自分を表現出来ていて、一番読者を惹きつける魅力だ。
引き分けになるのを少し納得出来ていない感じとか、ガチさと自分の線の太さを感じさせる。
「おい、もう行かなくていいのか?」
夫の──私の夫の声で我に返った。
そうだ。もう家を出なければ。
「駅までお願い」
ばたばたと荷物を取り、夫へと送迎のお願いをする。
私の夫は、私の活動を全力で応援するタイプではないけど、私の変わらなさに呆れながらも車を出してくれる。
私だって、まだまだ興味を持って未知の場所へ飛び込んでみたいんだよ。
だから、ゆにさんの初挑戦を支えたくて、売り子手伝いを名乗り出た。
未知って、だいたい優しくない。
ゆにさんの師匠を思わせる名言が、ゆにさんを支えているのかもしれない。
そして、ゆにさんの言葉に私も支えられている。
優しくないからこそ、その未知を乗り越えた話はとても力になる。
記事を、文章を読んで、読まれて。
感動して、支えられて、支えて。
そういう感謝の想いを、まずはできる範囲で現したくて。
私は、空原ゆにさんの初ZINE、個人誌出版の売り子手伝いの為に、新幹線に乗った。
※空原ゆにさんは実際にはZINEを発刊していません(2026/5現在)
この文章は空原ゆにさんの「PKを蹴った花嫁」を題材にした創作です。
感想は作者の本心ですが、作中の“私”の行動とゆにさんの行動は創作です。
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