鼻も猫も、鳴いている、んごーーー。
うちの寝室には、MRIがある。
いや、正確には、私の鼻の中にある。
鼻炎と晩酌がタッグを組んで、
夜な夜な「んごーーー」と鳴り響くのだ。
旦那は最初、私の肩をゆすって起こしていた。
次第にタオルをペシッと投げるようになった。
『イビキう、る、さ、い』と言わんばかりに。
それでも、私の“んごーーー”は止まらなかった。
ある夜、旦那は静かに布団を持ち、
隣の部屋へと去っていった。
私は知らない。
その背中が、どんな表情をしていたかを。
ただ、ふすまがピシャッ‼️と閉まる音だけが響いた。
猫たちは旦那の部屋には入れないようにしている。
だから、今は私のそばで寝てくれる。
ふすまが閉まったあと、
猫がトコトコと布団に乗ってくる。
猫がどう思っているかは、知らない。
たぶん、うるせーな、とは思ってる。
でも、旦那の部屋には入れないから、
結局、私のそばで寝てくれる。
鼻炎といびきと猫の夜。
タオルは飛ばないけど、
今日も――
鼻も猫も、鳴いてる、んごーーー。

