唯一の記憶は「剃りますね〜」だった話。
CVポートっていうのは、首や胸のあたりに埋め込む、点滴や薬を入れるための“専用ポケット”みたいなやつ。
……と、今なら分かる。
でも当時の私は、そんなこと全く知らず、寝返りすらできないままベッドの上。
たぶん看護師さんはいろいろ説明してくれたと思うけど、もうぼーーっとしていて記憶ゼロ。
唯一ハッキリ覚えているのは…
「剃りますね〜」のひと言だけ。
で、気づいたら VIO(デリケートゾーン)の片側だけ がガッツリ剃られていた。
え?片側!?
もう一方は、ふさふさのまま。
バランス的にどうなの、それ。
もしかして今どきの“アシンメトリー”ってやつ?(違う)
当時の私は、なぜここを剃ったのかも分からず、
ただ「片側だけ!?」の衝撃だけが脳に全力保存。
本来なら「私の脳みそ、この先どうなるの?」と不安になる場面だよね?
でも私の場合、優先されたのは片側だけ剃られたことの心配。
いや、そっち!? って、自分でもツッコミ入れたくなる。
そのあと何かをブスッと刺され、点滴とつながれ、尿バッグもぶら下げ、半分寝ながらリハビリへ。
あのときの説明、きっと大事なこともあったはず。
でも私の記憶は「剃りますね〜」だけ。
これ、私の脳みそ、本当に自由。
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