会社を辞めるときの。
誰もがいつか会社を辞める。
それがその人のメンタルや体調によるものがあるが、たぶん多くはメンタル面だと思われる。
皆んなが思い経験をして来た事を列挙するつもりはない。必要ないからだ。
多くは人間関係であり、それが上司だったり管理者だったり、また虐めだったりする。
かく言う私も、上司を含む人間関係に起因している。
恐らくこれも多くの転職人が経験している事だと思うが、人間は褒められないと伸びない。労いの言葉や愛情を持たれなければ、愛社精神も湧くわけがない。しかし、その部下や同僚に対しての思い遣りだったりする愛情と言うものを持ち合わせていない。
もう5〜6回も転職して来た私が自信をもって言えることは、自分以外の人間の面倒なんぞ親身になって育てようなどと考えている人間は一人も居なかったと言うことだ。何故それが出来ないのか。いつも不思議になるが、それこそ心に宗教でも持っていない限り、無いのである。
逆に会社に長く居る人間も多く居る。そう言う彼等に共通しているのが単純な思考の持ち主。叱責されようがミスしようが、そもそもが心に響かない部類の人間。そう言う類の人間に他者への思い遣りなど到底理解が出来ないものだ。何故なら思考が複雑だからだ。他人の立場に立ってものを考えられる人間は思考が複雑であって、相手がこうではないか、それともこうか…と悩み、彼等の置かれている心理状態を把握しようとする。表情を伺い、何かあるのかな…と思い遣る思考が出来る部類の人。そう言う素晴らしい人間力のある人には全く出会わなかった。
或るとき私はリーダーとなり、つまり上司の立場になった事があった。男性の部下はそんな私によく付いてきてくれた。辞めなかった。しかし女性の部下は世間一般の通り普通に辞める人間は辞めて行った。友達に誘われたからとか、東京に疲れたから田舎に帰るとか、元々入りたかった会社に受かったからとか、いろいろだった。
管理者と言うのが職場にいて、私の女性の部下はリーダーを飛び越してその管理者にあることないことを告げ口までしていた。つまり人間同士として気が合う合わないなどが、つまりその女性にとって都合がいい部署かどうかが彼女らの辞める辞めないの基準だった。
まったく恐ろしい人達だった。
それから十年余り過ぎて、私は早急退職を申し出て年金を前倒しで貰い、好きなアルバイトをすることにした。職種は今まで経験して来た仕事とほぼ同じ内容のもの。
勝手知ったる業界の仕事だった。しかしこの職場の女上司は底意地が悪かった。他人に対して謝ることを一切せず、なにか身の回りで起きたミスを自分以外の誰かのせいにすることのみを常に考えている様な人間だった。彼女は自らを性格が悪いと言っていた。そう言いながら治らないのも人間の性だ。その部署では人がよく辞めた。年間に3人は辞めている。恐ろしい部署だった。社長は日々人材採用のために右往左往していた。しかし彼女を責めないのが不思議だったが、これは皆が想像している通りの秘密の人間関係があるからと考えて間違い無いだろう。その事は私の友人の女性が直に言っていたことだ。まあ職場アルアルと言えばそうだが。
そんな職場の構図が分かって来ると、仕事をしてミスを叱責されるのが馬鹿らしくなって来るもんだ。
よって私はもうこの会社に情熱を注ぐのを止めたのだった。
私と言うのはそう言う人間なのである。
アルバイトで1年間か…短いなと思う。
改善の余地の無い職場の人間構造。
居る意味が無くなったので、辞めようと思った。
また来年はアルバイト探しをしよう。そして無いかも知れない良い人間関係の職場に巡り会える事を切に願うことにしよう。
サヨウナラ。
自滅の一途しか無い会社さん。
いい加減、気づきなよ社長さん。
後は神のみぞ知るだね。
終
