やっと、ここに帰ってこれた ― リハ室がマリンスタジアムに変わる瞬間
私は、千葉ロッテマリーンズのファンだ。
そして偶然にも、リハ病院のセラピストさんたちにもロッテファンが多かった。
だからリハ室は、いつのまにかマリンスタジアム仕様になっていった。
理学療法士さんにこう言われた。
「マリンに行ったら、ビール片手で応援でしょ? 片手ふさがるから、もう片方でバランス取れるように練習だよ」
……先生、そこからリハを組み立てます?🤣
でも言われた通り、片手に紙コップ持って
階段を上がる練習。
頭の中では、理学療法士さんがビール片手に外野を颯爽と上り下りする姿が浮かんで、思わず笑ってしまった。
さらに、他のセラピストさん達も加わって
即席外野応援団。
誰かの応援歌をみんなで歌って、手拍子して、
「チャンステーマ!」の合図で膝屈伸やジャンプまで。
……いやここ病院だよね?でもリハ室はすっかりマリンスタジアムだった。
ただ、半年も野球観戦から離れていたブランクは大きかった。
外野ジャンプも拍手👏もしていなかったせいで、腕も足腰も、ダイレクトにきて、もう太ももバッキバキ。
「外野応援って、筋トレだったんだ…!」と本気で思った。
もちろん、全部ができるわけじゃない。
片手でビールを持ったまま階段を上がることも、
外野席みたいに思い切りジャンプすることも、今の私にはできない。
それでも、あのとき膝屈伸させられたこと、声を出したことは、
ぜんぶマリンに帰るための準備になっていた。
何より、私のリハビリのモチベーションは爆上がりした。
辛いはずの訓練が、いつの間にか面白いイベントに変わっていったのだ。
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