逃げ出そうとした。
車椅子に乗れるようになった頃、見舞いに来る旦那に
私は毎日のように、病院1階のカフェに連れていってもらっていた。
カフェオレの香り、窓から見える外の光。
病室とはちがう空気に、少しだけ“日常”を思い出した。
でもね、ほんとの目的はカフェじゃなかった。
私が心の中で通ってたのは、
カフェのすぐそばにある、ピンクの公衆電話📞
その電話の横には、白いテプラで貼られた
「〇〇タクシー🚕」の電話番号。
リハビリが一番つらかった時期。
体は動かないし、思うようにしゃべれない。
落ち込む暇もなく、次から次へと訓練がやってくる
そんなとき、ふとこの番号を見るたびに思ってた。
「この電話からタクシー呼べたら、いま全部から逃げられるんじゃないか」って。
もちろん、脱走なんてできっこない。
車椅子のままじゃどこにも行けないし
そもそも財布もスマホも持ってない🤣
でも私は、毎日この番号を見てた。
見て、見て、見て、
いつかほんとうにプッシュボタン
押す日が来るんじゃないかと
根拠もなく信じてた。
結局、一度もかけることはなかった。
現実逃避だった。
でもあの番号が、私にとっては
「自由」みたいに見えてた。
あれから10年経った今思う
あのピンク電話は、
「逃げてもいいよ」って言ってたんじゃなくて、
「今日も、よく戻ってきたね」って、
ひっそり、見守ってくれてたんだと思う。
#高次脳機能障害
#脳出血
#note書くのがリハビリ
#脱走未遂
#ピンク電話
#マジで 、リハビリが辛かったんだもーーん😭😭
