私がヤングケアラーだった頃(70年前)の炊事の話し
北海道では煮炊きする時、冬季間は石炭ストーブ、春から秋は炭(木炭)だった。我が家の場合、石炭ストーブのシーズンは屋内で、炭の場合は外(路上)であった。とりわけ、好都合だったのは魚を焼く時であった。春はニシン、秋はサンマ。その匂いは路上に漂った。札幌駅近く(北側)にあった弘済会寮では、その様な事ができたのであった。炭でご飯を炊く、これは誠に難しい。火力が不安定なので、時折鍋(アルミ製)を動かし火力を均一に当てなくては、メッコ飯(米の芯が残る)になるからであった。その点、飯盒(ハンゴウ)は優れもので、炊きあがる前に蓋側を下にして蒸すと実に旨いご飯ができる。
味噌汁は簡単でいい、特に豆腐は手の平に載せ包丁を豆腐の上から下ろせば簡単にサイノメが出来、味噌汁の中へ落とせばいいのだが汁が熱いと、火傷するので注意が肝心だった。
石炭ストーブは暖房兼用なので好都合だった。火力調整は目皿(ストーブの上に載せるドーナツ状の鉄板)のサイズを鍋に合わせ調整が出来る、加えて、火力調整はくべる石炭量、空気量で出来るからだった。これが、薪、藁となればもっと大変なことと推察する。今は電子レンジやIHヒーターに代り、その進歩は著しい。電気万能時代になった。
