市場 その2
札幌の東西の基線「創成川」に沿って西側に市場があった。夕食の食材を買うために竹かごをぶら下げ、百円札を手に何時も魚屋さんに向かう。魚は量り売りであった。
ホッケ、カレイ、ハタハタ、など、活きのいい魚が平台に盛られていた。ハタハタは50円も払うと、竹かごに小さなシャベルで沢山入れてくれた。今覚えば、それはサービスだったかも知れない。年の瀬、母と市場へ行く事があった。何時もの魚屋さんの前に立つと、「まいどあり」と声を掛けてくれた。その様子を見た母は涙した。
今は、コンクリートの建造物群になり、当時の面影は「創成川」の流れしかない。
