生きているだけで、丸儲け
──それでも自分で歩いてったんだよ
あの日、わたしは外まわりの仕事中だった。
朝から、なんとなく調子が悪かった。頭がズキズキしてて、立ってるのもつらいくらい。
でも、日本人って変なところ真面目だよね。
わたしもそう。
「今日お客さん回る約束してるし、やらなきゃ」って思い込んでた。
職場の所長は優しくて、「今日もう上がっていいよ、大丈夫?病院行っておいで」って言ってくれたのに。
そう言われた時点で、ちゃんと休めばよかったのに。
なのにわたしは、「自分が行かなきゃ」って思って、無理して動いてた。
今思えば──
わたしじゃなくてもよかった。
誰かが代われたし、延期だってできた。
だけど、「休む」という選択肢が、そのときは頭にまったくなかった。
そして、最悪のタイミングで、ズキーンと鋭い痛みが走った。
頭が割れるような感覚。
あ、これヤバいやつかもしれない──って、ようやくそこで気づいた。
でもね、わたし、救急車を呼ばなかった。
それすらも「迷惑かけるから」とか「大げさかもしれない」とか、そう思って。
自分が乗ってた自転車を押して、ふらふらになりながら、
近くの脳外科のある病院まで、自分の足で向かった。
今思うと、本当にバカだったと思う。
けど、そのときのわたしは本気で「これくらい、なんとかなる」って思ってた。
病院にたどりつけたのは、奇跡だ。
あと数分遅れてたら、もしかしたら助からなかったかもしれない。
脳出血。
生き残れる人は3人に1人とも言われてる。
しかも、後遺症なしで社会復帰できる人なんて、もっともっと少ない。
わたしは、命こそ助かったけど──
後遺症は、残った。
高次脳機能障害。
それに、左片麻痺。
見た目じゃわかりづらいこともあるし、なかなか理解されないことも多い。
歩き方ヘンでキレイには歩けないし
今でも、自分でも説明出来ないようなコトもするし
でも、それでも──
わたしは、生きてる。
そしていま、noteを書いてる。
「前とは違うけど、違うなりのなにかに、今はハマってるよ。noteにさ。」
って、心から言えるようになってきた。
もし今これを読んでくれてる人の中に、
「なんかおかしいな」「でも行かなきゃ」って無理してる人がいたら──
その違和感、無視しないで。
ちょっとでも痛かったら、ツラかったら、
休んでいいよ。
救急車、呼んでいいんだよ。
休むって、逃げることじゃないよ。命を守ること。
そして、助かっても“すべてが元通りになる”とは限らないことも──
どうか、知っておいてほしい。
わたしは、命がけで学んだ。
あなたは、そこまで行く前に、気づいてほしい。
「生きてるだけで丸儲け」──
この言葉の裏には、たくさんの「もう戻らないもの」がある。
でもその分、今ここにあるものの大切さも、ちゃんと見えてきた。
そして今日もまた、
朱色のジャージで、noteを書いてるわたしがいる。
だってさ、
この世に、自分の命より大事な仕事なんか、ないから。
#脳出血
#高次脳機能障害
#片麻痺
#リハビリ
#note書くのがリハビリ
#もちろん 、労災もおりません‼️‼️‼️
