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「ダンゴムシのゴローくん 〜みぎへひだりへ大忙し〜」

あるところに、
ちいさなダンゴムシのゴローくんがすんでいました。

ゴローくんはとってもまっすぐなせいかくで、
まいにちおそとでころころころがっては、
いろんなところにぼうけんにいくのがだいすき。

あるあさ、ゴローくんはおにいちゃんのマルオくんと、街のはずれにある、まよいレンガちたいにやってきました。

ここは、たくさんのレンガの山のようになっていて、あっちもこっちもかべばかり。

それでもぼうけん心のつよいふたりは、

「ゴロー、しっかりついてくるんだよ、」

「わかったよ、おにいちゃん、」

と、まよいレンガにはいってしまいました。

その名のとおり、レンガのかべはみぎにもひだりにもたくさんあり、それぞれべつのところでぶつかってしまいます。

ころころ、ごつん!マルオはみぎへ。

ころころ、ごつん!ごつん!ゴローくんはみぎへひだりへ。

あっちへ、ごつん、
こっちへごつん!

とうとう、ゴローくんはおにいちゃんの
マルオくんとはぐれてしまいました。

「ここは、どこ〜?」

「マルオにいちゃーん!どこ〜?」

だけど、こたえはありません。

「きっとちかくにいるにちがいない」

「よーし、さがしにいこう!」

ゴローくんは、ころころころころ
ころがりだしました。

ごつん!「あっ、かべだ!」

ゴローくんはひだりにまがりました。

ころころ…ごつん!「またかべ!つぎはみぎだ!」
ころころころ…またごつん!

「わあ、いそがしいぞ〜!ぼく、どうなっちゃうの〜?」

ひだり、みぎ、ひだり、みぎ!ゴローくんはまるで、ダンスをおどっているみたい。

そのとき!

「うわっ、あぶない!」

なんと、まえからはアリのたいぐんがやってきました!

「ご、ごめんなさーい!!」

ゴローくんはあわててよこによけました。

ごつん!

「ううっ、またかべ!つぎは…ひだり!」

ゴローくんはまるで、めいろのなかをぐるぐるまわっているよう。

「でも、ぼくには『まがりかたのルール』があるから、きっとでられるはず!」

そう信じてつづけていくうちに……ぱあっとひかりが!
「わあっ、そとだ!たいようがまぶしい〜!」

そこには…

マルオくんがまっていました!

「ゴロー!しんぱいしたぞ〜!」

「ぼく、じぶんでかえってきたんだよ!
ひだり、みぎ、ひだり、みぎ、ってね!」

マルオくんはにっこりわらって、ゴローくんにハイタッチ。

ゴローくんはちょっぴりじまんげにいいました。

「ぼく、もう何が起きてもへっちゃらだ!」

こうして、ゴローくんは
すこしだけたくましくなりました。

そらのした、ころころころがりながら、
ゴローくんはまた、なにかたのしいことをさがしにいきます。

ひだり、みぎ、そして…まっすぐ。

このつぎ、ゴローくんはどこにころがっていくのかな?

それは…あなたのこころのなかの ぼうけんマップしだい!

おしまい。

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