母の恋愛を受け入れられないわたしが、6年越しに気づいたこと
「母の幸せを願っているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう」
母の恋人の存在を知ったのは、もう6年も前のことだ。
正確には「知ってしまった」という表現の方が近い。
母と関わる時間が長い弟はずっと前から知っていたらしい。
でもわたしは、なにも知らされていなかった。
なんでわたしには何も言ってくれなかったの?
責めたくなる。
反対する権利はわたしにはない。母の幸せを願う気持ちに嘘はない。
それでも、家族でわたしだけ知らされなかった事実が苦しかった。
母の恋人が問題があったわけじゃない。
母に恋人ができるのが苦痛だったわけでもない。
家族でわたしだけ知らされなかった事実が苦しくて、寂しくて、素直に受け入れられない自分が、どうしようもなく嫌だった。
たった一切れのケーキが、私の心を少しだけ溶かした
去年のクリスマス、祖母の家に集まったときのこと。
ケーキが一切れ余ったので、わたしはなにげなく「家に持って帰れば?」と言った。
それは、母が恋人と暮らす「家」に持って帰ることを指している。
わたしがそのとき受け入れられる最大幅は「母の家に母以外がいること」だったからだ。
後日、母から連絡が来た。
「ケーキ、すごく喜んでるよ。無理しなくていいけど、いつか遊びに来てくれたら嬉しいって言ってる」
その一言でわたしは気づいた。
母の恋人に会う覚悟は、まだないってこと。
わたしはまだ母を許せていない
母と恋人は一緒に住んでいる。わたしはまだ、その家に足を運べないままだ。
家族でわたしだけが会ったことのない母の恋人。
わたしだけが行ったことのない母と恋人の家。
子どものころ、弟ばかりが可愛がられているように感じていたその延長線上に今もわたしは立っている。
——あの頃からずっと「置いていかれる」ことが怖かった。
けれど最近、ようやく気づいた。
その気持ちは、もう誰かにわかってもらえなくてもいい。
ただ、自分の中で整理したかっただけなのかもしれないと。
ここから先は、母との関係に悩んだことがある方や、「家族」ってなんだろうと考えたことのあるすべての方へ届けばいいなと思っています。
わたしの経験を通して、あなたの感情の整理と、前に進む勇気のきっかけになりますように。
「なんで私だけ?」という気持ちの原点
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