44歳一公務員の旅行記(2025東京編①)「永遠のアコガレ」

東京はー 東京は永遠のアコガレだ。
だから今でも一年に一度か二度、必ず東京に行くことにしている。
学生時代、そして会社員時代を過ごした、自分の青春時代を過ごした場所だ。
19歳。25年前。大学受験の時、初めて降り立った銀座の街を、僕は本当に死ぬまで忘れはしないだろう。デパートやブティックのネオン、タクシーのライト。フジヤの看板、時計台、街ゆく人たちの明らかに洗練された雰囲気。僕は銀座の雰囲気に圧倒された。コーフンした。激しく胸が高鳴った。
銀座、という水中を夢中で泳ぎ回るように歩いた。身体がフワフワとして浮いているようだった。母から1500円の夕食代をもらっていた僕は、銀座で何を食べて良いのかさっぱりわからず、ビクビクしながらロッテリアでてりやきバーガーセットを食べて、その時の味も死ぬまで忘れないのだろう。



結局、その時は見事に大学受験に失敗し、東京に行くことは叶わなかった。しかし、その時見た銀座の風景、新橋の風景、そして東京タワーの風景。この景色に完全に魅入ってしまった自分は、その2年後、志望していた大学に三年次編入、という形で入学を果たし上京することとなる。
恥ずかしながら、浪人時代を含めその大学に3回受験した。三年次編入学試験の合格発表の1日前、僕は東京の大学に通う親友Kのアパートに泊まらせてもらった。アパートは散らかりまくっていた。どう眠ったのか覚えていない。ほとんど眠れなかった気もするが、Kのアパートに泊まった事を色濃く覚えている。
翌日、三年次編入の結果を見に、志望大学の文学部のキャンパスに行った。午前10時、合格発表の時間になるとスーツを着た大学職員さんが合格番号の印刷された白い模造紙を持って現れた。胸がドキンっと高鳴った。さあ、生きるか死ぬかや。
掲示板に、白い模造紙が貼り出された時。
14718
自分の番号を確認した時、その場で飛び上がった。長年の夢がかなった瞬間だった。
本当に嬉しい時、人は飛び上がるんやと思った。初めて自分が世界から認められた気がした。天にも昇るような気持ちだった。
走った!文キャン正門までのスロープを、疾走した!叫び出したかった!!僕は叫び出すことを必死に抑えて走った!!

ふと思う。44歳になった今、21歳のあの時のように本気で飛び上がって疾走することなんてもうないのだろうか?と。
公務員としての仕事は、出世はもうほぼ望めないが真面目に働けばクビにはならないだろう。
そう考えると、もう自分の人生は終わってしまったのだろうか?と本気で思うことがある。終わってしまったのかなあ?
「僕はいやだ!!」
東京に行くことで、はじめて銀座に降り立った時のあのドキドキした気持ちや、合格発表で叫び出しそうになりながらスロープを疾走した時の気持ちを忘れたくない。
まだ人生終わらせたくはない。人生をまだまだ味わいたい。まだまだ生きたい。生きたい。書きたい。しゃぶり尽くして死にたい!!せやろが⁈
青森の次は東京について書きます!

つづく
