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【かき氷シリーズ】初めてのデート

一週間前の町内の夏祭りで透也と付き合うことになってから、初めてのデート。

家が近所だから街へ出るのには同じバス停なんだけど、一緒にバスに乗るのが恥ずかしくて。
1本ずつバスをずらして私達は集合した。



到着したバス停で待っていた透也と目が合う。

「お待たせ」
「おう……」

どちらともなく手をつないで、私達のデートが始まった。

複合ビルのお店をまわって、お昼になったし、少し歩き疲れたし、で、ファミレスへ入った。

向かい合わせになって、最後にデザートのアイスをシェアして食べる。

二人して、照れながら。
中学の時からずっとしたかった事が出来てる幸せを味わっていた。


ファミレスを出て、再び歩き出した私のLINEに、お母さんから通知が届いた。

「あー……ねぇ透也。ひとつ寄りたいところ寄っていい?」

「どうした?」

「お母さんからLINEで、外に出てるなら買ってきて欲しい物があるって、頼まれもの」

「お使いか。いいよ。どこ行く?」

「私のお母さん、ガーデニングしてるじゃない?蛍の光みたいに光るソーラーライトが100均にあるらしいって聞いて、街の方ならすぐあるかもってさ」

「美也のお母さんのつくる庭、きれいだもんな。じゃあ、この辺は……あそこかな。駅ビルの方の」

「そうだね。」

透也と二人でまわってお母さんのお使いも無事に終わり、ゲームセンターで遊んでいたらもう帰る時間になっていた。

「あーー……帰り、どうしようか?」

UFOキャッチャーでゲットした、大きい猫のぬいぐるみを抱きながら透也に聞いた。

……私の本音は、まだ透也と一緒にいたい。

「一緒に帰らないか?……4つも買ったLEDライトは俺が持つし。それに……おばさんとおじさんに、ちゃんと挨拶しようと思って」

透也の思わぬ言葉に、猫ちゃんを落としそうになった。

一緒に帰れる。以上の温かさと気恥ずかしさが私をおそう。

「う……うん」

それ以上は言えずに、私達はバスに揺られながらずっとドキドキしていた。



玄関で

「ちょっとお父さん」

と、ニヤけた顔と声の母に呼び出された父の顔が #なんのはなしですか と現実を受け入れがたい顔をしていたのを見て、笑いを堪えるのに必死だった。


《今週の三題噺》
1.バス停
2.蛍の光
3.夏祭り

#木曜日は3ースデイ


前話

【かき氷シリーズ】カーテンとかき氷

続編

【かき氷シリーズ】君は最強

【かき氷シリーズ】初めてのクリスマスをもう一度

番外編

【三題噺】嫌いばっかりの世界で私は足掻く


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