【感想・考察】良いこと悪いこと 最終話「はじまり」
※最終話放送終了から半年後に、当時のメモや記憶で書いています。
シナリオブックを読んだり、ドラマの見直しもたいしてしていません。
予算の都合で買う気はなかったのですが、メイキングで若干気持ちが揺れてます。
ドラマでディスクがほしいと思ったのは初かもしれない。
⚠️ネタバレ注意、というよりかは、結末を知っている前提で補足説明もなく話を進めています。
放送終了から
小学生時代、キングの考えなしだった数々の言動から始まり、事件の被害の数々も列挙されるOP。
「被害にあった彼らは、本当に殺されなければならない事をしたのだろうか?」
そう、思いながらOPが進んでいった──
最終話を見ながら、いつものようにすぐに感想記事を書こうと思っていた。
その手は、話が進んでいくにつれ鈍くなっていく。
そのまま、最終話の感想記事だけ出すことなく、今まで来てしまった。
一言で言うと、視点のズレを書き表わせられなかったのだ。
一話目から見ていると高木の処遇がかわいそうになり、園子の巻き込まれに腹立しく思う。
今國や東雲、宇都木たちの復讐の方法が絵空事のように感じる。
今國、東雲、宇都木のキャラクターの視点から見れば、復讐の方法も私怨と正義をうまく混ぜた、「自分はあいつらとは違う」といういじめっ子側との差別化が出来た犯行なのだろう。
それを支えにしながら悪いことに手を染めているとも言えるのだ。
彼ら視点の物語を紡ぐとすれば、悲劇の殺人犯と共謀者。
それなのに。
ドラマを最初から見ていると高木の今の姿が、妻が、 子供が浮かぶ。
ドラマの視点が高木の視点で描かれるからどうしても……
高木自身が良くあろうとする親としての面を見ているから……
ここまでされないといけなかったの?という思いが出てくる。
この視点が、このドラマへの感想に表れるのだろう。
このドラマを見て、考えるための材料として活きてくる。
宇都木が捕まった後、日常に戻ろうとする高木。
スナックイマクニにて「高木にしかできないことが まだあるかも」という今國の高木への言葉は、高木のヒーロー願望への刺激だったのだろう。
その後、銃を渡された時に自害するよう促すための……
花音ちゃんがいじめの標的となり、くり返されるいじめ。
東雲が「始めるよ」と言った言葉は高木など見ていなくて、くり返す世界への見せしめの意味合いが強いのだろう。
強い光
週刊アポロに記事を書かれたから高木は園子を責めるのかと思っていた。
意外と園子を責めず、話素直に聞いていた。
高木は園子は強いと言ったけれど。
園子に太刀打ちできないと、自分の弱さを認めていたのかもしれない。
でも、強い強くないの問題ではないのは、園子に同意。
自分にはないものを他人に見た時。
相手を妬み嫉むのか、眩しく思い尊敬するのかはたまた、見なかった事にするか。
行動が分かれる。
その分かれた行動によって、その先の自分の生き方が変わるのだと思う。
「人は、自分で変わろうとしない限り、簡単には変わりません。」
自分で変わろうと思い、変わり、登ってきた園子だから言い切れるこの言葉が、私は眩しい。
「いじめをなくそう」という使命感
・宇都木は運命だと思い、結ばれた恋人を奪われた悲しみが私怨に変わる。
……まぁ、初見のコンサートで出待ちするのは大分……熱が上がりすぎている気もするが、そういう“一途”な気性も後の犯行の後押しとなる原因であると位置づけることもできる。
・「もう俺らをいじめないでくれ」と言った今國は自身の身の上から、この世の絶望を見つづけている。
東雲はライターとして見ていた事件から、人は他人の過ちを自分のものとしない部分、自分が痛まないと他人に石を投げてもいいいと思っている人達を見ている。
そんな世の中でも紫苑は過去を克服して、そこから抜け出した光だと二人は思っていた。
けれど結局、過去の“いじめの元凶”によって奪われてしまった。
この二つの経験には大きな差がある。
宇都木は行動理由として私怨しかないが、今國と東雲は “いじめとその構造へのうらみ”も発生する。
完全な怨みしかない宇都木は怨みを晴らすことを行動理由にしたが、その宇都木をそそのかしたのは二人ではないだろうか。
もちろん、三人とも全員が瀬戸紫苑という光をなくしたという共通言語を持って話し合いをしているつもりだろう。
正直な事を言うと。園子を呼びだした東雲が「いじめをなくそう」と、園子に自分の行動理由を話した時に興ざめした。
タクト学園での紫苑との出会いの描写は、東雲の紫苑への傾倒が伺える。
花音ちゃんへのいじめを誘発しておいて、さらにその自覚があってなお
「いじめをなくそうと動くためだから仕方ない」は、自分の行動理由をそらす行為なのではないか。
今國が高木に、東雲が園子にせまっていく時の今國と東雲の心理描写は、いじめをなくすという正義感に酔い過ぎているように見えた。
その瞬間、ドラマに突き飛ばされたような衝撃を受けたのだった。
第10話の疑問点
今國
「夢のとおりに殺す方法を考えた」
「高木に近づき」
「高木を最終的に追いつめる役割」
「歌は知らない?」
東雲
「報道することで世間を、世界を変える」
あとは???どうするの?
結局、高木を私怨で報道するようにしか見えない。
宇都木
「実行犯」
「学校へ行って大谷先生を脅迫、アルバムとDVDの奪取」
回収されてない
何故、森先生がDVDを持っていた?
『アゲハ蝶』
瀬戸紫苑は、今國と東雲の二人にはなかった『夢』を持っていた。
瀬戸紫苑の“回復”が、二人の希望になり、『夢』を見ることが出来た。
紫苑に会えて良かった
し
世界に光が満ちた
この歌詞、今國、東雲、宇都木、紫苑の4人それぞれの視点での戯曲とも取れると思っている。
イントロサビ“ヒラリヒラリと舞い遊ぶように”
今國、東雲、紫苑→宇都木
一番AメロBメロ“旅人にたずねてみた”
今國、東雲の各自視点
一番サビ“あなたに逢えたそれだけでよかった”
今國、東雲→紫苑
宇都木↔紫苑
二番AメロBメロ“詩人がたったひとひらの”
紫苑→三人
二番サビ“あなたが望むのならこの身などいつでも差し出していい”
宇都木→紫苑
ラストサビ(一番サビと同じ)
今國、東雲→紫苑
宇都木↔紫苑
転調サビ“荒野に咲いたアゲハ蝶揺らぐその景色の向こう”
今國、東雲→紫苑
となり、宇都木は4人の物語から締め出され今國と東雲が紫苑を恋い慕う(乞い慕う)気持ちで終わる。
宇都木を実行犯にして、今國は高木に自死を促し、東雲は報道の力で世論を動かそうとする。
自分たちの夢見たアゲハ蝶はもういないことを見ることも出来ずに。
なんにせよ。
この戯曲に高木将も猿橋園子もいないのだけれど。
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